「自分は何をしたいのか? 気づくことについて」というテーマでのセッションでした。クライアントさんが思ったのは、いい質問や視点があれば、自分が本当にしたいことに気付きやすくなるのではないかということです。だから、日頃から自分にそういう視点を持つには、どうしたらいいのか? にいついて考えたいとのことでした。
しかし、私は、もうひとつ深く質問を投げかけました。「どんなときに、その問いが湧いてきたんですか」と。すると、すこし我に返ったような反応で、クライアントさんは、「あー・・・」とおっしゃいました。
クライアントさんは、仕事のほかに、楽器をされている方なのですが、前回のライブの打ち上げのとき、他の楽器の人が、「自分はこれでやっていく」というプライドや熱意があったのだそうです。そのとき、自分はそこまで熱くなれていないなと、思ったようでした。
そこから、「それを本当にやりたいのか?」、「心の底から欲しているのか?」ということが、疑問として、湧いてきたようでした。
そもそも、楽器を深めようと思ったのは、「何か始めたいな、何か新しいことないかな?」と、考えた頃に、「やっぱり、気持ちが悪いから…、ずっとやっていたし、また楽器をやり始めよう」と、昨年から本格的に再開したとのことでした。
だけれども、「俺はこれで食ってく!」までは思っておらず、まずは、楽しめることかな、そのつぎに、聴いてくれる人を感動させたりすることかな。いずれ、それができたらかっこいいな、というように漠然と思っているのだそうです。
それを聞いて、私はこう投げかけました。
「どこまでやりたいか? 自分で決めることができるんですけど、どこまでやるんですか?」と。
クライアントさんの反応が、ちょっと面白く、「は、そうなんですか」カッコ汗、みたいになっていました。(笑)
ここで、私の体験談を話してみました。私は、色々な職種をしてきたこともあり、独立してからも、今は、コーチだけど、コーチ以外のことをするんだろうな~と、独立してから4年くらいそう思っていたことがありました。しかし、あるときから、「これでやってくぞ」と覚悟した瞬間があったのです。
それは、あるクライアントさんのセッションをしているときでした。そのクライアントさんは、司会業を10年くらいされている方でした。これから先の将来の自分に不安があるとのことで、「何か新しいことを始めた方がいいのか?」という悩みで、セッションを依頼されていました。
その方が、タレントの梨花さんのブログで、「ずっと雑誌の表紙を飾ることが目標」と書いてあったのを見て、「私も、ずっとこの仕事をやっていくことが目標でいいんだ」と気づいたとおっしゃったのです。その言葉を聞いた瞬間、私の方にも届いてきたのです。
いつも5年くらいで仕事を変えて来た私は、どちらかというと短距離走は、得意としてきました。だけれども、これからは長距離走なのだと、ようやく気付いたのです。
また、周りを見回してみると、父、母が、同じことを長くやってきていることにも気づきました。「人生って…」と初めてわかりました。
「覚悟を決めるかどうかですね。(仮)をとっていくことですよ」とクライアントさんに言うと、「考えているつもり。やっているつもり。アピールしていないし…。ずっと(仮)でした」とちょっと恥ずかしそうにおっしゃいました。
趣味レベルでは、「上手だね~」と言われていたのが、(仮)をとることで、師匠からの助言も変わると思うのです。趣味の範疇だったら、そこまでは言わないことも、プロを視野に入れた途端に、手加減なく言われるかもしれません。おかげで、どんどん研ぎ澄まされていくのではないでしょうか。
先週、美術館に行った私は、ルノワールの絵の吸引力の凄さに度肝を抜かれてしまったのですが、クライアントさんも、NYで、モネの睡蓮の絵を見たときに、動けなくなったと、おっしゃっていました。本物に触れていくことで、そのときに感じた感触が自分の中に残り、その感覚へ近付けていくことが、自分の目標にもなったりするでしょう。
自分を深めて行く中で、私は、こんなプロセスを踏んで来ています。始めたばかりの頃は、持ち上げられるのですが、(笑)、そのうち、色々と苦言を言われながら、自分を磨いていき、段々言われすぎるのもどうかと思うようになり、やがて、自分の殻に閉じこもる時期に入り、その中で、自分で自分のことを気づいていくことも学び、再びオープンになると、違った景色を体験できるのではないかと思ったりもします。これからも、どんな景色を見られるのか? 楽しみです。
「孤独の中でこそ、本物の夢は培われる」。最近、読んだ本にこの言葉が書いてあり、心に響きました。
クライアントさんの5月の課題は、「(仮)をとる、卒業旅行」として、東京で本物に触れる旅をしたらどうかという話になりました。美術館巡り、プロの舞台、オーケストラなど周るコースです。そして、師匠にもさっそく、宣言をしたいとおっしゃっていました。
「(仮)だなんて、すっごく、今恥ずかしいです。ああ、30分前に戻りたい。でも、気づけて良かったです」とクライアントさんが、笑っておっしゃっていました。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
本気ですか?
