「先延ばし」にする癖が、仕事やプライベートでも悪い影響を与えている気がする。改善していくためにどうするか?

 「よりよい人生にするために習慣を改善する」という90日コーチングで流れていて、2回目のセッションです。

 前回の課題は、「靴箱の整理、コーヒー豆を挽きドリップ、ゆとりを持ったブレックファースト、ジョギングのあとは、朝食用のパンを買って帰る…」など、楽しい課題ばかり。全てクリアされていました。
 普段はジョギングから帰ってきても絶対寝ている奥さんが、パンが入っている袋の音を聞きつけてか、むくりと起きてきたそうです。(笑)コーヒーに関しても、奥さんがコーヒー教室へ行っていたことがあったようで、コーヒードリッパーをプレゼントしてもらったとおっしゃっていました。1回目のセッションが、家族の皆さんのハッピーにもつながったようでした!

 2回目のセッションは、物事を「先延ばし」にする癖が、仕事やプライベートでも悪い影響を与えている気がする。それを改善していくためにどうするか、というテーマです。

「今年の年賀状は出さずに終わりました…」

「え?!ハガキ買ったのに無駄にしてしまったんですね」

「そうです。出さなくてはいけない5人だけとなりました…」

 そのほかにも、10分でできる仕事を先延ばしにし、重なったときにせっぱつまる。メールの返事を先延ばしして、毎回遅くなってごめん…となるそうです。

「改善しようと思っても改善されてこなかったわけですよね」

「そうなんです。引越しのとき、業者に2か月前に連絡してほしいと言われていたのに、1ヵ月前に連絡をしたことで、1か月分の家賃を無駄に払うことになったこともありました」

「おお!お金でも損をしたのに、改善されないと…」

「はい…」

「私は、思いついたときに、すぐにやるようにしてますよ。10分で終わるだろうからとか、先延ばしにしたところで、結局やるのは自分なんだから、やっぱり今やろうとか、戒めながらでもこなしますね。そのうち習慣になると楽になってしまいますよ」

「一気にいくつも思いついてしまって、どれからやろうか?って、迷うことはないんですか?」

「それが、いつも終わらせていると、思いつくことというのは、今そのことについて取り組んでいることをさらに進めるためのアイデアを思いつくのであって、1つの作業が終わるまでは、そのほかのことは、思いつかない仕組みになっています」

「なんか、堀口さんの場合は、自分からこなしていくという能動的な感じですが、自分の場合は、向こうからやってきて、戦っている感じで、受動的ですね。もともとのんびりな性格もあるんですけど、性格で終わらせたくはないです(笑)」

「ということは、改善したいと」

「はい。のんびりがいいところもありますが。損しているところも結構ある気がしていて」

 何度も、本当に自分を変える意志があるのか? を意図的に質問しました。また、話していくうちに、クライアントさんの中で、「たくさんやると疲れるから、これ以上やったらムリすることになるから、抑えよう」という考えが働いていたことも見つかりました。

 一体どこが疲れるのでしょうか? 
「疲れる原因は、やってないからだ」と、どこかで言葉を目にしたとき、はっとしたとか。肉体労働ではないですから、明らかに心の方が疲れたと感じていたのです。

 これは、もうシンプルに「やる」と選択するだけで済みそうな問題となってきました。疲れるどころか、いつも軽くいられるでしょう。

 自分がやったことを上司に確認する話になりました。でもそのとき、上司が忙しいのではないかと思って、タイミングを見計らっているうちに、仕事の仕上がりが遅くなるとのこと。上司に遠慮をしているようで、自分の時間も遅くしてしまっています。
 もし、私が部下だったら、確認をしてもらう日程を予約させてもらうメールを書くことでしょう。クライアントさんは、メールよりも電話をしようとしていたのが、タイミングをみなくちゃ、という遠慮を働かせていたことが見つかりました。メールも電話もする部下の方が、上司からみたら、「できる部下だ」と感じるでしょう。遠慮せずに、自分よりも経験のある、度量の広い上司として信頼してみましょう。

 「上司を脅かすくらいの部下でないと、いつまでたっても上司の下ですよ。上司よりも、仕事ができる自分になることを目標に!」
 そう私が言うと、クライアントさんが、ハッとされていました。私はサラリーマン時代、ずっとそう考えながら仕事をしてきました。経験の年数的に抜けないかもしれませんが、そう思えば、自分が突出してくることも出てくるはずです。「先延ばし」の癖は、自分の可能性までも狭めてしまうでしょう。もったいないです。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

今日やろうとしたことはすべて終わりましたか?