傾聴力はどこから教えるべきか?

 セッションの中で、コミュニケーションスキルについて教えるときがあります。傾聴メルマガも書いてきましたし、スキルのストックはいっぱいあるのですが、どこから教えるべきか? と考えたとき、ふと思ったことがありました。

 コミュニケーションがうまくいっていないのは、「相手の世界のことを知ろうとしていないのではないか?」と。そのあたりをクライアントさんに突っ込んでみると、「自分のオススメばかりを言ってますね」と言っていました。特に上下の関係でうまくいっていない場合、そこなのではないかと思います。

 私も店長としてうまくいっていないときはそうでした。自分の成功体験を相手に押し付けていました。「前職でうまくいっていたやり方を伝授すれば、誰だってできるはず」みたいに思っていました。そんな人がコーチやっているんですからね。(笑)

 いつものネタですが、「嫌いな人と仲良くなりなさい」と勤めていたアパレルの社長に言われたことが発端で、コーチングに興味を持ち始めました。そして、「嫌いな人と仲良くなるには、相手が得意なことについて質問する」という社長の助言が成功のはじまりでした。

 相手が好きな映画を観る。相手が好きなお店へ行く。相手が好きな本を読む・・・なんでもいいんです。それだけで仲良くなれます。そして、実際に体験した感想を伝えると、もっと仲良くなります。

 クライアントさんにレクチャーしながら、私はそこから修行がはじまったのだなと思い出しました。