ニュートラルな忠告。

 子供でも大人でも、ほとんど失敗しないようなことを、たまたま失敗してしまうときがあります。それで、相手にも迷惑が掛かることもあります。そんなとき、相手はどんな言葉をかけるでしょうか?


① 私はマクドナルド時代に、朝6時に出勤しなくてはならないオープンで1度だけ遅刻したことがありました。気づいたのは、店長の電話。6時を過ぎていました。大慌てで起きて、タクシーで向かうと、休日の店長の方が先に到着していて、本当に申し訳ない気持ちになりました。

 どうにか、オープンすることができました。しかし、最初はマシーンが温まっていないからできないこともあって、店長がお客様に謝ったりしてくれて、ますます申し訳ない気持ちになりました。店長のおかげで、事故報告書は免れましたが…。

 そんなとき、店長は私にどう声をかけたでしょうか? 

「これからは、どうするの?」でした。もう相手は十分に自分で失敗したことを味わっていますから、それ以上責める必要はないのかもしれません。とてもありがたい言葉でした。

② あるクライアントさんのお子さんが、ちょっと失敗をしてしまったようで、リハーサルでは上手にできていたのに、どうしちゃったのだろう?と。しかし、すぐに先生たちが対応して、お子さんもケロっとしていたそうです。

 クライアントさんの周りの人に話すと、「それはあるあるだよ」と言う人ばかりで、そんなに気にしなくてもいいのかなと思えたそうです。しかし1週間後にお子さんが、「また失敗したらどうしよう」と話してきて、ケロっとしていたと思ったけれど、心配していたことにハッとしたそうです。そんなとき、なんて声をかけたでしょうか?

「これからは、・・・するようにしようね」

 もう、起きたことはしょうがない。未来に起きないようにどうするか? これで、思い込みやトラウマにもならずに済みますね。

 自分の失敗に対しても、ニュートラルに自分に声を掛けてあげることが大事です。私は秒で、「ま、いいか」と言い、すぐに「今」に戻ることで、改善が早くなると感じています。