姪(13)が、読書感想文の宿題を終わらせたいとのことで、原稿用紙を持ってリビングにやってきました。彼女は小説なんかもよく読むのに、楽しようとして小学校高学年推奨の『リンゴの木を植えて』を選んだようです。本の帯の言葉「自分らしく生きるおじいちゃって、カッコイイ」がキャッチーだったとか。その本のテーマは、「死生観」と「今を生きること」です。
内容としては、ガンがわかっているのに、治療せずに自然のままに生きていくことを決めたおじいちゃんが、ある偉人の言葉を孫に問いかけます。「たとえ明日、世界が滅亡しようとも、今日わたしはりんごの木を植える」と。しかし小5の主人公は「明日世界がなくなるとわかっているのに、そんな無駄なこと、なんでするの?」と理解できなかったというやり取りが書いてあるようです。
姪は3/4は書けていたので、私は音読しながら内容を把握。ラストパートに何を書くのか、一緒に考えていきました。
添削したい箇所がいろいろとありましたが、(笑)内容としては、本の中で一番伝えたいことをピックアップして、それについて自分がどう考えたのか? を書けていたので、捉えたところはOKという感じでした。
残りの1/4の部分に、主人公も理解できなかった、物語の中のおじいちゃんのセリフについて、自分の考えを書いてみたいけど、どう表現したらいいのかで止まっているようでした。
姪は主人公の女の子と同じように、「未来におじいちゃんがいないのがわかっているのに、なぜリンゴの木を植えるのか?」というところが、「そんなことをしても意味ないのに」と思ったとのこと。
この部分について、私の考えを姪に話してみました。「おじいちゃんがやっていることは、エジソンと似ていて、エジソンも未来があるのか、どうなるのかを知らないけれど、電気を発明したでしょ。誰かが電気を作らないと、未来のパソコンはないわけで、その人にとって、今できる最善のことをしたんだろうね。そのときの今が、未来につながっているよね。だから、無駄なことはないんだよ。誰かが種を蒔かないと、花は咲かないんだから。つまり、今、よりよいことをすれば、未来もよりよくなるってことだね」
「なるほど」と、姪は納得したようです。そして自分なりの言葉で書いていました。最後の締めは大事なので、「つまり、今よりよいことをすれば、未来もよりよくなる」で締めて、タイトルを「今イコール未来」を提案しました。これも「なるほど!」と納得していましたが。(笑)
そして、本の中のおじいちゃんの考え方を、自分がまだ実践していないことも明らかになったみたいなので、これからこの本のことを時々思い出してほしいですね。
0コメント