「未来が描けないのは、やり方を知らないからだ」ではない。

 2017年に入り、行動が変化してきているクライアントさんなので、「今ここで未来の脚本を新しく書き直してみたらどうか?」ということを前回話していました。それで、たまたま勉強のために図書館に行ったついでに、脚本の書き方のような本があったようなので、手に取ってみたようです。自分が知らない世界のことが書かれていて、新しいことをいろいろと知ったようでした。しかしだからといって、未来の新しい脚本が書けたかというと、そうでもなかったようです。

 色々と検索したり、本屋へ行ったりすれば「やり方」が手に入る今。「未来が描けないのは、やり方を知らないからだ」と思いこんでいる人も少なくないのではないでしょうか。15年前の私もそうでした。私の全く未知すぎる世界だったから、やり方を知らないとできないのではないか? と思っていたのです。
 しかし、「やり方」を手放したら、自分の新しいやり方を見つけることができ、それで成果を上げていくことができました。

 過去を振り返ってみても、全く想像のつかない未来のことについてのほうが、うまくいっている、ともいえると思いました。「やり方」を探して、それを模倣しようとするとうまくいかないのですが、「やり方」が存在しないところに自分が立っていると、潜在能力が開花されるのでしょう。

 また、未来が見えないからといって本を読むよりも、 「一歩を踏み出してみて、そこから先を見たら、次の景色が見えるかもしれない」そういうのが、ある意味正常なのではないでしょうか。


 「イメージを膨らませるのに大事なことは、1歩を踏み出すこと」
先になりたい自分を練習と思ってやってみることで、「こういうことが必要なのか!」と具体的にわかっていくのです。




 昨日、姪っ子に「YouTuberごっこ」をしようと言われました。彼女たちにとっては、全く新しい世界です。カメラの前で、自分の好きなものを紹介するなんてことは。なので、「1回リハーサルで練習をしたら、大体わかるよ」と私は提案して、カメラなしでまずは話してみるということをしました。リハーサルは説明も長いし、見ているほうが結構大変だなという感じでしたが、(笑)本番になると、なんだかうまくそぎ落とされて、まずまずできていました。あとは、私の編集力で完成することがイメージできました。

 まずは、やってみることで、次がわかるのです。ハウツー本がまだ読めない子供なら、なおさらそうです。

 このクライアントさんとのセッションで、何度か「独立をしたいなら、練習でお客様をとったほうがいい」とか、未来を進ませるための話は何度か出ていました。しかし、クライアントさんにとっては、「準備してからじゃないとできない」とか、「そのためのやり方を知らないとできない」というように思い込みがあったのだと思います。

 一歩を踏み出すことで、「これだけやったんだから、そうならない方がおかしい!」と潜在意識は洗脳されるのでしょう。集合的無意識にも働きかけて、自分がそうなる機会が、他力から与えられるのです。