「人の話を引き出せるようになりたい」よりも、「人の笑顔を引き出せるようになりたい」にフォーカスしてみよう。

 「人の話を引き出せるようになりたい」というテーマから始まりました。編集系のお仕事をされていらっしゃるので、インタビュースキルが必要のようです。

 現在は、自分が事前に用意した確認事項を相手に伝えて、サクサクと終わってしまうところがあるようです。インタビューする相手はすごい人だし、緊張してしまったり、自分が間抜けなことを言ってしまったどうしようという恐れもあるとおっしゃっていました。

 最初は、質問する感性を磨く話になって、「ああ、そうか!」ということにはなりましたが、セッションはそこでは終わりません。リピーターのクライアントさんなので、この悩みは前にもあったということにつながりました。

 以前に、「初対面のトークの掴みどころに悩む」とおっしゃっていたのです。相手にどんな質問をしたらいいか? 初対面で、いきなり自分のことを話すことはどうかな? と思いながら、自分の話をしても面白くないかもと思って、話さないでいることも多いようでした。


 先日、出逢って3年目の人に、出逢った頃の私の感想を言われました。
 「まだ、出逢って2回目っていうのに、ひとみちゃん、自分で作詞した曲、『ブーゲンビリア』を『これ、聞いてくださいよ!』って言って、イヤホン渡してきたでしょ、歌詞の内容はストレートなメッセージで、こんな子今どきいるんだ?! って驚いたわよ(爆)」私は出逢ってすぐのひとに、歌手でもないのに、自分の歌声を聞かせたそうです。(笑)

 自分から最初に自己開示をすれば、相手も話しやすくなるものです。日々のコーチングセッションも半数は初対面ですが、皆さんすぐに話すことが出来るようです。先日のスカイプセッションで、「対面セッションの動画見ましたよ。でも、私、あんなに話せるかしら?って不安です」とおっしゃっていたクライアントさんは、8割話していました。(笑)こちらがリラックスしていれば、相手もリラックスするという具合です。

 私が自己開示する理由は、相手を話しやすくさせるためだったり、面白いことがあったので、話したいかのどちらかです。相手に笑ってもらえたらさらに幸せです。
 自分の中でホットな話題を話してみればいいのです。そうやってやっていくうちに、ユーモアが言えるようになったりしてくるでしょう。会話の温度が温かくなってくれば、話も弾んでいくものです。意識をして、ちょっとずつ練習し、話す回数が増えればうまくなっていくものです。


 あとは、どんな感じか、体感することが速いでしょう。何かをする前にどんな感じなんだろう? と下見すると、やりやすいのと一緒です。クライアントさんに、私の英会話レッスンの音声を披露しました。対話の温度を感じていただければなと思ったのです。

 英会話のインストラクターが、私のビジネスアイデアを急に思いついて、いつもよりも声高に話しだしたシーンです。そこからどんどん話が盛り上がって、キャッチコピーまで、出来上っていきました。そうやって、対話というのは、相乗効果でイメージが膨らんでいく感じです。感覚的にわかれば、自分の対話の温度との違いを現場でも体感することになるでしょう。

 さらに、対話というのは、「相手ありき」ですから、相手をアゲアゲにしていくトークのコツについても考えていきました。

 私は、コーチの仕事について、クライアントさんのどんなメールでも返事を書くことを鍛えざるを得ない毎日を過ごしてきました。「相手を否定せずに」ということが、初期の段階ではとても難しいことでした。それから、「おうむがえし」を入れて受け止めることを心がけたり、気持ちの傾聴を忘れずにするようにしたりと、試行錯誤の日々。まだ、その先にも上級の返し方が存在していて、それは、目に見えないことをフィードバックするということでした。

 相手の言っている言葉だけを受け止めていては、それはできません。言葉の背景を理解しようと努めたり、その裏側を見たら、どんな風に言えるか考えてみたり、相手が受け取るときには、自分の発した言葉はどう変化していくだろうか? と想像してみることです。

 先日、バレンタインデーだったので、お世話になっている英会話のインストラクターにメッセージカードを書きました。英語でのメッセージカードですので、ネットで日本語ページも英語ページも調べて、定型文を見てみたのですが、自分が書きたい言葉がありませんでした。なんで、こんなありきたりなんだろうと、がっかりです。(笑)

 ちょっと視点を変えて、もじれる言葉はないかな? と見ることにしました。
”I can’t live without you.” これいきましょう!
結局、 “I can’t live without your lesson!” と手書きで、ほとばしるように書きました。
「いつも楽しいレッスンありがとう」と書くよりも、相手が笑う顔が想像できました。(笑)

 相手もウワテです。私が「今回のボイトレライブは40人満席だった!」と話した日のインストラクターからのフィードバックに、”next year it will be 40,000 people!”と書いてありました。冗談でも嬉しいものです。


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セッション後、メールを頂きました。

ご連絡遅くなりましたが、一昨日は素敵なイチゴのでてくるお部屋での
セッションからごはんまで、本当にありがとうございました。

やはり堀口さんとお話すると、マインドセットが変わります!
アゲアゲ、最強コラボレーション、自分の中かから引き出されたものを語るなど…
日々思い出すことになりそうな言葉が、また増えました。

そして、昨日1日、確実に仕事のやり方が変わっていました。
プロモーションを考えるにしても、それが世の中に出て、
世界が変わった状態をイメージしてみたり、
そのイメージやアイデアをまわりにすぐ話して、意見をもらったり。

自分の中でホットな話題をはなしてみること、ユーモア、
相手が受け取ったときどう感じるかを考えた言葉を使うことは、
要修行ですが、今回こそはできるようになりたいです。
今晩、満月を期に、恐れをlet it goしようと思います。

そして、昨日さっそく英会話の体験レッスンに行ってきました。(笑)
イギリス人講師からSpeaking Confidenceが足りないから、
それをつけていくレッスンをしようというフィードバックで、
Confidenceほしいなぁと思いました。
受講することになりましたら、またご連絡いたします。

あらためて本当にありがとうございました。

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 早速、翌日から仕事のやり方が変化されたご様子です。どこにフォーカスすればいいか? 定まったからです。クライアントさんは、どちらかというと自分が変なことを言ったらどうしようとか、自分にフォーカスしていたので、相手とか世界が見えにくくなっていたのだと思います。
 「人の話を引き出せるようになりたい」よりも、「人の笑顔を引き出せるようになりたい」。こっちですね。