自分の好き嫌いだけでなく、相手に興味を持つことで広がる世界と幸せと。

 クライアントさんは、パートナーとのコミュニケーションにおいて、自分と趣味嗜好があわないこともあったりして、行動が別々になってしまうことを以前から気にされていました。自分も好きなことをして、相手も相手の好きなように時間を過ごして…とするのは、尊重しているというよりも、寂しい気持ちを抱くことのほうが多いようです。そうすると、我慢していると感じていることも増えて、気持ち的に不安定になることも多いご様子です。

 私のブログを読んで、「もっと自分を楽しませてあげることが必要かも。自分がワクワクすることをすると、疲れてた自分から抜け出せるのかな?」とふと思ったようです。
 そこで「今日は映画を観たいかも」と思いついたので、自分の好きなことをしようかなとおっしゃいました。一方、旦那さんは、地域の行事に参加する日のようでした。

 話を聴いていると、パートナーと過ごす時間は割とある方だと思います。しかし、クライアントさんとしては、どこか満足できていないのです。

「二人の話題が少ないんです。野球、政治に詳しくないですし…」

「野球へ行ってみたら、面白さに気づいたりするものですよ。私も中学生のころ、実際にプロ野球観戦に行ったら、はまってしまったことがあります。また、子供の学校行事なんかは、興味のない内容でも子供の応援のために行くとかありますよね。自分の好き嫌いというのとは別に」

「そうですね。それは理解できますが…。野球のことを詳しく解説してくれるけれど、わからないし…」

「私なら、詳しく話す旦那さんに興味を持ちますよ。かわいいな~と思うかもしれません。(笑)熱く語っていていいなと思いますね。何で、こんなに好きなんだろう? と質問してみたくなりますし」


「嫌いな人と仲良くなりなさい」
 私が、アパレル店長時代に社長から言われた言葉です。正確に言えば、嫌いな人というか、接点が合わないから、どう接していいかわからなかったスタッフとのことです。
 そのときすぐには理解できなかったのですが、その後もいろいろ言われて、だんだんとその意味が分かってきました。自分の好き嫌いや、できるとか、できないとか、そういうことよりも、興味を持つということが、自分の世界を広げるということです。接点がないことを寂しく思う必要はありません。興味を持つことができれば、境界線のない世界で生きていくことができるのです。寂しさも一つ減りますね。


 以前私は、仲がいいとも、仲が悪いとも言えない姉妹関係でした。あるとき、妹と一緒に美術館へ行きました。美大卒の妹はゆっくりと絵画を観ているのに対し、私はそそくさと観終わって、出口で待っていたのです。しかし、そのころから「相手のほうに歩み寄ろう」が私の中で発令されていたので、質問してみたのです。

「どうして、ゆっくり観られるの?」と。すると、妹が絵画の楽しみ方を教えてくれました。その答えに尊敬すらしました。それから、自分の知らなかった視点を知ることができて、絵画を楽しめるようになったのです。それまでは、共通点ないな、というところで止まっていましたが、興味を持つことで、感性が磨かれ、自分の可能性が広がっていきました。

 また、自分の好き嫌いだけの世界だと、「私はファッションセンスがないからダメだ」と相手と比べてしまい、自己否定にもつながりますが、興味を持つ世界は、自分のことも責めなくなるのです。相手に興味を持つことで、自然と「人たらし」にもなってしまいます。(笑)興味を持ってもらえたら、多くの人は嬉しいはずです。沢山のメンターに出逢えたのは、「相手に興味を持つ」ことが自分に備わっていたからです。運が良くなったり、得することがとても増えました。

 クライアントさんに、「好き嫌い」の自分だけの世界から抜け出す方法を伝授しました。「相手に興味を持つ」ということです。
「自分は政治に詳しくないし、旦那のようにリーダーシップもとれないし…」と、好きであるはずのパートナーと比べすぎて、クライアントさんは自己否定や我慢になっていました。

 私も「相手に興味を持つ」ができるようになったら、本当に世界が変わりました。自分の中の好き嫌いの世界の幸せ感とは比べ物にならないくらいの幸せが待っているのです。 

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