潜在意識モードで自己紹介を書く。

 大阪明け、午前中から昨日EVENTにご参加いただいた方のセッションがありました。「可能性にフォーカスする視点」後でしたので、クライアントさんの理解がかなりスムーズでした。

 テーマとしては、「会社の名簿の自己紹介を見てほしい」というものでした。まずは完成途中というものを見せていただきましたが、文章っておもしろいように、その言葉が出てきた背景が見えてくるものです。この仕事をしていると、そういう見方が標準になってしまうというか。

 クライアントさんの文章の中に、温度差が出ているのを感じました。ありきたりのビジネス用語と文豪風が入り混じっていたのです。

「なんで、ここは反省モードなんですか?!」
「ここは、流れるような文章でとてもいいですね」

 クライアントさんのそもそもの良さは、文豪風の流れるような文章に現れていました。カタカナがいいアクセントになっており、ノスタルジックな雰囲気を醸し出していました。どんなジャンルでも読書するという方。やはり活字と表現に多く触れているからこそ書けた文章のような、うらやましいほどです。

 ここから、いい流れがもっとつづくような、「そもそもの自分」のほうの通路からアウトプットできるポイントを挙げていきました。そして、できたのが以下のリストです。読書家のクライアントさんのスイッチが、入りそうなものを考えていきました。

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

・直木賞作家のつもりで書く。
・読み物として面白い自己紹介。
・冒頭の言葉が大事。(夏目漱石のように)
・未来に、文章を書く仕事が依頼されるように。
・最後は、次はどうなるんだろう? とつながるように。
・私を笑わせてください。

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

 数時間後、改訂版の自己紹介が送られてきました。これならば、1回で覚えられてしまう楽しい自己紹介です。最後の締めも、つながりを予感させる一文で締めくくられていました。
 
 私も毎日文章を書いていると、たまに堅苦しい自分になってしまって、なんだかおかしいな…となることがあります。先ほども、お知らせメールを書いていてそうなりました。
 そんなとき、シャワーを浴びたり、顔を洗ったり、歯を磨いたり、ちょと気分転換を入れると、シンプルなモードに立ち戻れるのです。顕在意識上と潜在意識上から出てくるものの違いではないかと思います。リラックスを入れると潜在意識の蓋がパコッと開くのです。無尽蔵にどんどん泉が湧くようになります。

 クライアントさんに「面白さ」を持っていただくようにしたのは、潜在意識から情報を引き出させるためです。冒頭の言葉が大事だから! と問いを持ってもらったことで、「奇数が好きです」から始まっていたので、思わず爆笑したんですけどね。(笑)

 最初に書いた自己紹介を提出するのと、あとから書いた自己紹介を提出するのとでは、未来は違ったものになるでしょう。