期待しないで与えること。

 自分の趣味の分野とコーチングをビジネスにし始めたばかりのクライアントさんとのセッションがありました。

 自分がやっていることを知ってもらうために、ご案内のビラを作られたそうです。しかし、どう配布すればいいかというところで、考えてしまったそうでした。

 私はどうしたのか? と聞かれました。
 私は、ブログがあったので、ビラを作ったことがありません。始めたばかりのころは、自然と周りの店長さんとか、自分のアパレルのお客様からクライアントさんになっていったのです。 
 お茶やご飯を食べながら、コーチングをしたり、教えたりする機会を自然とつくりました。自分のコーチングがどのような効果を及ぼすのか? 試してみたいというのがありました。その延長線上でクライアントさんになっていったのです。

 その後は、HPでの発信となり、出会ったことのない方ばかりがお客様になっていきました。正直なところ、私の友達で私のセッションを受けたひとはひとりだけです。また、外部のセミナーや集まりでの名刺交換からクライアントさんになったことは一度もありません。私はきっとネットで発信することが向いているので、それでいいと思っています。私のコーチは、ネットよりも現場での出会いや紹介でのお客様が大勢いらっしゃるようです。

 私は、現場での出会いからクライアントさんにはなったことはありませんが、集まりがあったとき、相手の話をコーチングのときと同じように聴きます。コーチングを知らない人は、普段の対話と違うように感じて驚きます。自分の勉強にもなるので、傾聴モードで聴いているだけです。
 それが、自然と与える場になっているのかもしれません。与えたら返ってくる。与えた人から返ってくるというよりも、知らない人から返ってくるのです。

 そんな話をしたら、クライアントさんが、言いました。
「人脈を作りたいからボランティアへ行っていますね。自分の顧客になって欲しいという自分の欲がいつもあります。(汗)」と正直なお答えが返ってきました。それに、「無料なのに、聴き役をした・・・」と思ってしまうのだそうです。


 そこから、「自分の欲」と「与える」についての話になっていきました。
「これだけ与えているのだから、返してよ」と、どこか自己犠牲で与えていれば、本当の与えるではないので、受け取れないのかもしれません。

「無料なのに、聴き役をした・・・」と思っていては、せっかく習得したコーチングも、自分のためのものだけになっており、人のためのものになっていないのが、もったいないですね。

 私も、「自己犠牲的な与える」をしたときに限り、受け取れていないなと思ったことがありました。「これだけ与えたら、何が返ってくるのかな?」と実験をしたと思っていたのですが、よくよく考えてみれば、実験という名の期待だったのだと・・・、我が身を振り返りました。


 先日、マザーテレサの本を読んでいました。ある祈りの言葉に「主よ、私をあなたの平和の道具にしてください」と書いてありました。
 私はそれを読んで、自分が傾聴を習得したのも、自分の意思というよりも、神様の意思と考えることもできると思えたのです。
 せっかく身に付けたのだから、どんどん役に立とうと思え、発信することに対する言葉選びの迷いや恐れが吹き飛んだようでした。2012年年末にそんな気づきがあり、生まれ変わった気分を味わったのです。


 与えることで傷ついたときは、何かをもらおうとして与えているからです。「捧げすぎた」と。

 何かをもらおうと期待していることを手放すには、まずは、期待している自分をそのまま認めてみましょう。期待の裏には、願望がありますから、その願望のほうも味わってみるのです。それから、期待している自分を許すことにすれば、きっと手放せるかと思います。

 自己犠牲的な与えるをしていたことに気付いたクライアントさんの流れがどう変わっていくのか? 興味深いところです。

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自分はどんな役割ができるだろうか?

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