まねごとをやろうとしているから、うまくいかないのかも。

 「行きたいって言っているんだったら、行くと決めるんだよ」と知人にいわれて、「決断していないから実現しないのかもしれない」ということを思った、という話から始まりました。

 セッションを受け始めて1年半くらいのクライアントさんなのですが、これまで生きてきた中で、いちばん変わったとクライアントさんもおっしゃるほどです。心の中の執着から、仕事の執着まで手放してきたので、遂に、ここまで来たか!という感じが、私もしています。一見、ざっくばらんに話をしてもらっている感じなのですが、月1回のセッションは、重要な位置を占めていると思わせられます。

 これまでのセッションで、ときたま出てきた「自分の声が聞こえない」ことについて、またテーマになりました。
「行きたいけれど、行くと決めていないから、叶わない」ことを他人に指摘されて、こう言う人は自分も含めてほとんどじゃないかと、自分を客観視したそうです。

 しかし、「こうやりたい」と思って始めた幾つかのことは、途中でうまくいかなくなって、クライアントさんの言葉で言えば、「こうやりたいが、つぶされてきた」という感じだとか。
 やりたいと思っていたけれど、やってみたら、自分には向かないことが分かったとおっしゃるのです。クライアントさんの凄いところは、1回じゃなくて、例えば、14回やったこともあったけど、やっぱり駄目だったか・・・と、懲りずに繰り返しているという粘り強さがあるんですね。

 なので、私とのセッションをしたときに、ついにその14回目に終止符が打たれたり、ついにその3回目に終止符が打たれたりという、非常に大きな執着を手放してきたということなのです。

 しかし、その道の仕事は20年以上も続いていることもあって、それだけはとても楽しいから続いているということです。結局、セッションでは、その「楽しいことだけ」に絞ってきた1年半だったとも言えます。
 初めてセッションをしたときに、私の勘ではありましたが、「いつになったら1つになるかな?」と実は思っていました。その1つになったときに、自分のやりたいことが見えてくると思ったのです。

 そして、1つになった今。これからも1つだけのことをこのまま続いている、という状態は嫌なのだそうです。でも、何か手を広げようとすると、また失敗を繰り返すだろうと…。

 私は、ふと思ったことがあったので、言いました。
 例えば、長く続いている企業を見ると、常にリニューアルをしていると言うことです。
 私の勤めていたマクドナルドも、リニューアルの連続で、よくも色々と戦略をやるなぁと、辞めてからも感心してしまうほど。あれだけ大きいとお金の動きも素人が考えるレベルには及ばないので、個人事業主と比べるところは違うかもしれませんが、つまり、何か新しいことを始めると言うよりも、自分のリニューアル的なことが、もしかしてやりたいことになるのかなと思ったのです。

 それが、心の声と一致しているかどうかは別として、「リニューアル」について、想っていることが色々とアウトプットされていきました。
 「店をリニューアルするとなると、実はもっと広い場所が欲しいから、隣の土地も欲しいので、でもそうすると1億円くらいいるから、じゃあ、1億円稼ぐにはどうしたらいいのか? って。そんなのすぐには無理だし…」そんな風に話が進んで行きました。

 そして、クライアントさんが自分で言って、自分で気づいたことがありました。
「成功しようと思って、松下幸之助さんや本田総一郎さんの本を読んで、そう実践すればいんだと思って、やろうとするけど、それはその人たちの考えたものだから、うまくいかないのかも。まねごとをやろうとしているから、うまくいかないのかも。自分の成功哲学を作ることが大事なのかもしれない。うまくいったときは、自分で考えてやってきているし。色々とまねごとを実践しようとはするが、それはまねごとにすぎないってことですね」と。

「まさに」と私も心で思いました。(笑)

 そして、「2020年、東京オリンピックで、自分が関われそうなことがあるから、そこで役に立ちたいんですよね。そのためにどうするか?ですね」

「お!!!ついにやりたいことが!」と、また心で思いました。(笑)

「そのためには、発信すること、じゃあ、どう発信したら、自分らしいし、自分が納得できるのか?」について、話が進んで行きました。

「ひとみさんならどうしますか?」と逆に質問されたので、そのクライアントさんにぴったり合うようなプランを思いついたまま話してみたところ、ものすごいヒットだったらしく、対面セッションだったからわかるのですが、「鳥肌がたちました」とおっしゃいました。

 1年半の間に、「発信すること」について、何回かでていたんですが、クライアントさんが、どこに向けての発信なのかが、「世間でいう成功の形」だったから、しっくりこなかったのか! と私も気づきました。
 鳥肌モノだった理由は、クライアントさんの「好きなこと×現在の仕事」という形だったからかもしれません。

 今回は、「世間でいう成功の形」が手放せたことで、実現できる自信を植え付けるセッションとなりました。


今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自分のオリジナルなことはなんですか?

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■2013年10月19日(土)開催
第20回 秋コミコレクション テーマ「真実と喜びの発見」
講師:堀口ひとみ・播磨弘晃 @東京国際フォーラム

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「自分が何かを言われることに反応してしまうこと」
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「自分から色々と働きかけているのに、相手はなかなか変わらない…」
今回のコミコレは、このような悩みをお持ちの方に、解決、解放のきっかけを提供していきます。