20代後半の方で、これからのキャリアについてがテーマの単発対面セッションがありました。
入社して数年が経ち、一通りの仕事はできるようになったと感じていて、これからの目標、成長の方向というのがよく見えてこないという不安でした。しかし、転職かどうかもわからないし、特にこれをしたいということもあるわけでもない、今のものを深めるという感じも少し違う気がしてと、かなり曖昧な状態のようです。
もう少し、クライアントさんの得意なことなどを聞いてみました。人からよく言われるのが、「話しを汲み取って、まとめるのがうまい」ということ。しかし、自分の中では、自分と似ているタイプではそれが出来ても、全然違う感覚の人だと難しいということでした。
ここで1つ、成長したいことが見つかりました。「自分の感覚と違う人たちのことも理解できるようになりたい」と言うことです。
次に、将来について、何か漠然とでも思っていることはないか訊いてみました。
「今、それになれないかもしれないけれど、なっている可能性もあるかなと言うことは何か?」と。
すると、クライアントさんの実家が自営業というのもあって、もしかしたら、将来、自分でビジネスを持つかもしれないと少し感じていらっしゃるというのが出てきたのです。
しかし、将来、自分が会社経営をするとしても、自分の体験が少ないとわからないことが多いのではないか? とお答えになりました。今の自分だと、自分の体験からしか、物事を見ることが出来ないように感じているので、「もっと視野を広げて、色々と想像できるようになる必要がある」のではと、もうひとつ成長したいことが出てきました。
また、クライアントさんは、どちらかと言うと感覚的に物事を捉えてしまいがちで、細かく説明をしたりすることが苦手で、自分の大雑把なところを変えていきたいそうなのです。
クライアントさんの大雑把な話しも少しでてきて、お話ししながら「すみません(笑)」となぜか私の謝ってこられたので、「私にあやまられても(笑)」と返したのですが、少し気になりました。
「細かくなること」について、日常生活でもできることを考えてみました。
話している人の言葉尻まで気にしてみる。絵画や映画を観賞するとき、作り手の思いなどを想像しながら、観る力をつける、資料を細かく作る。文章を句読点の位置、修飾語の位置なども正しくつける…など、特に何かを始めるということではなく、日常生活で取り組めそうな成長ののびしろはいっぱいあるのだと思います。
ここで、ちょっと違う話しにスライドしてみました。私が、先日観た「イエスマン」の話をクライアントさんに振ってみたのです。
その方は、3人兄弟の末っ子というのもあり、自分の目の前にあるものを受け容れることは、当たり前の世界だったようなのですが、高校生の時に、いつもはYESというところを、どうしてもNOと感じて、NOの方向へ進んだことがあったそうです。
結局は、YESルートのままでも行く予定だったA大学へ、NOルートを経由し行くことになったから、人生どんな選択をしても、結局はどっちでもどうにかなって、一緒なのだと悟ったようでした。
ただ、私は話しを聴いていて、NOルートの方を選んだことで、「YESルートを避けてしまった」という罪悪感のようなものが、ちょっと残っているように感じました。先ほどの「すみません(笑)」という言葉もなんとなくつながりました。
その避けてしまったことの穴埋めとして、社会人になっての数年間は、「一通り、一人前にできるようになろう」という目標を立てたのかなと、そこにもつながり、セッションの冒頭でおっしゃっていた、「一通りの仕事はできるようになったと感じています」ということですから、既に克服したと思ってもいいところではないかと、お伝えしました。
クライアントさんもちょっと安心したような表情を浮かべました。面白いものですが、「誰か言ってくれないと、手放せない」ということ、よくある気がします。
では、「自分のことができる」、「会社で自分の役割ができる」をクリアしたとして、これから成長するとすれば、どんな成長目標を立てればいいのでしょうか。
クライアントさんが、セッションの中で、何回もおっしゃっていた「細かくなりたい」「自分の感覚と違う人も理解したい」「自分が体験するだけで終わらせない」ということを感じていらっしゃるのでしたら、きっとそこです。
「美味しかった!」「いいところだったね」「わかりやすかったね」と、体験を消費するだけでなく、「どうしてそう感じたのか?」、「どう活かそうか?」という創造視点で世の中を見ていくことが、今は、まだ未確定ではありますが、なんとなく思い描いている将来の夢へつながりやすくなるのではないかと言うことです。
今回のセッションでは、過去の罪悪感にOKが出せて、足元を確認でき、今は漠然かもしれませんが、思い描く未来へつながりそうな、成長の視点を持てたようでした。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
自分の歩んでいる道はどこへ続くのでしょうか?
┏━┓
┃☆ ┃Information
┗━╋...──────────────────────────────
堀口+播磨、ふたりあわせた総セッション時間10000時間。
そんな二人のコーチがコラボで主催するコミュニケーションに関する講座のご案内です。
■2013年6月22日(土)夏コミコレクション @東京国際フォーラム
テーマ「相手を思いやる・思いきる」 講師:堀口ひとみ/播磨弘晃
どうすれば、「相手を思いやる」言葉を見つけ、「思いきって伝える」ことができるか?
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■2013年7月27日(土)独立7周年講演開催!@東京
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現在、コーチングセッション3500時間を超える堀口ひとみが、
日常生活にすぐ使える!相手が話したくなる聴き方、伝え方についてレクチャーします。
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また、クライアントさんは、どちらかと言うと感覚的に物事を捉えてしまいがちで、細かく説明をしたりすることが苦手で、自分の大雑把なところを変えていきたいそうなのです。
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クライアントさんもちょっと安心したような表情を浮かべました。面白いものですが、「誰か言ってくれないと、手放せない」ということ、よくある気がします。
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クライアントさんが、セッションの中で、何回もおっしゃっていた「細かくなりたい」「自分の感覚と違う人も理解したい」「自分が体験するだけで終わらせない」ということを感じていらっしゃるのでしたら、きっとそこです。
「美味しかった!」「いいところだったね」「わかりやすかったね」と、体験を消費するだけでなく、「どうしてそう感じたのか?」、「どう活かそうか?」という創造視点で世の中を見ていくことが、今は、まだ未確定ではありますが、なんとなく思い描いている将来の夢へつながりやすくなるのではないかと言うことです。
今回のセッションでは、過去の罪悪感にOKが出せて、足元を確認でき、今は漠然かもしれませんが、思い描く未来へつながりそうな、成長の視点を持てたようでした。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
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