自分自身をより高みへと導く人を自分で見出せること。

 転職をしたけれど、自分がやってみたいポジションに新たに他の人が採用されてしまい、目標にしていたところがぼやけてしまったことで、モヤモヤして、不満も出始めているとおっしゃっていました。友人に話しても解決せず、「だったら辞めれば?」と言われるオチに大抵なるようでした。でも、本人は、辞めたいと言うほどでもないということでした。友達から見たら、「辞めたら」と言ってあげたい顔になっていたのかもしれません。

 こんなときは、まわりの見方もどことなく冷めた見方になってしまいがちです。上司もあまり信用できなくなったり、ま、でも仕事だから割り切ればいいか、と立ち直ったり…。そんなふうになる気持ちもわかるな~と思いながら、傾聴をしていきました。

 90日コーチングの1回目のセッションで、目標がはっきりし、4月は集中できたことで、個人成績が全国2位までいったそうなのです!それはそれで、本当によかったなと思いました。私は目標にコミットさせることにフォーカスを向けるサポートをしただけですので、クライアントさんの集中力を感じました。

 勤め先の状況がどうあれ、クライアントさんの未来へ向かって、行動が継続されていくことが、続けばいいのかなと思いました。再び、人生の目標に向けてフォーカスするセッションをしました。

「やっぱり目標とか、目的が欲しいですか?」

「はい、それがあるとやる気が出ます。オリエンのあとから、いろいろとリサーチもし始めるようになりました。そうしたら、考えることも色々でてきました。だけど、自分で行動して、こいつ、なにやっているんだろう?って感じになりそうで…。出しゃばる感じ、私が、私が、って感じはどうなんだろうとか」

「なるほど、そう思ったと。じゃあ、出しゃばってもいい、となると、何をやりたいですか?」

「1つの街をリサーチし、何が売れているのかとか調べてみたり…」

「思いついていることはあるんですね。自分の思いついたことをやってみることで、それは未来へと繋がることになると思いますよ。自分が調べたことを発信してみることなら、個人レベルでもできますし、まずは私に提出してみるってところから始めたらどうでしょうか」


 ここで、クライアントさんの方から、突然質問がきました。
「あの、全然違う質問なんですけど、経営者、個人事業主はどう言う人が欲しいものなんですか?」と。

「自分にできないことができる人。詳しい人が欲しいっていうのがありますよね。それとか、自分がやっていることに共感してくれる人がいると、どんどん前進できるし、自分の発想を刺激してくれる人も必要ですね~」

 その話から、クライアントさんが、私と同じようなことを言っていた経営者の話を思い出し、自分の将来のあり方を思い出したようです。「自分のためが人のためにつながるような、人の役に立てる仕事がしたいと思ったことがあるんです。そのために、チャンスを見つける感覚を養ったり、やりたいことを言葉にしたり、行動にしたりできるようになって、チャンスをつかむ準備をしたいです」と。

 そう話しながらも、心配事があるようでした。
「セッションで話している場では、やる気が出てきても、仕事場に戻るとひっぱられてしまうんですよね~」ということでした。

 足を引っ張る人の逆として、身近に感化される人がいると、どうなるでしょうか?理解者だったり、自分の反面教師になる人だったり、自分違う発想をする人だったり、要するに自分自身をより高みへと導く人を自分で見出せるかどうかです。自分を常にそういう環境に置いてあげることが、変化、成長をつづける秘訣だ思います。先ほど、私が答えた答えそのもののような感じもしました。

 行動の積み重ねが、自分の理想を創っていく。行動が続くことが大事なことなのです。もし、周りに感化される人が常にいたら、人生はどう変わるでしょうか? 
 私の仕事はそう言う仕事です。クライアントさんがやりたいと思いついたことを、まずはやってみて、そのレポートを私に提出してもらうことになりました。焦りからの思いつきではなく、自分が本当にやりたいなと思った思いつきを実行に移すことは、未来からのメッセージだと思います。

 これをやれば、こうなるからやる、というだけでなく、ただやってみること。損得抜きにして考えたら、行動できることはいっぱい増えるのではないかと思います。行動したことは体験として残っていくので、きっと何かにつながるはずです。 
 目標から逆算して届くゴールもあれば、思いつきを積み重ねて届くゴールもあること。クライアントさんの可能性の引き出しが増えるのではないかと思います。

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

周りに感化してくれる人はいますか?