7/27(土)に独立7周年講演として「相手が話したくなる傾聴力」というテーマでお話しさせていただきます。そこで、本番までの間、なぜ私が「傾聴力」について伝えていきたいのか? をこちらのブログにたまに連載していこうと思っています。
第4話「相手を通して、自分を見る」です。
第3話までは、部下の力を最大限に伸ばすためにコーチング学び、成果を出せた事例や、私自身が、問いかけられることで、自分の可能性が引き出されたという体験を書きました。質問をすることで、本当によい導きが出来たのです。
しかし、全ての人に質問や承認をしていくだけで、人は変わるのか? と早くも疑問を感じ始めました。
ビジネスというゴールが明確な場面では、機能しやすいけれど、日常や個人的な問題に関しては、それだけでは難しいという壁に、独立してから1年目で既に気づき始めていました。
「コーチングとカウンセリングの中間」の層が、かなり多いのではないかと感じたのです。
行動状態、可動状態、不安状態 と、3つの状態があるとすれば、可動と不安の中間を行ったり来たりしているイメージです。
その頃の私は、不安を抱えていらっしゃる方の傾聴をとても苦手としていました。誰しも、行動状態の時もあれば、不安状態のときもあります。バリバリ行動をする人も、ときには不安になることもあります。
しかし、独立したばかりで、勢いづいている私には、不安だからこそ、行動するという状態で、不安状態から前進することを難しく感じている方の共感的理解は難しく感じていました。
全く、どうしたらいいのかわからなかったのです。
ある日、コーチの資格とカウンセリングの資格をお持ちの方がいらっしゃって、もしかして、そういうこと? 思ったこともありました。
なにしろ、私の傾聴の幅を広げることで、より多くの人の助けになれるだろうと思いました。全ての人のための傾聴・・と言っては、大げさかもしれませんが、そうできる人になりたいと目標を立てました。
独立してすぐの頃、ネガティブ発言が多いと感じるクライアントさんにあたりました。
私が「これからは、どうしていきたいですか?」という、ごく普通の質問を投げかけたつもりでしたが、クライアントさんは、「わかりません…。今、愕然としています」と返ってきました。
そう返ってきて、どう返していいか、見当もつかなかった私はしどろもどろになり、「もしかしたら、コーチングの質問は、難しいのかもしれませんね」と言って、マニュアルに書いてあったとおり、「カウンセリングの方を薦める」の一歩手前な返答しました。
「クライアントさんが、私の質問でひどく傷つき、もしかして…」と、よからぬ想像までしてしまい、体が震えました。一体、何が悪かったのか? 知人のカウンセラーに状況を聞いてもらいました。
すると、「その方は、普段から自分に『どうして出来ないんだろう?』って、質問を投げかける傾向があって、未来に向かった質問は、難しく感じたのかもしれませんね」と、解説を下さいました。
私は、納得できたので、クライアントさんへのメールにそう書いて、セッションを続けるか、辞めるか、お決めくださいと、決定を促しました。そして、セッションは、終了していただくことになりました。
独立して数年は、「目標がある」とか「テーマがある」クライアントさんが多く、私のできる範囲のターゲットで、お客様もいっぱいになっていました。月に80セッションという数を2年くらいこなし続けました。
しかし、目標があっても、それが本当にやりたいかどうか? に違和感が残る場合や、ご本人がテーマにしていること、というのは、その人自身がそういうテーマにしたということで、他の見落としているところに、私も気づかないままセッションをしていたのかもしれません。
セッションを重ねるたびに、私の中で「違和感」として、何かが存在している気がしていました。クライアントさんから、感謝の手紙をたくさんもらうほど、どことなくまだ未完成な自分を感じてしまうのです。
独立して4年目に入り、自分のWEBSITEも素敵に完成して、海外でのセミナー実施も叶い、自分がMAXで頑張った場合、どこまで行けるのかという目標収入もクリアして、ああ、ここまで辿りつけたな…と。
普通なら喜びそうな場面ですが、やはり、自分のなかで、何かを変えないと次のステージにはいけないような気がずっとつきまとっていました。妙な不安が漂い出したのです。でも、それはなんだかその頃はよくわかりませんでした。
