自分の価値を受け取れていないとき。

 クライアントさんに「最近どうでした?」と、前回のセッションから3週間の印象を訊いてみたところ、「参っています」と返答がありました。

、なぜか、全員の前でいやな集中攻撃にあってしまい、大変だったようです。事前に、誰かが集中攻撃を受けるらしい、と聞かされてはいたそうなのですが、まさか自分に来るとは・・・と。そのほかにも、「なんで私がこんな目に?」と思うようなことが起きたらしいのです。

 実は今年に入ってから、ずっと続いているのです。そんなに同じようなサインが何度もあるのなら、そろそろ、転職? とか、違う土地に引っ越し? とか、毎回のセッションで話題にのぼるのですが、全然行動が出来ない自分にも、「なんで?」となっているようでした。

 ずっと「なんで私がこんな目に?」というようなことが起きるのは、一体何故でしょうか? 
 今、思い出しましたが、以前にもそのようなクライアントさんがいたと思います。なぜか、自分だけが集中攻撃を受けるパターンです。
 あのときには、クライアントさんに、違う視点を問いかけることが出来なかったと思います。私自身が、その視点を持っていなかったので。たった2年前のことですが…。

 そのほかの「参りました」という出来事を聴いていくなかで、私は、クライアントさんに見えていないところがあると気付きました。
 それは、「自分が愛されている」というところに、疑心暗鬼な点です。自分の価値を見ることができていないのです。
 もしかしたら、「何で私が?」ということが起きるというのは、「自分の価値を自分で見なさいよ」というメッセージが来ているのかもしれないと感じました。周りから集中攻撃を受けているのですから。潜在意識が投影した世界になっているかのごとく。

 それに、セッションでは、悩みを話していることが多いので、ネガティブ感情を味わうことばかりが続いていたのですが、もっとポジティブ感情も味わったらどうか? と言うことです。
 ポジティブ感情を味わうことで、幸せな気持ちが味わえることを引き寄せるのではないでしょうか?

 自分の価値を自分でみるには、「相手を見る」とみえてくるのです。評価をもらうというのとは別に、自分で見ることです。親身になってくれたとき、会えるのを楽しみにしてくれているとき、仕事を頼まれたとき、連絡をくれたときもそうです。成長を願って意見をしてくれたというのもあるでしょう。受け取らないと見えません。

 自分に価値がある、自分が愛されている事実を感じることができると、いつでも人とつながっていると感じられるのではないでしょうか。恋愛だけでなく、どんな人とも。そう思えると、温かい気持ちが湧いてきて、自然と笑顔も湧いてきそうです。

 以前、私が級友に会ったときに、「誰が好きだったのか?」という話になりました。
そのとき、「私のことを好きだった人はいたのか?」という疑問が出てきました。(笑)
 私は、「私はこの人が好きだ」という気持ちが重要で、「相手が私のことを好きだ」とは、あまり考えたことがない人だったのか! と今更気づきました。今は、そっちばかり検討しますが。(笑)
 「この人しつこいな~」と思ったとき、同時に「私って、愛されている」も発生しているのです。もっと相手の気持ちに敏感だったら…と考えると、昔に戻りたいです。(笑)

 つまり、「自分の価値を受け取れた」と感じられるときは、相手のほうを見たときに、気づけるものなのではないでしょうか。自分がしたことで、相手がとても喜んでくれたときです。

 そんな小話をして、「それは、○○さんが愛されているからですよ」と私が言うと、「今まで、『そんなこと思ったらダメ』とか、『私は違うし』と思って、全否定でした…」とクライアントさんは、おっしゃいました。

 自分から見た相手、相手から見た自分。いつでも双方向あると意識してみるのです。
「相手から見た自分が、よく見えているかどうか?」が気になっている人は、意外と多いようですが、それも、「自分のことしか見えていない」ことと、イコールなのかも知れません。
 ニュートラルに相手のありのままをみることで、よくしてもらっていることが沢山見つかって、感謝の気持ちも湧いてくるように思います。

 クライアントさんは、「頭ではわかりました」とおっしゃっていました。いつもセッションの最後はそうなので問題ありませんが、(笑)そのうち、オセロの駒がひっくり返るように、表裏一体なものなので、温かい感情がどっと湧いてくるかもしれません。私も、以前そんなことがありまして、号泣となりました。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自分の価値を受け取っていますか?


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