自分が本当にやりたいと思っていることを明確にしたい。

 90日コーチング、1回目のセッションで、会社、子育てにおいて意識することが増えたことで、色々な気づきや行動の変容がすでに現れてきたようです。今まで見ないように、意識しないようにしてきた部分を意識し始めたり、目指すところを決めれば、それに向かって動くことはできることも確認できたようでした。

 それで「今の仕事は恵まれている、内容も面白い、でもこのままでいいの?とふと思う。けれど8時間も会社にいることでいいのか?」と感じることも増えてきたようです。
 「自分が本当にやりたいと思っていることを明確にする」をテーマに掲げていました。

「そもそも今の会社に入った理由は?」
「会社のビジョンに強く共感しているとか?」
 と訊いていきましたが、入社時に入りたかった部署は無くなったし、ビジョンに共感して強く推し進めていきたいというよりも、日々の仕事をしっかりとこなしていく、ということで働いていることが現在の状況のようでした。

 90日コーチングの最初にお渡しする質問集の「使命は何ですか?」というところもよくわからなかったとおっしゃっていました。おぼろげながら考えていることは、世代に何かをつなげていきたい。だけど自分ができることが何か? よくわからないようです。



 やりたいことを見つけられるように質問をしていきました。

「何が好きですか? 仕事ですから何かお金にもなることと考えて、書く、話す、パフォーマンスする、研究する、観察する、場を作る、教えるとか…」

 これまであまり人と共有するというところまでは、考えたことがなかったようです。「研究する、観察する」ことが好きとおっしゃいました。具体的には、「人が成長する過程について興味がある」ということです。
 お子さんがやっているスポーツチームの子供たちを日々観察して、どんなところが成長したのか? なぜ、成長できたのか? 性格はどうか? など、興味があって観察しているそうです。しかし、実際にそのことについてシェアをしたり、記録したりということはしておらず、その都度子供にはフィードバックするどまりのようでした。

 「使命」と考えてみると、何か人のために役立つために生まれてきたんだな、という意識も高まります。クライアントさんが興味があってやっていることを、例えばチームが結果を出すことにも生かせるのでは? ということも考えていきました。

 すると、「試合の記録をつける、レポートを書くことでより分析が進み、次の試合にも行かせ、チームを勝利へ導く助けにもなるかも」と使命感が出てきました。

 やれることとしては、その記録をPDFファイルにまとめて、クラウド上でチームの人たちと共有すればいいのです。「結果をだすこと、達成することに貢献しよう」とゴールも具体的になりました。

 そして「世代につなげる何か」とクライアントさんが、セッションの最初のほうにおっしゃっていたことともつながりました。「未来へ続く、子供へプレゼントを持たせよう。サンタクロースになろう」と。

 子育てというのは、お子さんへの未来へのプレゼントなのかもしれませんね。