真ん中を取ろうとして、当たり障りのない発言になってしまい違和感があるとき。

 「会社を経営している友達に相談を持ちかけられたとき、スタッフに辞めてもらうことの決定のための意見に賛同したことが後味悪かった」ことについて考察するセッションがありました。

 相談はしてほしいけど、こちらが決定打となるような言葉を言ったあと、「やっぱりそうか、じゃあ、辞めさせよう」みたいになったのだそうです。そのとき、「あれ? 今のでよかったの? あくまでも、決めるのはそちらなのに、私が決めてしまったかのような…」と違和感を持ったようでした。

 他の人は、そんな相談を受けたとき、「でも、いい子ですよね」と答えていたそうです。しかし、相談をした人は、自分が感じていることと違うことを返された感じがして、聴いてもらっていない感じをもったと話していたようでした。

 そもそも、相談してくる人は、経営者ということもあり、世間で言う孤独なポジションだったりします。なので、自分が独りよがりな決定になっていないかを心配して、相談をしてくるそうなのです。以前に、独りよがりな判断をしてしまいスタッフを傷つけてしまった経験から、第三者に確認を取るようになったとのことでした。

 その繰り返しで、独りよがりなところは、色々と改善をしてきたようで、例えば、スタッフに3回言ってもダメなら、辞めてもらうとか、ルールを持つようになったり、言動に気をつけるようになったり、以前と比べると随分変化してきていると、クライアントさんも客観的に見ていて思うのだそうです。他にも何か改善点はないか? と、今でも貪欲に取り組まれている様子です。
 そんな、頑張っている様子をクライアントさんも見ているので、その経営者の友達には、否定になるような意見は言わないように気をつけているとのことでした。

 しかし、クライアントさんが真ん中を取ろうとして、「色々ありますからね」とか、「まあ、あの人は良いところもありますからね」と、フォローするつもりで発した言葉は、傷つけないように言った言葉を選んだから本心ではなかったり、相手は聴いてもらった感じはしなかったり。
 じゃあ、どうしたらいいのか? と考えを巡らせるとき、こうしたら、否定になるんじゃないかと思って、否定じゃない言い方はどういう言い方をしたらいいかな? とわからなくて止まる。じゃあ、真ん中をとろうとして、地雷を踏まないように気をつけているけれど、言葉が見つからないようでした。

 一体どうすれば、本心でない「真ん中を取ろうとした発言」を辞めることができるのでしょうか。
そもそも、「意見を言うこと」についての意義について考えてみました。
 
 お話しを聴いていると、クライアントさんは、「相手を否定してしまうもの」と、捉えていらっしゃるように感じます。「今ダメだから、意見を言う」といった感じです。
 そうクライアントさんにお伝えすると、「今はダメだ、と相手のことについて思っていたから、言いにくかったんだ…。私が、勝手にダメだと相手のことを思っていたところがありましたね」と、自分の思い込みに気づかれたようでした。

 そもそも「否定のまなざし」でした。ダメと思っているから、何かフォローしなくちゃと思って選ぶ言葉を一生懸命に探して伝えようとしたけれど、全然思い当たらず、言えなくて終わるか、真ん中を取って、当たり障りのない発言になっていたようでした。

 【意見】の意味について辞書を引くと、「ある物事に対する考え」とありました。
 例えば、こんな心構えで意見を伝えてみたらどうでしょうか。
「その人は、今も変化の途中。さらに新しい見方を知りたい。今もいいし、未来もいい」と。こうすると、否定する言葉は発生せず、ニュートラルな言葉が出てきます。

 例えば、「これからは」にするか、「これからも」にするかで、全然ニュアンスが違うのです。「も」とすることで、「今も変化の途中だし、さらによくなる」というニュアンスが伝わります。
 そんな風に、伝わるニュアンスを常に配慮できる自分であれば、相手に意見を言い易くなるのかもしれません。かなり細かい作業になりますが、そこが日本語の面白さでもあります。

 「聴くこと」や「伝えること」というのは、学校では教えてくれないですが、人生の必須科目であり、とても大切な科目です。私も、苦手分野でありましたが、違和感を持った自分のことについて考える時間を持ち、工夫をみつけ、慣れてくると自然とできるようになっていきました。
 自分の違和感から、思い込みに気付いて、自分を丸くしていく作業が、「真ん中を取ろうとして」ではなく、「真ん中」になっていくのではないかと感じています。

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

発信する言葉のどんなところに気を付けていますか?

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