『愛とは、怖れを手ばなすこと』ジェラルド・G・ジャンポルスキー 著

「『どうしたら…?』って考えればいいのに、どうしていつも悪い方向にしか考えないのかしら?」と、知人がぼやいていました。確かに、知人とその相手はいつも対立しているように見えます。ずっとそのことについて、理解しやすい説明が出来なかったのですが、先日とうとう説明ができて、知人もわかったようでした。

「世の中には、愛か恐怖か、2つの感情しかなくて、失敗しないようにとか、自分が責められないようにとか、自分を守る方向に考えがちな人は、恐怖からの発想になっているんだよ」

「確かにそうだわ!」

「自分を守ることから発想するから、それ以上発想が広がらないし。怖れと罪悪感があるから、たいてい攻撃をしてくるような発言にもなる。発想がそもそも違うから、こちらがポジティブな見方を提供しても、逆であれば相手は否定されたと感じるし。だからこちらが、相手は恐れを感じているんだ、と相手を理解して、自分はニュートラルでいるようにするんだよ」

「さすが!」
知人にとっては、思いもよらぬ解釈だったようです。

 私はもともと「どうしたらよくなるか?」と考えたり、人のせいにしていては、問題解決できないと思ってきました。ときどきその考え方の違いから、友達や仕事仲間に共感できないなと思うことがありました。波長が合わなければ、距離をとるしかない、そう思っていました。

 ところが、コーチを始めたらそんなことは言っていられなくなりました。
 9年前、最初の難関がありました。私が「どうすればよくなりますか?」と質問をしたら、クライアントさんが固まってしまったのです。しかも、スカイプの向こうのクライアントさんは、声も元気がなくなっていくようです。私も、自分の発言がそこまで相手を落胆させてしまったことは、人生で初めてのような気がして、すごく怖くなりました。
 居た堪れなくなって、すぐに知り合いのカウンセラーに相談をしました。すると、「ポジティブな質問を普段自分に投げかけていないから、固まってしまったのだと思いますよ」とのこと。
 クライアントさんには、「ポジティブな質問があわないようであれば、コーチングを中止して頂いても結構です」とメールをし、セッションを中止することにしたのです。

 もしかしたら、「それは相手の問題だ」で、問題視しない人もいるかもしれませんが、私は、多くの方のセッションができるように、ポジティブに偏っている自分について問題視しました。
 それから私がニュートラルな観点を獲得するまで、5年くらい時間が必要でした。頭で考えるよりも、自分が行動しながら気付いていったのです。どうしたらニュートラルになれるか? 全てエピソードで語れます。詳しくは、傾聴DVDで語っています。

 以前知り合いに、自分がニュートラルになったとしても、チャレンジは続くだろうと言われたことがありました。確かに、ニュートラルな発言をしても、恐怖からの発想になっている人の敏感さに、もう少しいい言動があったのではないか…と、自分を顧みたことがあります。
 今思うことは、どうしてそう考えるのか? と、相手をさらに理解してみようと思うことが、一つなのかなと考えています。


 話は戻りますが、知人とのやり取りから『愛とは、怖れを手放すこと』の本をもう一度読むことにしました。なんと、1度ブックオフしてしまったので、再び買い直すことに。(笑)
 3回以上は読んだと思いますが、久しぶりに読むとさらに入ってくる感じが変化していました。自分の理解も以前よりも深まっているのを感じました。やはり素晴らしい本だと思います。



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