コーチングで変化したストーリー『ひとみずむ5』を執筆して下さったクライアンさんとのセッションがありました。11月後半から書き始めて、遂に出来たので、達成感でいっぱいの今の気持ちや、執筆の振り返りなど、セッションで話しました。
初稿と比べると、別人のような文章になり、私もとても驚きました。元から、書く力がおありだったのではないかと。しかしながら、ビフォーアフターを比べてみると、書いていくプロセスの中で、力がついてきた様子が伺えます。
クライアントさんも、描写や読み手を想像しながら描くこと、自分の文章を客観視するいい機会になったとおっしゃっていました。また、日記は描いたことはあるけれど、他人から、チェックをもらえることは、これまでにない機会だったとのことです。
私も、表現力を引き出す術が格段にアップしたのだと思います。去年では、指摘できなかった「赤ペン先生」をしている自分がいました。
きっと、この1年の間に触れてきたものの感触が、私の体に残っているので、クライアントさんの文章を読んだときに、「こんな感じが欲しいんだけど」と、感覚の方から投げかけられるようになっている気がします。
映画好きというのもあり、新しい場面に入っていく感じとか、オープニング、エンディングの感じなど、なんとなく私の感覚のストックに入っているように感じています。
毎年そうですが、私も一緒に成長させていただいている『ひとみずむ』です。
最初から、うまく書けたわけではないのですよ! と言うことをお知らせしないと、コーチを依頼するハードルが、またまた上がってしまうと思うので、(笑)「引き出す」やりとりの面白さをちょっと紹介してみたいと思います。
□■□■□■□■□
赤文字は、私の添削です。
■初稿
ちょっとしたことが原因で、彼氏から怒りを含んだメールが届いた。
(もう少し具体的に、どこへ行くときに読んだとか)
私は運転中で着信やメールのチェックがたまたま不可能なだけだったのに、いかにも私が彼からの連絡をわざと無視していて、そのことを勝手に怒った内容だった。元はと言えば、彼氏自身が仕事で私との約束をドタキャンしたことが発端なのだが。その文面を見た瞬間は、さすがにムッとした。
でも、何度もそのメールを読み返すうち、怒りの言葉の奥に隠れた彼の本当の気持ちが見えてきた。
(なぜ、ちゃんと読もうと思ったのですか?)
ドタキャンしたことを心から申し訳なく思っている気持ち。何とか仕事をやりくりして私と会おうとしてくれている気持ち。
私は、彼に電話を掛け、車を運転していてすぐに対応できなかったことを素直に伝え謝った。彼も「そうじゃないかと思ってた」と笑って言った。(心が温かくなって、見えた景色とか聴こえた音とか何かありましたか? 冬の描写ができるといいですね)
この出来事をきっかけに、あぁ、あの時はああいうことをしてくれたな、あの時はこういう言葉をかけてくれたな、、、と彼の今までの行動が新たな意味を持って蘇ってきた。私の中で彼に対する気持ちが今までとは変わった。「好き」から「愛おしい」に変化した。
(全体的に変化を、心の温度がわかる描写で示せるといいですね)
□■□■□■□■□
■改稿7回目 アフター
紅葉が深まったある日、菊祭りで混み合う神社に到着し、一人で参拝を終えた。
すっきりとした気分でポシェットから携帯を取り出すと、彼からの着信が数件とメールが2通という表示が出ていた。慌てて開いた2通目のメールには一方的に、怒った内容が書かれていた。
その文面を見た瞬間は、さすがにムッとした。私がわざと着信を無視していると判断したようだった。
自宅からかなり離れたところにある神社を目指して車を走らせていた私が、電話やメールが来たことに気づかなかったのは、無理もない。私のiPhoneは、堀口さんが巴里へ行ったときに買ってきてくれた、ピンクの柔らかい皮のポシェットの中で、快適に横たわっていたのだから。
元はと言えば、彼が仕事を理由に約束を、ドタキャンしたことが発端。なのになんで私が怒られるの? 文句を言いたいのは私の方! よっぽどそう返信しようかと思った。
しかし、前回のセッションの応用問題が来たのだろうと思えた。言葉じゃなくて、気持ちを理解してみること。
この頃、私は、堀口さんの「聴くことは幸せにつながる」セミナーに、2回参加していた。このセミナーの中でも特に印象的だったのが、「怒り」の奥にある「願い」に気づくこと。よくよく相手のことについて想像してみようと試みた。
もしかして、彼の怒りの奥には「願い」があるのでは?
目には見えないものが見えるだろうか。
彼は本当に怒っているだけ?
もっと他に伝えたい気持ちがあるのでは?