その辺りから、頻繁に行っていたセミナーも開催したくなくなり、クライアントの募集も控える方向にしました。新しい自分に生まれ変わらないといけない…。そんな気ばかりがするのです。
心は自然と自分の裏側を見ていこうという取り組みへ進んで行きました。
本を読み、ひとり旅をし、ゆっくり過ごし、私もコーチング以外のセッション受けたり、メンタルの傾聴についての講座にも参加したり、今まで見てこなかった部分を見ることが、どういうことなのか? 3年掛けて段々と分かってきたのです。
ネガティブ感情を味わうこと、自分を許すこと、本来の自分をありのままに受け容れること。
仕事のシーンでもプライベートのシーンでも、違和感があると、「何だろう?」と感情を味わって解き放ち、自分を許すことをしてきました。
自分が、ニュートラルになると、クライアントさんのこともありのままに受け容れることができるようになってきたのです。自分が望む地点が、おぼろげでしたが、そうなれてみて、ここだった! とわかりました。
今の私だったら、冒頭のクライアントさんへ「愕然としていらっしゃるのですね」と、そのまま受け容れる返答をするでしょう。
あの頃は、なぜそうできなかったのでしょうか? ネガティブ感情は、よくないと思っていたからです。よくないと思っているということは、自分の中のネガティブを否定しているということとイコールなのです。
出会いは必然です。私は、出会う人、出会う人に、本当に色々学ばせて頂きます。
何故、この人が私の前に現れたのだろう?
自分に色々な感情を味わわせてくれるのは、目の前の人なのです。
聴くことを通して、自分が穏やかになっていきました。
やがて、無条件に目の前の人に優しくできることが増えてきたのです。そう思えなかったときより、思える自分になれると、人とつながることが楽しくなります。
「相手を通して、自分を見る」。
この考え方についても、投げかけてみたいと思っています。
┏━┓
┃☆ ┃Information
┗━╋...──────────────────────────────
■2013年7月27日(土)独立7周年講演開催!@東京
テーマ「相手が話したくなる傾聴力」
日常生活にすぐ使える!相手が話したくなる聴き方、伝え方についてレクチャーします。
特典:単発セッション・90日コーチングで使える、5000円割引券を差し上げます。
第4話「相手を通して、自分を見る」です。
第3話までは、部下の力を最大限に伸ばすためにコーチング学び、成果を出せた事例や、私自身が、問いかけられることで、自分の可能性が引き出されたという体験を書きました。質問をすることで、本当によい導きが出来たのです。
しかし、全ての人に質問や承認をしていくだけで、人は変わるのか? と早くも疑問を感じ始めました。
ビジネスというゴールが明確な場面では、機能しやすいけれど、日常や個人的な問題に関しては、それだけでは難しいという壁に、独立してから1年目で既に気づき始めていました。
「コーチングとカウンセリングの中間」の層が、かなり多いのではないかと感じたのです。
行動状態、可動状態、不安状態 と、3つの状態があるとすれば、可動と不安の中間を行ったり来たりしているイメージです。
その頃の私は、不安を抱えていらっしゃる方の傾聴をとても苦手としていました。誰しも、行動状態の時もあれば、不安状態のときもあります。バリバリ行動をする人も、ときには不安になることもあります。
しかし、独立したばかりで、勢いづいている私には、不安だからこそ、行動するという状態で、不安状態から前進することを難しく感じている方の共感的理解は難しく感じていました。
全く、どうしたらいいのかわからなかったのです。
ある日、コーチの資格とカウンセリングの資格をお持ちの方がいらっしゃって、もしかして、そういうこと? 思ったこともありました。
なにしろ、私の傾聴の幅を広げることで、より多くの人の助けになれるだろうと思いました。全ての人のための傾聴・・と言っては、大げさかもしれませんが、そうできる人になりたいと目標を立てました。
独立してすぐの頃、ネガティブ発言が多いと感じるクライアントさんにあたりました。
私が「これからは、どうしていきたいですか?」という、ごく普通の質問を投げかけたつもりでしたが、クライアントさんは、「わかりません…。今、愕然としています」と返ってきました。
