「今月の売り上げをどうすればいいか?」と目の前の問題に日々追われていないだろうか?

 経営者の方の単発セッションがありました。最近は、ビジネスマンの男性セッションが増えてきました。英会話のインストラクターが提案してきた、男性ビジネスマンをターゲットにした新メニューアイデアが、潜在意識に入ったようです。

 テーマは、「一緒にやっている人と話しが食い違っていて、打開策を考えたい」ということでした。
 クライアントさんは、どう話合いをしていけばいいか? ということを考えたいと思っていたと思います。しかしセッションでは、そもそもの話から、今、敵のような状態になっている相手も目指すゴールは同じではないか? というところに、辿りつきました。セッション開始、25分くらいしたところでした。
 クライアントさんも「そうですよね~」となって、相手とうまくやろうと、ここまで苦心して来られたご様子でもあったので、可能性がひろがる方向へとフォーカスが向いたことで、ホッとしたようです。

 そこから、ビジネスの話になっていきました。今は、「今月の売り上げをどうすればいいか?」と目の前の問題をどうクリアしていくか? に日々追われている感じでした。それでは、ビジネスは楽しくないはずです。
 スタートしたばかりのころは、どういう店にしようとか、どういう内装にしようとか、どういう商品を仕入れよう…と色々と考えていくことは、楽しかったに違いありません。しかし、クライアントさんもビジネスを始めて8年目とあって、目の前のごたごたの渦に巻き込まれているようになっていました。そうなると、小手先の方法論や打開策になってしまうでしょう。まさにそういう感じになっているようでした。


 私がアパレルの店長だった頃、社長からよく戦略を聞く機会がありました。
 ある日、「モデルをアルバイトとして雇うんで…」と言ったとき、スタッフ一同、ぶったまげました。(笑)しかも、モデルは接客しなくていいと言うのです。
 あの頃は理解不可能でしたが、今ならわかります。お客様が外のウインドウから見て、ビジュアルのいい人がスタッフとして立っていたら、気になるのではないでしょうか。逆に入れないお客様も出てくるはずです。つまり、店に入れるお客様を限定するという戦略だったのでしょう。さらに、その作戦は中長期的にもつながっていたのです。どんどん社長の妄想が実現していくのを目の当たりにしました。

 いくつかの話をクライアントさんにシェアしながら、今の私があるのも、つくづくアパレルの経験のたまものだなと、なんだかまたありがたい気持ちが出てきました。ブランディングについて、生きた学びを頂戴していたのですから。

 そんな社長の元で働いていれば、私もアパレル店長ブログを誰もやっていない時代に、ブログを始めたのも、必然だったのだと思います。今では、私があの頃書いていた感じが、スタンダードな時代になっています。

 ビジネスは、中長期的な視野で考えることが、楽しさではないでしょうか。
 お金をかけて売上アップと言うのは、当たり前です。それよりも、まずはお金もかけずにできることでやっていないことはないか? というところから考えていくことです。

 今思えば、「モデルを雇う」という戦略も、普通のアルバイトに支払う分をモデルに支払うわけですから、経費は変わりません。またモデルがアルバイトならば、その友達も顧客になりそうですから、そのほうが売上アップにつながるでしょう。モデルが着ている服を買いたい読者も現れますから、もっと繋がりますね。

 最初は、外側から自分のお店について考えていたはずなのに、そのうち内側の問題に縛られて、経営者らしいことが出来なくなってしまう失敗もあるでしょう。経営者の仕事は、内側のことではありません。それは、マネージャーに任せておいて、戦略について考えることです。戦略を考えるには、発想力の豊かな人、常にアップデートしているクリエイティブな人と知り合いになると、インスピレーションの助けになるでしょう。私がブログを思いついたのも、2004年の段階で、ブログについてかなり詳しい知人がいたからです。

 クライアントさんの悩みを解決するために、相手は変えられないし、でも、変わって貰わないと困るし、どう相手を説得したらいいのか? という問題が、最後には、「売上アップ、幸せになること」、つまり相手とゴールは一緒ということまで見えてきました。今回の問題をきっかけとして、これからの中長期的ビジョンを考える機会となったのでしょう。

 「こういうことでもなければ、考えなかっただろう」。私は、問題が起きるたびに、そう思うことがあります。神様から「本当に大切なことはなんですか?」と問題提起をされていると解釈すると、クリアできるでしょう。
 最後、クライアントさんはやる気が湧いてきたようでした。



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