私は何度もそのメールを読んだ。繰り返し何度も何度も。読み返すうち、怒りの言葉の奥に隠れた、彼の本当の気持ちが浮かび上がってきた。
それは、ドタキャンしたことを、心から申し訳なく思っている気持ち。
何とか仕事をやりくりして、私と会おうとしてくれている気持ち。
メールではなく、直接電話で、言葉で伝えたいという気持ち。
あぁ、そうか、これだったのか。
私は彼に電話を掛け、車を運転していて、すぐに対応できなかったことを、素直に伝え謝った。彼も「そうじゃないかと思ってた」と笑いながら言った。
その言葉にホッとして、自分の心がとっても温かくなった。
お参りをするまでは、何となく悲しい気持ちで、家族連れやカップルの人たちを見ていた。私はひとりぼっちで来ていて、手をつなぐ相手がいない。今日はこんなに寒かったっけ。日が落ちて、急激に冷えてきた空気から守るように、上着のポケットに突っ込んでいた手を、さらにぎゅっと握りしめた。
彼との通話を終えて周りを見渡してみると、参道をそぞろ歩く彼らの表情は、みんな穏やかで優しい。この次は彼と一緒に来よう。そう決めたら、手の冷たさが気にならなくなった。再び温かい気持ちに満たされると、彼の今までの行動が、新たな意味を持って蘇ってきた。
あぁ、あんなことをしてくれたな、こういう言葉をかけてくれたな…。あの時も、あの時も、あの時も。数えきれない一つ一つのことがこんなにも刻み込まれている。
彼に対する気持ちが「好き」から「愛おしい」に変化した。心の距離がぐっとちぢまった。
□■□■□■□■□
改稿を重ねるごとに、イメージが膨らむシーンとなりました。心が変化することで、見えるものが変化した様子もとてもよく伝わってきました。最初、車の中にいることしか、読者側に伝わっていなかったので、なんだ、そんなところにいたのか! と納得しました。相手は見えているけれど、伝えてもらえないと、こちらからは、見えないところがいっぱいあるのだなと思いました。
こちらの『ひとみずむ』のテーマは、「夢を取り戻す」です。
先ほど、知人がメールをくれて、「来週、思いつきでハワイに行ってきます!今回は、仕事がないか見てくるよ。(なんてね、夢だけど…)」と書いてあったのです。そこで、「夢は叶うよ。ハワイが呼んでるよ」と書いて、この物語を添付しました。
早速、友人に読んでもらったところ、こんな感想をもらいました。
*:--☆--:*:--☆--:
人生って、自分で決めることで、動いていくんだって、改めて感じたかも。
堀口さんからの私へのメッセージだね(^^)♪。
ストーリーの結末は、どうなるの?と、あっという間に読んじゃった。
続きも楽しみ。だって動きだすと止まらないもんね。
*:--☆--:*:--☆--:
夢を叶えるひとみずむ、お楽しみいただけるといいです。
初稿と比べると、別人のような文章になり、私もとても驚きました。元から、書く力がおありだったのではないかと。しかしながら、ビフォーアフターを比べてみると、書いていくプロセスの中で、力がついてきた様子が伺えます。
クライアントさんも、描写や読み手を想像しながら描くこと、自分の文章を客観視するいい機会になったとおっしゃっていました。また、日記は描いたことはあるけれど、他人から、チェックをもらえることは、これまでにない機会だったとのことです。
私も、表現力を引き出す術が格段にアップしたのだと思います。去年では、指摘できなかった「赤ペン先生」をしている自分がいました。
きっと、この1年の間に触れてきたものの感触が、私の体に残っているので、クライアントさんの文章を読んだときに、「こんな感じが欲しいんだけど」と、感覚の方から投げかけられるようになっている気がします。
映画好きというのもあり、新しい場面に入っていく感じとか、オープニング、エンディングの感じなど、なんとなく私の感覚のストックに入っているように感じています。
毎年そうですが、私も一緒に成長させていただいている『ひとみずむ』です。
最初から、うまく書けたわけではないのですよ! と言うことをお知らせしないと、コーチを依頼するハードルが、またまた上がってしまうと思うので、(笑)「引き出す」やりとりの面白さをちょっと紹介してみたいと思います。
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赤文字は、私の添削です。
■初稿
ちょっとしたことが原因で、彼氏から怒りを含んだメールが届いた。
(もう少し具体的に、どこへ行くときに読んだとか)
私は運転中で着信やメールのチェックがたまたま不可能なだけだったのに、いかにも私が彼からの連絡をわざと無視していて、そのことを勝手に怒った内容だった。元はと言えば、彼氏自身が仕事で私との約束をドタキャンしたことが発端なのだが。その文面を見た瞬間は、さすがにムッとした。
でも、何度もそのメールを読み返すうち、怒りの言葉の奥に隠れた彼の本当の気持ちが見えてきた。
(なぜ、ちゃんと読もうと思ったのですか?)