しかし、私は、もうひとつ深く質問を投げかけました。「どんなときに、その問いが湧いてきたんですか」と。すると、すこし我に返ったような反応で、クライアントさんは、「あー・・・」とおっしゃいました。
クライアントさんは、仕事のほかに、楽器をされている方なのですが、前回のライブの打ち上げのとき、他の楽器の人が、「自分はこれでやっていく」というプライドや熱意があったのだそうです。そのとき、自分はそこまで熱くなれていないなと、思ったようでした。
そこから、「それを本当にやりたいのか?」、「心の底から欲しているのか?」ということが、疑問として、湧いてきたようでした。
そもそも、楽器を深めようと思ったのは、「何か始めたいな、何か新しいことないかな?」と、考えた頃に、「やっぱり、気持ちが悪いから…、ずっとやっていたし、また楽器をやり始めよう」と、昨年から本格的に再開したとのことでした。
だけれども、「俺はこれで食ってく!」までは思っておらず、まずは、楽しめることかな、そのつぎに、聴いてくれる人を感動させたりすることかな。いずれ、それができたらかっこいいな、というように漠然と思っているのだそうです。
それを聞いて、私はこう投げかけました。
「どこまでやりたいか? 自分で決めることができるんですけど、どこまでやるんですか?」と。
クライアントさんの反応が、ちょっと面白く、「は、そうなんですか」カッコ汗、みたいになっていました。(笑)
ここで、私の体験談を話してみました。私は、色々な職種をしてきたこともあり、独立してからも、今は、コーチだけど、コーチ以外のことをするんだろうな~と、独立してから4年くらいそう思っていたことがありました。しかし、あるときから、「これでやってくぞ」と覚悟した瞬間があったのです。
それは、あるクライアントさんのセッションをしているときでした。そのクライアントさんは、司会業を10年くらいされている方でした。これから先の将来の自分に不安があるとのことで、「何か新しいことを始めた方がいいのか?」という悩みで、セッションを依頼されていました。
その方が、タレントの梨花さんのブログで、「ずっと雑誌の表紙を飾ることが目標」と書いてあったのを見て、「私も、ずっとこの仕事をやっていくことが目標でいいんだ」と気づいたとおっしゃったのです。その言葉を聞いた瞬間、私の方にも届いてきたのです。
いつも5年くらいで仕事を変えて来た私は、どちらかというと短距離走は、得意としてきました。だけれども、これからは長距離走なのだと、ようやく気付いたのです。
また、周りを見回してみると、父、母が、同じことを長くやってきていることにも気づきました。「人生って…」と初めてわかりました。
「覚悟を決めるかどうかですね。(仮)をとっていくことですよ」とクライアントさんに言うと、「考えているつもり。やっているつもり。アピールしていないし…。ずっと(仮)でした」とちょっと恥ずかしそうにおっしゃいました。
趣味レベルでは、「上手だね~」と言われていたのが、(仮)をとることで、師匠からの助言も変わると思うのです。趣味の範疇だったら、そこまでは言わないことも、プロを視野に入れた途端に、手加減なく言われるかもしれません。おかげで、どんどん研ぎ澄まされていくのではないでしょうか。
先週、美術館に行った私は、ルノワールの絵の吸引力の凄さに度肝を抜かれてしまったのですが、クライアントさんも、NYで、モネの睡蓮の絵を見たときに、動けなくなったと、おっしゃっていました。本物に触れていくことで、そのときに感じた感触が自分の中に残り、その感覚へ近付けていくことが、自分の目標にもなったりするでしょう。
自分を深めて行く中で、私は、こんなプロセスを踏んで来ています。始めたばかりの頃は、持ち上げられるのですが、(笑)、そのうち、色々と苦言を言われながら、自分を磨いていき、段々言われすぎるのもどうかと思うようになり、やがて、自分の殻に閉じこもる時期に入り、その中で、自分で自分のことを気づいていくことも学び、再びオープンになると、違った景色を体験できるのではないかと思ったりもします。これからも、どんな景色を見られるのか? 楽しみです。
「孤独の中でこそ、本物の夢は培われる」。最近、読んだ本にこの言葉が書いてあり、心に響きました。
クライアントさんの5月の課題は、「(仮)をとる、卒業旅行」として、東京で本物に触れる旅をしたらどうかという話になりました。美術館巡り、プロの舞台、オーケストラなど周るコースです。そして、師匠にもさっそく、宣言をしたいとおっしゃっていました。
「(仮)だなんて、すっごく、今恥ずかしいです。ああ、30分前に戻りたい。でも、気づけて良かったです」とクライアントさんが、笑っておっしゃっていました。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
本気ですか?
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