やることや、物を選んだりするための基準みたいなものを考えてみたいというテーマでのセッションがありました。かなり漠然としたところだったので、いったいどんなことに辿り着きたいのだろうか?と思いながら、質問を繰り返し、クライアントさんがおっしゃりたいことがわかってきました。
「自分の世界観を持ちたい」ということのようです。
これまでは、家族の欲しいもの、したいことに合わせてきたことによって、自分って、何を基準に選んでいたのだろうか?と思い始めたことが、今回のテーマにしたいことのきっかけになったようです。
家族が基準だと「私はこれが好き」というのも遠慮したりして、自分は何だろう?となってくるかもしれません。しかし、お子さんも成人すれば、自分の選びたいものという基準でいいわけです。
世界観のある人、例えば映画『フジコヘミングの時間』では、フジコさんの世界観がものすごく伝わってきます。好きなファッション、インテリア、猫のこと…下北沢に住んでいても、そこはパリのようです。(笑)
先日YouTubeで見た、Yoshikiさんとヒカルさんの対談もとても面白かったです。Yoshikiさんも独特な世界観をお持ちですよね。「ブレーキは要らない、アクセル全開で行く」とおっしゃるのは、お上品な雰囲気のYoshikiさんとは相反する言葉のようで、そこがまた世界観だなぁと感じられるところです。
つまり、自分の世界観(テーマ)があれば、テーマを基準に選びやすくなります。一方、「すきなもの」という基準で選ぶと、その時の感情で選んでしまいがちです。「好き」だけで選ぶと、多国籍なインテリアになります。(笑)
「テーマ」で選ぶと、一瞬、感情的に好きであっても、「これは世界観と違うから。選ばないでおこう」ということもできるわけです。そうやって選んでいくと、次第に統一感が生まれて、他人からも世界観が見えるようになってくるのです。
クライアントさんの場合、まずどこからはじめたらいいのかというと、今好きで選ぶと、選択肢が少なすぎると思いますので、まずは、様々な世界を好き嫌いなく見ることからです。そして、インプットが増えてきたら、自分の好きなものに絞っていき、自分のテーマを決めることです。
「好き」だけでは、人間関係も狭くなります。「好きでも嫌いでもない」ことに興味を持てるかどうか? まずはそこからです。
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