自分を受け入れれば、相手のことは気にならない。

 90日コーチング6回目、個人事業主の方のセッションでした。

 先月の4回目のセッションで、「人生初の勉強会」を開催することを決意されたクライアントさん。セッション後、すぐにフェイスブックで仲間に告知すると、すぐに人が集まったとのことでした。「値段をつけてくれてよかった」とまで言われたようです。しかも会場は自分のところで、会場費もかかりません。

 勉強会をするということで、さらに調べることが増えて、準備期間は自分にとってもよかったようです。1回目の勉強会を無事終えることが出来、自分が思っていた以上に人に喜んでもらえたのと、思っていた以上に説明しなくてはいけないことが増えて、2時間のところ、4時間かけて勉強会をしたようでした。追加料金なし、終わらないから、2時間追加! なんと太っ腹ですね。(笑)

 最初の開催のため、色々わからなくて、そうなることはいたしかたなかったようですが、今週末に同じものを開催するので、どこにポイントを絞るか? を新たに試してみるようです。

 今回のセッションテーマは、「競争心」についてでした。相手の方がスキルも上に感じているし、人間的にも上に感じている。なのに、自分の勉強会に来るのは何でだろう? とちょっともやっとしているようでした。その気持ちを持ったまま、勉強会を開催したら、変に意識してしまいそうです。セッションで話してみることになりました。

 傾聴したあと、「なるほど、負けを認めたくないんですね」と私はクライアントさんの言葉を言いかえると、「そうですね」と本心のほうに近づいたようでした。また、自分が気になっているだけで、相手は気になっていないだろうという方が真実なのでしょう。

「こんなとき、堀口さんはどうするんですか?」

「私は独自路線を考えるから、ライバルという感じが発生しにくいですかね…」
クライアントさんの気持ちは分からなくはないですが…。こんなたとえ話をしてくれました。

「ドラゴンボールで、悟空とベジータがいるんですけど、僕はベジータタイプなんですよ。悟空は、自分のレベルを上げたいから頑張るんですが、ベジータは、悟空に勝ちたいためなんです」

「で、マンガでは、ベジータは、結局どうなるか?っていう話はあったんですか?」

「結局マンガでは、ベジータが『お前の方がすごい』って認めたんですよね」

「それって、ベジータ側から見ている人にしたら、納得いったんですか?」

「いったと思いますよ。ドラゴンボールをずっと観ている人だったら」

「なるほど」

「でも、やっぱ悟空のように『皆を守るため!』になったほうがいいですかね」

「そうですね~。ベジータもいるなぁって、自分を受け入れたらどうでしょう?」
 ここで私は、悟空になった方がいいとは言いませんでした。自分を受け入れれば、相手のことは気にならないでしょう。他人に振り回されることもなくなるのです。

「そうですね。ベジータ=モチベーションにもなってきたんです。だけど、独立したら一人でやるので、ベジータはあまり出てこなくなっていたんですよね」

「確かにそうですね。ベジータがまだいたってことで…」
自分の中のベジータを認めると、話が急に変化していきました。

「そもそも人が家に来ることは嫌なことだったんですよ。堀口さんみたいに、みんなを家に呼べるって、できないなと思っていて。以前にある集まりの流れで、先輩に『じゃあ、君のうちに皆を集めよう』と言われたときに、『絶対嫌!』と思ったんですよね。その時先輩に、『皆が来れる状態の自分=お客様も集まる自分だよ』と言われて、背中を押される形で家に人が集まったことがあったんです。でも、今僕は自分の勉強会を自分の家でしようと思った。先輩からしたら、『おまえ変わったなぁ』ときっと言うでしょうね」

「次元まで変化したかんじですね」
そこから、この3か月で変化したことについての話に自然になっていきました。

「今日のセッションで色々話してみて、今、どう感じてます?」

「満たされています!感謝の気持ちも湧いています」
満月の日のセッションで、90日コーチング終了となりました。これからは、また不定期ということで。

 90日コーチングという短期集中コーチングのスピード感は、流れに乗りながら変化していけることを実感し、結果を生みやすいです。
 クライアントさんが、4回目のセッションのとき「勉強会したいです」と言って、数時間後には告知をし、すぐに人が集まったのはスピード感が良かったのだと思います。直感に従うことで、周りのみんなも引きこんでいったのでしょう。

「もし、90日コーチングを受けていなかったら、DVDでも観ていたんでしょうね。やること変わりましたね~」とご自身でおっしゃっていました。

 私も結果がもたらされるところまで見届けることができて、楽しませてもらった90日コーチングでした。是非、2回目の執筆となる『me,too』を書いてもらいたいと思います。(笑)