言えば良かったと後から思うことがある。いまいちオープンになれないことについて。

 言えば良かったと後から思うことがある。いまいちオープンになれないことについて、考察してみるセッションでした。
 子供のころから教えてもらっている師匠に、「高校生の時はもっと厚い殻のある子だったわね、今はだいぶ言えるようにはなったけれど…」と最近言われたのだそうです。
 そこから、自分が言いたいと思っても、言うのを辞めてしまうことが意外とあり、後から後悔することがあると、気づいたようです。
 また、逆に自分のことを話しすぎちゃったかなと思うこともあって、バランスが悪いような感じがするとおっしゃっていました。

 いまいちオープンになれない理由は一体どこなのでしょうか?
 いろいろな理由があると思いますが、言葉が達者かと思う人は、案外、人のことを話しているだけと言うこともあります。自分の感じていることについて話すときは、多くの人のペースはゆっくりですし、言葉がなかなか見つからないことも多いのかもしれません。
 自分の気持ちそのものを言葉にすることがほとんどなかったので、話すこと自体に慣れていない方もいらっしゃれば、人に自分のことを話すことに抵抗があって、自分で止めているパターンと言うのもあります。
 よくありがちな「言ったら否定されそう?」というところから聞いてみましたが、話しながら意見が変わることは、普通のことと思っているので、その辺りは大丈夫のようでした。


 段々と話しながら不安が出てきました。「私から見て、他の人の方が確信を持っている気がする。私は自信がない。他の人は何で言えるのだろう? 私は言えない。他の人は、ちゃんと考えがまとまっているように見える。私は、ちゃんとまとめて話せないから…」ということでした。つまり、「うまく伝えられないと思っているから、言えない」というところで、ブレーキをかけているようです。理論的に出そうとしすぎて、まとまっていないから話すのをやめている感じとも言えるようです。

 私も3年くらいセッションをさせていただいていますが、クライアントさんは、表現をするような仕事なので、どちらかというと感覚的なところがあるほうです。
 言葉にするまで、少し沈黙が必要であったり、私が「こんな感じですか?」と言語化するのを手伝っていることもあります。

 きっと、そんな感覚派の方は、理論的に言うのは苦手なのかもしれませんが、逆にイメージに浮かびやすいのではないでしょうか。「・・・・な感じ」と。

 私は、マクドナルドの職場にいた時は、結構具体的な話し方を心がけていましたが、アパレルに行ったら、感覚的な人たちばかりで、「逆に、それでいいのか!」と、目から鱗だったことがあります。私も、「・・・な感じ」を多用してみたいと思いました。まとめようとせずに、浮かんだことからポンと発言するようになりました。

 たくさんの方とセッションをさせていただく中で、頭の中にある映像、音、感じた感じをそのまま言葉にしてみるような、触感覚タイプの方がいらしたときには、その表現のバラエティーさに驚きました。
 それから、私も、そっちの能力を開発したいと思い、比喩表現を意識して使うことを増やしてみたのです。
 結構、全身で感じようとしないと、なかなか浮かばないし、伝えてみたいと思って聞かないと、できないことなので集中力もいるものですが、「今に生きる」感覚も身につく気がします。

 先日のセッションでは、「外から見たら新装開店しているように見えるのに、自分はまだまだ準備がいると思って、ずっと準備中のプレートを出しているみたいな…」と、クライアントさんの心の状態について、ビジュアルで浮かんだままお伝えしたら、「まさに、そんな感じです」と笑いながら、自分の状態を把握できたようでした。

 また、あるクライアントさんは、自分をとても責める傾向があるように感じたので、「ナメクジに塩を塗っているみたいですね」とお伝えしたら、クライアントさんは、その瞬間から自分を責めることを辞める決意をしていました。

 理論的に言う必要はないと思えば、もう少し気軽に言葉を出してみようと思えるのかもしれません。そのままを言うことを楽しめばいいのです。始めに浮かんだビジュアルから言葉に出し始め、適当に話しながら、まとまっていくこともあるでしょう。

 説明と言えば、いまだに、映画のあらすじを言うのは苦戦しますね。
 最初に、登場人物は○○さん、○○さん、○○さんがいて・・・というところから、語り始めたりする方もいらっしゃるのかもしれません。私は、印象的だったシーンのビジュアルを頭に浮かべながら話していくと、伝わっているようだと感じることが多いです。

 クライアントさんは、言葉にする練習をしようとして、以前ブログをはじめたこともあったようですが、まとめようとしすぎて、書けなくなって辞めてしまったようです。しかし、まとめようとせずに、浮かんだことから段々とアウトプットする方式ならば、とにかく言葉にすることを始めてみようと思えたようでした。
 子供を見ていると思いついたことをどんどん話してきますからね。まずは、そんな気楽な感じから、言葉にすることを始めてみたらいいでしょう。私の経験を踏まえて感じていることは、苦手ならば、訓練次第である程度磨けるものだということです。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

感じたことを言葉にしていますか?

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