時計を見ないタイムマネジメント。

 短いスパンでやる仕事や、好きでやる仕事はきちんと終わるけれど、締め切りのスパンが長いものになると、時間通りに終わるかどうか、うまく時間配分ができるかどうか?と不安になるそうです…。


私「締め切りが長いとき、どうなるんですか?」

クライアント「不安になってきます。思ったより進まなかったなとか」

私「長いと時間があるのに不安になるということですか?」

ク「確かに、長いと時間があるけど、うまくペース配分ができない、またうまくいかないんじゃないかとか、そういうのがいっぱい浮かんできちゃうんです」

私「長いとペース配分を考えてやるようにするんですか?」

ク「それが上手じゃないので、思ったより時間がかかると思ったとき、不安になってしまうんです」

私「いつも思ったよりも、時間がかかるんですか?」

ク「全てが思ったより時間がかかりますね。時間を記録して、長かったなぁと」

私「できるんじゃないかと思っているけど、見積もり通りに進まないということですね。やるときに、どんな気持ちでプランニングしているんですか?」

ク「やらなきゃ(have to)ベースになっているかもしれません」

私「やらなくてはいけないシリーズになっているんですね。もし、計画立てなかったらどうなるんですか?」

ク「計画立てなかったら?」

私「終わる日は知っていないといけないですけど、計画立てずにやるとどうなるかですか?」

ク「今日はここまでとか思わずに…?」

私「ひたすら走るとか。(笑)」

ク「そうすると、ここまでしかできなかったとかは、なくなりますね」

私「なくなります。私は時計をほとんど見ないんですけど、特に遅れそうになる時は時計を見ないんです。時計を見ると、ネガティブ感がでてくるので、それよりも、とにかく速く歩こうとか、それだけ考えています。山登りの時も、時計を全くみませんでした。時計を見ると、焦ったり、ネガティブな気持ちになるので、感情を揺さぶられますよね。妹も全然休憩しないで歩き続けるんですけど。(笑)」

ク「今どのくらい歩いたのかな?とか、どれくらいかかるのかな?というのは見ないんですか?」

私「見てしまうと、何かを感じて、不安になりやすいですよね。どうせゴールしなくちゃいけないし。まだあと1キロとか、そう思うと嫌になっちゃうから。先は知らない方がいい」

ク「なるほど!それは逆転の発想ですね」

私「計画も立てずに、とにかくやれるだけやって、思ったよりも早くできるかもしれないし、記録をしていくんですよ。そうすると、自分がどれくらいで終わるのか? 把握もできていくんで」

ク「確かに。そうですね。終わった時に記録すればいいんだ!」

私「今回のタイムは!って。新記録です!って」

ク「ポジティブになりますね」

私「一喜一憂するだけで、時間が取られちゃうので。時計見ない方が、集中できますよ。どうせやるのは一緒のことなんで。ただ、時計を見ない効果がどういうものか?」

ク「すぐ見ちゃいますね。しかも、絶対嫌な気持ちになるんです」

私「そうなんですよ。そうするとやる気が下がるので」

ク「やってみます。時計見ない生活」

私「時計見ないで寝てるときって、幸せじゃないですか?」

ク「幸せです。なんか、原始時代に戻る感じですね。良く妄想するんですよ。太陽の光で起きて、暗くなると寝るって。それをやればいいですね(笑)」

私「現代でもそれをやればいいですね」

ク「やってみます!」


 時計を見ないことで感情を揺さぶられず、ただただ集中できるという考えを提示しました。

 部屋も片付いているほうが、視覚的に気が散るものがないため捗るように、無駄に感情のアップダウンを助長するものは、シャットダウンすればいいですね。