映画『セッション』(WHIPLASH:原題)鑑賞。

 久しぶりに魂が揺さぶられるほど号泣をした怒涛のクライマックスでした。今、こうしてキーボードをたたく音が、ドラムの音に聞こえてしまうくらいです。

 第87回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、J・K・シモンズの助演男優賞を含む3部門で受賞した映画『セッション』鑑賞しました。ジャズドラムを学ぼうと名門音楽学校に入った青年と、彼にすさまじいスパルタ的指導を行う教師との話です。
  
 それにしても、ものすごいスパルタ教師フレッチャー。威圧的な言葉、差別用語、椅子も飛んでくるし、アメとムチで、青年の精神力をものすごく鍛えていくのです。鍛えていくといえば、聞こえはいいのでしょうが、サイコパスな先生ですから、殆どイジメです。フレッチャーの中で、才能を開花させるための理想論を追い求めているようですが…。

 一方、青年アンドリューも、小さい頃母親が出ていってしまい、父親が見守ってくれる存在です。母親に捨てられた心の傷は、誰かに認めてほしい!という欲求も人一倍強そうですから、どんなにスパルタな先生でも、血のにじむ努力をしていくのです。彼女さえも、邪魔な存在として捨ててしまいます。
 あるとき、大変なことが起きて・・・・色々ありまして、観客も十分に感情を揺さぶられたあとの、最後のクライマックスでのカタルシスは、ものすごいことになるでしょう。

 原題は、WHIPLASH(ムチという意味)ですが、日本語の『セッション』って、個人的にはすごくよいタイトルだなと思いました。私も仕事で「セッション」をしていますし、「才能を引き出す」ということで共通です。
 ですが、この教師のような引き出し方が、いいとか、悪いとか、そういう見方ではなくて、結局思ったことは、2人が必然的に出逢って、こんなふうに魂の交流があったという話に見えてきたのです。クライマックスの9分では、上下関係から、急にニュートラルな見方に変換されたんです。さらに涙が溢れてきました。

 20代前半の頃、倉庫整理をしながら、上司の憂さ晴らしを段ボールを蹴り倒しながらしていた私ですから、なかなか、自分のことを認めてくれない相手との対決が、なんか懐かしくもなりました。(笑)

 魂までノックアウトされた映画でした。フラフラになりながら、映画館を後にしました。
 


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