今週のメルマガに書いた『おばの子育て日記』の記事に書かれたことを実践できた方がいらっしゃったようです。
布団から出た後、床で固まってなかなかご飯を食べようとしない子供に、「どうしたら食べるの?」と聞きました。「悲しい気持ちがなくなったら食べる」とかえってきました。
「なんで食べないの?」と聞くより、子供の状態を知って、しばらく待つことができました。ちなみに悲しい気持ちの原因は、毛布を食卓に持っていくのを私に止められたことでした。
まさに、感情を味わっていて、床に固まっていたのですね。可愛らしいです。「なんで食べないの?」と投げかけていたら、悲しい気持ちを味わうよりも、怒りが湧いてくるでしょうから、怒りはまさに2次的感情ということですね。しばらく味わっているのを待ってあげられるとは、愛することができるお母さんですね。
◎もう一つ、いつもとパターンを変えられた事例がありました。
昨日の晩、夫の様子がいつもと違い、なにか私の行動でやなことがあったのかと思い、聞いてみました。「なんでもないよ」と答えられて、「そういう態度なら、もう知らない!」となりそうになったのですが(笑)、ふと昨日の記事を思い出し、相手の感情に目を向けてみました。
そうすると、あれ? これは私のせいじゃなくて、今日なにかあって落ち込んでいるのかもということが見えてきました。そこから話を聴いていくと、会社で気になることがあったらしく、相談にのることになりました。自分がかつて感じた感情と照らし合わせながら、話を聴いて、お互いいい時間を過ごせた気がします。
自分のせいで相手がいやな態度をしているのかな?と推測してしまっていたようですが、そうではなくて、相手の感情に目を向けられたようです。ここがいつもとパターンを変えられたところですね。自分のせいかな?と思っていたら、相手に聞こうとも思わず、こちらも機嫌がわるくなるだけです。
そうして、相手に寄り添って見えてきたことから質問をして、相手の話をしっかりと聴き、相手の感情に寄り添ってあげられたようですね。
これまでも傾聴メルマガでも書いてきたことなのですが、ようやく理解していただけたようです。相手に寄り添う傾聴は、そう考えてみるとかなりレベルの高いことなのかもしれません。
1D1U Campで、まずは『Love yourself』を通して、自分の感情を丁寧に見ることからはじまり、今は『愛するということ』で、相手の中にあるものを見るようとする視点を鍛錬しているところなので、この順番がよかったのでしょう。
自分を置いておいて、相手とのコミュニケーション術を学んでも、それはスキルでカバーしているだけであって、本当の意味で相手に共感する技術は、身についていないのだと思います。
傾聴スキルを学ばなくても、自分とのコミュニケーションができている人は、もともと寄り添う能力も標準装備になるのかもしれません。でもなかなか忙しくて、自分のことに寄り添うことなんて、時間を割いていられません。だからこそ、Love youserlfをテーマにキャンプをしてよかったなと思います。
傾聴を教えるとき、まずは自分とのコミュニケーションからみていくことが、遠いようで近道なのかもしれませんね。
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