自分の中のバランスを整えるために、衝突は起きている。

 「たくさんやりたいことがありすぎて10年くらい迷っています」という40代の方の対面セッションがありました。実は、秋のトークイベントにお申し込みを頂いておりましたが、当日になって怪我のため来られなくなってしまったのです。そこで対面セッションに振替となり、セッションを終えてみて、この流れは必然な出来事だったのだと思わされました。「10年間が2時間でスッキリして感動です」とセッション後のご感想を頂きました。

 話は自然と学生時代から始まりました。海外留学をされていたそうです。よっぽど海外がご自身に合われたそうで、少し働いてから日本に戻り、でもまた海外へ行くことになって数年働いたそうです。

 しかし現在は、あるインストラクターの仕事をされ、英語を教えることもしたいけれど、そこは10年くらいアップデートされていない不安。だからといって「あなた向いているからやってみたら」と流れでなったその道も、どことなく自由に、解放的に表現できていない気がして、やりたいことはあるけれど、なにか腑に落ちていなくて、不完全燃焼といった感じでした。

 「インストラクターになって、自由に表現できていない感じ。自分がやっていいの?という感覚。自分を責めていることの方が楽なのかもしれない。勇気がほしい。一歩出すと傷つくのでは?と思っているところがあります」

 なぜ、そのような考えになってしまったのでしょうか。自分のことを責めて、自分の表現をコントロールしているかのようでした。

 クライアントさんが、ふと思い出されました。帰国後、周りに「その考え方では友達なくすよ。ここは日本なのだから、日本人らしく。あなたは外国人じゃないのだから」と、言われたことを。そこから、やまとなでしこに、日本人にならないと!と必死に思ったそうなのです。

 私が、「国際人になればいいのでは?」と言うと、すこしハッとされたご様子でした。

 最近英会話レッスンでこんなことがありました。私がインストラクターに「天才!」と言うと、「もっと大声で言ってくれ!」と笑いながら言うので、他のレッスンのブースにも届くくらいの少し大きな声で、「彼は天才でーす!」と私が言うと、”They know!”と返ってきました。これには爆笑です。日本人に、「あなたは天才!」という褒め言葉を言うのにも、躊躇してしまいますが、日本人以外ならば、言ってもその言葉を、またさらに扱ってくれるんじゃないかという安心感もあります。おそらく、クライアントさんの中にも、そういった感覚があるんじゃないかと思いました。

 その話を聞いたクライアントさんは、自分の心の中で”I know”と思っても、アウトプットする言葉には、日本人らしくしなくちゃ、と思い、コントロールしていることに気づかれたのです。

 クライアントさんにとっては、自分が否定されているような気持ちになった経験からそうなったそうです。
 一方、自分が自由に何でもしたがるので、相手にもその道を薦めてみる発言をするけれど、慎重な人には、自分の価値観を受け入れてもらえてないそうです。お互いさまのようでした。

 自分の価値観を押し付けていたことは、相手にとっては否定です。私も独立したての頃のコーチングセッションでは、自分の価値観を押し付けていたところもあったと振り返ります。実際に友達をなくしてしまったこともありました。そこから学んだことは、「それぞれの幸せの形があると理解すること」でした。

 自由奔放であった海外生活。日本に戻ってから始めた仕事。でも、表現において、解放されきっていない感覚。自分を日本人として当てはめようとして、自分をコントロールしていること。自分の価値観が正解で、相手を理解しようとしていなかったこと。ここまでで、見えてきたことです。

 そしてまた驚くべきことが見えてきました。「自分を解放していると、面倒くさいことになるから」という思い込みがあったのです。オープンな感じでいると、思わぬ出来事に巡り合うことも多いけれど、同時に自分の嫌なところを発見してしまう自分がいることに気づいてから、自分を隠すように黒の服を着ることも増えたのだそうです。でもそうすると、本当でない自分に今度は近付いてこられてしまい、それも厄介なことになっていました。

 「わかってほしいというのがあるのかも」クライアントさんはそこに辿り着きました。
「わかってほしい」私も独立しているひとが周りに少ない中、「わかってもらえていない」と感じることがあり、しばし悩んでいたことがありました。そんなとき、うお座の星占いでこんな言葉を目にしたのです。「うお座の性格は理解されにくい」と。
 「なーんだ!だったら、わからなくて結構!わかってたまるか!(笑)」と、不安が吹っ飛びました。クライアントさんにそう伝えると、爆笑していました。きっと、クライアントさんの言いたかった言葉を、私が代弁したようになったのだと思います。そんなとき、人の中でカタルシスが起こります。

 ここまできたら、だいぶクライアントさんのなかで、「ニュートラル」になったのではないでしょうか。

  つまり、自由と型を守る。この10年はバランスを整えるためにあったのではないでしょうか。
 クライアントさんにそうまとめて伝えると、最近「バランス」という言葉をいろいろなところで耳にするとおっしゃっていました。私もここ5年くらいは、「バランス」を整えることを目標に進んできたのもあります。バランスを整えることを知って、色々な出来事に遭遇すると、「何を学ぶためだろうか?」とブレイクスルーする問いかけを投げかけることができるので、悩みの種類が違います。クライアントさんは、自然とそういう道を進んでいたので、「私はどこに向かっているのだろう?」と悩みが大きくなっていたのかもしれません。

 自由と型どおりを体験することで、バランスが整ってきている。整った自分でこれから発展していくのでしょう。10年間悩んだことも、自分の精神的な成長のために全て必要だったのです。


翌日、クライアントさんからメールを頂きました。

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

バランスの整った自分の旅、していきたい。
自由と型どおり、両方ともすでに自分の中にあって、
発展させていけたらと思います。

フィードバックシートも本当にありがとうございました。
すっきりです!
10年間が2時間でスッキリして感動です。
帰り道、歩き方がニュートラルになっているのを感じました。
身体も心も喜んでいます。

またメールさせていただきますね!
これからもよろしくお願いいたします。

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

 自分の道を確認することは、次のステージへ旅立つ前には必要なことです。間違いなく、飛躍の道につながると思います!
 
 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

相手の幸せの形を理解しようとしていますか?

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