ドタキャンしたことを心から申し訳なく思っている気持ち。何とか仕事をやりくりして私と会おうとしてくれている気持ち。
私は、彼に電話を掛け、車を運転していてすぐに対応できなかったことを素直に伝え謝った。彼も「そうじゃないかと思ってた」と笑って言った。(心が温かくなって、見えた景色とか聴こえた音とか何かありましたか? 冬の描写ができるといいですね)
この出来事をきっかけに、あぁ、あの時はああいうことをしてくれたな、あの時はこういう言葉をかけてくれたな、、、と彼の今までの行動が新たな意味を持って蘇ってきた。私の中で彼に対する気持ちが今までとは変わった。「好き」から「愛おしい」に変化した。
(全体的に変化を、心の温度がわかる描写で示せるといいですね)
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■改稿7回目 アフター
紅葉が深まったある日、菊祭りで混み合う神社に到着し、一人で参拝を終えた。
すっきりとした気分でポシェットから携帯を取り出すと、彼からの着信が数件とメールが2通という表示が出ていた。慌てて開いた2通目のメールには一方的に、怒った内容が書かれていた。
その文面を見た瞬間は、さすがにムッとした。私がわざと着信を無視していると判断したようだった。
自宅からかなり離れたところにある神社を目指して車を走らせていた私が、電話やメールが来たことに気づかなかったのは、無理もない。私のiPhoneは、堀口さんが巴里へ行ったときに買ってきてくれた、ピンクの柔らかい皮のポシェットの中で、快適に横たわっていたのだから。
元はと言えば、彼が仕事を理由に約束を、ドタキャンしたことが発端。なのになんで私が怒られるの? 文句を言いたいのは私の方! よっぽどそう返信しようかと思った。
しかし、前回のセッションの応用問題が来たのだろうと思えた。言葉じゃなくて、気持ちを理解してみること。
この頃、私は、堀口さんの「聴くことは幸せにつながる」セミナーに、2回参加していた。このセミナーの中でも特に印象的だったのが、「怒り」の奥にある「願い」に気づくこと。よくよく相手のことについて想像してみようと試みた。
もしかして、彼の怒りの奥には「願い」があるのでは?
目には見えないものが見えるだろうか。
彼は本当に怒っているだけ?
もっと他に伝えたい気持ちがあるのでは?
私は何度もそのメールを読んだ。繰り返し何度も何度も。読み返すうち、怒りの言葉の奥に隠れた、彼の本当の気持ちが浮かび上がってきた。
それは、ドタキャンしたことを、心から申し訳なく思っている気持ち。
何とか仕事をやりくりして、私と会おうとしてくれている気持ち。
メールではなく、直接電話で、言葉で伝えたいという気持ち。
あぁ、そうか、これだったのか。
私は彼に電話を掛け、車を運転していて、すぐに対応できなかったことを、素直に伝え謝った。彼も「そうじゃないかと思ってた」と笑いながら言った。
その言葉にホッとして、自分の心がとっても温かくなった。
お参りをするまでは、何となく悲しい気持ちで、家族連れやカップルの人たちを見ていた。私はひとりぼっちで来ていて、手をつなぐ相手がいない。今日はこんなに寒かったっけ。日が落ちて、急激に冷えてきた空気から守るように、上着のポケットに突っ込んでいた手を、さらにぎゅっと握りしめた。
彼との通話を終えて周りを見渡してみると、参道をそぞろ歩く彼らの表情は、みんな穏やかで優しい。この次は彼と一緒に来よう。そう決めたら、手の冷たさが気にならなくなった。再び温かい気持ちに満たされると、彼の今までの行動が、新たな意味を持って蘇ってきた。
あぁ、あんなことをしてくれたな、こういう言葉をかけてくれたな…。あの時も、あの時も、あの時も。数えきれない一つ一つのことがこんなにも刻み込まれている。
彼に対する気持ちが「好き」から「愛おしい」に変化した。心の距離がぐっとちぢまった。
□■□■□■□■□
改稿を重ねるごとに、イメージが膨らむシーンとなりました。心が変化することで、見えるものが変化した様子もとてもよく伝わってきました。最初、車の中にいることしか、読者側に伝わっていなかったので、なんだ、そんなところにいたのか! と納得しました。相手は見えているけれど、伝えてもらえないと、こちらからは、見えないところがいっぱいあるのだなと思いました。
こちらの『ひとみずむ』のテーマは、「夢を取り戻す」です。
先ほど、知人がメールをくれて、「来週、思いつきでハワイに行ってきます!今回は、仕事がないか見てくるよ。(なんてね、夢だけど…)」と書いてあったのです。そこで、「夢は叶うよ。ハワイが呼んでるよ」と書いて、この物語を添付しました。
早速、友人に読んでもらったところ、こんな感想をもらいました。
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人生って、自分で決めることで、動いていくんだって、改めて感じたかも。
堀口さんからの私へのメッセージだね(^^)♪。
ストーリーの結末は、どうなるの?と、あっという間に読んじゃった。
続きも楽しみ。だって動きだすと止まらないもんね。
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夢を叶えるひとみずむ、お楽しみいただけるといいです。
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