私のセッションで期待されることとして、新しい枠組みや奇想天外なアイデアを提供することが求められていることも多いのですが、個人的には人生が変わるような、刺さる言葉を届けるほうが、スリリングで面白いと思っています。ただそれは、20分セッションなどのショートバージョンでは起こりにくく、やはり60分ガチのセッションが必要です。また、継続でセッションを受けていただいているほうが、シリーズで続いていくので、どんどん深まっていくものです。これが癖になるのか、10年以上のリピーターの方ばかりになってきました。
あるクライアントさんは、いま人生の岐路にいます。このセッションで出た答えが未来を創ります。私はその対話の相手というわけです。つくづく、人の人生を変える仕事にやりがいを感じています。
セッションの50分くらいは、ずっと気になっていることをクライアントさんは話続けていて、私は時々合いの手を入れたり、まとめたり、感想をフィードバックしたりしていきました。
そしてついに、このモヤモヤを一瞬で晴らす言葉が、私の中で見つかったので、投げかけました。
「出来ないことをしないと成長しないですよ。過去に経験があるからって、それでまた同じような仕事を探す人がいるんですけど、できることをまたやったって、面白くないでしょう」(20年前に私が言われた言葉です。笑)
「え?できることは、やらなくていい?!」
「経験したことは、もう味わったこと。新しい体験をして、また新しい感情を味わいたいですよね」
「出来るから、手放すのか?!。今すごくスーッとしました!」
できることは、どんどん手放して、新しい挑戦をして、また新しい感情を味わって、それが人生楽しいことではないでしょうか。できることばかりやっていたら、できない人を見るとなぜかイライラするものです。クライアントさんのイライラの原因は、まさにできることしかしていないからだったようです。
そして最後に、「できるから手放そう!〇〇をすることにします」と言って、覚悟が決まったようです。迷ったら、やったことのないことを選ぶだけ、シンプルです。
0コメント