心のブロックを外し、楽しい未来を描いていったセッション。

 心のブロック外し。自己探求系のワードとしてもよく知られていると思います。私のセッションのなかでも、ブロックに突き当たったなというタイミングで、外しにかかります。私のやり方は、解釈を変えることと、さらに先のイメージを描くことです。笑えるほど。

 だいたい、解釈が曲者です。事実に対して解釈をつける。この解釈が、思考停止傾向になっているひとが、少なくありません。5/25 EVENT「可能性にフォーカスする」で、わかりやすく考察したいと思っています。ご期待ください!

 
 先日のセッションでも、ブロック外しがありました。自分でもブロックに気づいていながら、どうしたものかな…と、扱いに困っている時間が相当長かったようです。翌日、「堀口さんに出逢えて本当に良かったです! 5月8日は独立記念日にします」というご感想をいただきました。どんなセッションンだったのか? 一部振り返ります。

 90日コーチング2クール目。1クール目で、行動力が見違えるほどになりました。外見も12月にお会いしたときと比較すると、軽ーくなっていました。
 ところが、先日のセッションは「行動が停滞しています。転職活動が進みません」とのこと。それまで私も何となく気になっていた、クライアントさんの声の発し方についてフィードバックしてみました。

「なんか、話し方がおもりを引きずって話しているように聴こえますが…。ずっと気になってはいたんですけね」

「そうですか。落ち着いているとは言われます。若干声も低めですし。そうは言われたことないですね」

「普通、そこまで感想言う人なんて稀だと思いますので、そりゃ言われないでしょう」

「そうか(笑)」

「なんかブロックになっていることがあるかもしれませんね」

 コンプレックスになっていることがあるとのことでした。
「自己表現がしにくい、自分の意見を言えない…。子供のころからそういうのがありますね」

 ご両親に「どうせ失敗する」というようなネガティブなことをよく言われてきたとのことでした。本当は「いいね~」と、応援してほしかったそうです。

 ある程度の年齢になって、「親は不器用なところがある」と、相手のありのままを認めながら、そういう影響があるから、縮こまらないように意識をするようにしているそうです。
 だけれども、意識をしてもやっぱり「だめかもしれない」というような葛藤がふつふつと湧いてきて、結局、ダイナミックな行動に出られなくなってしまって、ここまで来たとおっしゃっていました。特に30代は、ずっと守りに入っているかのようでした。

 気にしないようにしよう・・・と言うレベルでは、まだ気にしていると同義です。気にもならない、大きなビジョンみたいなものがあるといいでしょう。クライアントさんの解釈を細かく見ていきました。

 きっと、そのような親はたくさんいるのだと思います。20代、30代で親になるわけですから、青年期。まだ未熟な時期です。 
 クライアントさんの解釈は、「自分のせいじゃないけど、自分で責任を取っていかなくてはならないと思う」とおっしゃっていました。自分を責めているのでしょうか? 私はその言葉の意味を理解しようと努めましたが、ちょっと掴めなかったので、「え、もう一度、詳しく話してもらえます?」と質問しました。

 そうしたら、スカイプ切れました。(笑)切れたと言うのは非常に良い予感がしました。きっとブレイクスルーするでしょう。まあ電波のこともありますので、待っていると再びクライアントさんからコールが。「いまの、わざと切ったんじゃないですからね(笑)」とフォローがありました。

 続きを詳しくお聴きしました。

「親の考え方であって、私の責任ではない。でも反論できなかったところは、自分の責任でもある」
そこで解釈が終わっているということは、思考停止です。「気にしないことを意識しよう」どまりになるでしょう。

 質問して思考を進ませました。

「怖いというのもあるし。親が自分より強くいてほしいというのもあって、言えませんでした」

「子供なら怖いですよね、反論するのは…。やさしさから反論しなかったんですね。でも、時代も進んでますから、親を抜くというか、先に進むことは普通のことじゃないですか? ずっと親に遠慮して生きていきますか? 自分の人生を生きたいでしょ。逆に、親にもっと自分のいい姿を見せようとは思わないんですか?! もう15年くらいしか一緒にいられないんですよ」(説教モード。笑)

「あ、そうか。そう考えたことはなかったです…」

「ウエディングドレス姿、観たいと思っていると思いますよ(笑)」

「あははは。そうきましたか! そんなこと考えたこともなかった。そうですね、仏壇の前で報告しても、何の返事もないですからね…(笑)」

 クライアントさんが、セッションの始めに「目標がない」とおっしゃっていたのは、この思考たるものがブロックになっていたのでしょう。まるで、未来を描くことを禁止しているかのようです。未来を想い描かなければ、それなりにただ毎日が過ぎていって、変わり映えしないでしょう。一方、未来を描いて、そこへ日々進もうとしていれば、未来は変わるのです。

「ということで、目標はウエディングドレス姿を見せるにしましょう」急に私の中でイメージがくっきりしました。先月、結婚式に出たばかりでしたので!

「それ、テンション上がりますね!」

 クライアントさんのなかで、そのビジュアルは鮮明に広がったのではないかと思います。感情とともに。

 クライアントさんは、自分のせいにして、親のせいにしていないような、そういう捉え方になっていましたが、「誰も悪くなくて、ただ自分の人生を生きる」ということを決めればいいだけのことでした。こんがらがっていたところを整理して、更に楽しい目標が出てきたので、もう大丈夫でしょう。

 セッションの翌日から、旅行へ行くおっしゃっていました。スッキリしたあと、最高の旅になったのではないでしょうか!