そう返ってきて、どう返していいか、見当もつかなかった私はしどろもどろになり、「もしかしたら、コーチングの質問は、難しいのかもしれませんね」と言って、マニュアルに書いてあったとおり、「カウンセリングの方を薦める」の一歩手前な返答しました。
「クライアントさんが、私の質問でひどく傷つき、もしかして…」と、よからぬ想像までしてしまい、体が震えました。一体、何が悪かったのか? 知人のカウンセラーに状況を聞いてもらいました。
すると、「その方は、普段から自分に『どうして出来ないんだろう?』って、質問を投げかける傾向があって、未来に向かった質問は、難しく感じたのかもしれませんね」と、解説を下さいました。
私は、納得できたので、クライアントさんへのメールにそう書いて、セッションを続けるか、辞めるか、お決めくださいと、決定を促しました。そして、セッションは、終了していただくことになりました。
独立して数年は、「目標がある」とか「テーマがある」クライアントさんが多く、私のできる範囲のターゲットで、お客様もいっぱいになっていました。月に80セッションという数を2年くらいこなし続けました。
しかし、目標があっても、それが本当にやりたいかどうか? に違和感が残る場合や、ご本人がテーマにしていること、というのは、その人自身がそういうテーマにしたということで、他の見落としているところに、私も気づかないままセッションをしていたのかもしれません。
セッションを重ねるたびに、私の中で「違和感」として、何かが存在している気がしていました。クライアントさんから、感謝の手紙をたくさんもらうほど、どことなくまだ未完成な自分を感じてしまうのです。
独立して4年目に入り、自分のWEBSITEも素敵に完成して、海外でのセミナー実施も叶い、自分がMAXで頑張った場合、どこまで行けるのかという目標収入もクリアして、ああ、ここまで辿りつけたな…と。
普通なら喜びそうな場面ですが、やはり、自分のなかで、何かを変えないと次のステージにはいけないような気がずっとつきまとっていました。妙な不安が漂い出したのです。でも、それはなんだかその頃はよくわかりませんでした。
その辺りから、頻繁に行っていたセミナーも開催したくなくなり、クライアントの募集も控える方向にしました。新しい自分に生まれ変わらないといけない…。そんな気ばかりがするのです。
心は自然と自分の裏側を見ていこうという取り組みへ進んで行きました。
本を読み、ひとり旅をし、ゆっくり過ごし、私もコーチング以外のセッション受けたり、メンタルの傾聴についての講座にも参加したり、今まで見てこなかった部分を見ることが、どういうことなのか? 3年掛けて段々と分かってきたのです。
ネガティブ感情を味わうこと、自分を許すこと、本来の自分をありのままに受け容れること。
仕事のシーンでもプライベートのシーンでも、違和感があると、「何だろう?」と感情を味わって解き放ち、自分を許すことをしてきました。
自分が、ニュートラルになると、クライアントさんのこともありのままに受け容れることができるようになってきたのです。自分が望む地点が、おぼろげでしたが、そうなれてみて、ここだった! とわかりました。
今の私だったら、冒頭のクライアントさんへ「愕然としていらっしゃるのですね」と、そのまま受け容れる返答をするでしょう。
あの頃は、なぜそうできなかったのでしょうか? ネガティブ感情は、よくないと思っていたからです。よくないと思っているということは、自分の中のネガティブを否定しているということとイコールなのです。
出会いは必然です。私は、出会う人、出会う人に、本当に色々学ばせて頂きます。
何故、この人が私の前に現れたのだろう?
自分に色々な感情を味わわせてくれるのは、目の前の人なのです。
聴くことを通して、自分が穏やかになっていきました。
やがて、無条件に目の前の人に優しくできることが増えてきたのです。そう思えなかったときより、思える自分になれると、人とつながることが楽しくなります。
「相手を通して、自分を見る」。
この考え方についても、投げかけてみたいと思っています。
┏━┓
┃☆ ┃Information
┗━╋...──────────────────────────────
■2013年7月27日(土)独立7周年講演開催!@東京
テーマ「相手が話したくなる傾聴力」
日常生活にすぐ使える!相手が話したくなる聴き方、伝え方についてレクチャーします。
特典:単発セッション・90日コーチングで使える、5000円割引券を差し上げます。
0コメント