手を抜いている自分が、モヤモヤの原因だった。

 「今の仕事を3年してきたけれど、これでいいのかなと、モヤモヤしている。これからのキャリアについて、具体的にしたい」というテーマの単発セッションでした。

 外国人と結婚をされて、今は海外で子育てと秘書の仕事をされているようです。
クライアントさんは、朝7時、日本は15:00のセッションでした。

 そもそも、日本で経験した仕事のスキルを生かしたいと思いながら、海外で就職活動をしていたようですが、なかなか見つからず、そんなとき、経理の勉強もしていたことを思い出して、秘書の仕事もいいかなと。そして、面談を受けたところに、日本で経験したマーケティングスキルも生かせるかもしれないと言われ、働いてみることにしたようです。
 マーケティングの仕事に関われる保証はないけれど、まずは3年やってみて、次のステップを考えようかなとも思ったそうです。しかし、最初の期待通りにはいかなかったようでした。
 当初、3年と決めていたところもあって、方向転換の時期かなと思うけれど、次はどうしたらいいか? モヤモヤしているとのことで、セッションのご依頼を頂きました。

 だからと言って、実際に転職活動は、まだ始めていらっしゃらないようです。
 もっと人と関わったり、自分が考えて、反応がみられるような仕事のほうが、モチベーションにつながるのではないかと、考えているようでした。

 やりがい、という気持ちを味わいたいのなら、仕事以外で、そういった気持ちを味わえていることは何かあるのか? 今は、家族がいるし、子供がいるし、仕事があるし、幸せ。だけれども、仕事の上でも、もっと自分が活躍できる場が欲しい気持ちが、どことなくあるようでした。

「もっとこうなったらいいって、どんなことなんでしょうか?」

「場所を選ばずに仕事ができる、ネットで収入を得るとか、日本と外国をつなげられる何かができるのではないかと思いながらも、特に進めていないですね」

「そうですか。マーケティングなら、自分のマーケティングをするとかもできますけどね…」

「あー。なるほど…。そういう考えもありますか!そう言われることも、気になりますね。ただ、今の仕事だと通勤が片道1時間かかるし、子供との時間が少ない、ましては、自分のことをやりたいけれど、やる時間が少ないから、今の状態では難しいですね」

「なるほど。では、例えば、次の仕事を探す間に、ちょっと時間をつくるとか? そうすることもありですよね」

「できるならば、そうしたいけれど、義理の弟も仕事がないし、仕事がないことについて、周りに言われそうで、それは怖いことですね~」

(中略)

「ここまで、色々と話してみて、一体望みはなんでしょうか?」

「給料がいいことと、もっと人とかかわることがしたいですね。だけど、会社だと枠があるし、どうしたらいいのか…」

「あまり具体的には、出てこないご様子ですね。ということは、秘書の仕事が合っているってことですか?」

「そう聞かれると、なぜか、悔しい感じがしますね」

「ほぉ。新しい言葉が出てきましたね。(笑)じゃあ、何をしたいんでしょうかね?」

「んー。そう言われると、具体的には出てこないんですよね」

(中略)

「お話を聞いていると、人から言われたら、『はいやります』という方が多いようで、自分がどうしたいのか? 具体的には決められていらっしゃらない感じですね。もっと、自分がやりたいことを具体的にして、アンテナを立てることで、もっと引き寄せることもできますよ。今、海外に住まれているということは、やりたいことは叶えてきたのではないでしょうか?」

「はい。子供のころから海外に住みたいと思っていたんです」

やはり、願望ありきで、今の状態になられている方だなと思ったので、私は改めてこんな質問をしてみました。

「人生の中で、これは叶えたいと思っていることは何ですか?」と。

「大学の奨学金を無利子で借りることができたんです。私もそうできる人になりたいと思っています。40代でも、50代でも、何歳でもいいから、そうなれるように!」と、急に、はっきりした言葉が出てきました。

「じゃあ、そうなれる自分になるために、つながっていくことを考えるといいですね」

「そうですね!そう言われると、今、急に道が見えて来た感じがしました」

「そのためにどんな自分になることが、今必要だと思います?」

「自分で情報収集すること。人との交渉力、プレゼン力をつけること。コミュニケーション力、発信力。人とつながることが必要ですね。それなのに、今の仕事では、人に提案をするときに、ためらっているところがあります。これはいいと自信を持って提案できるようになりたいです。手を抜いていますね~」

「じゃあ、今は本気度が足りないってことですか!」

「はい、平均でいられる安心感に浸っている感じです(苦笑)」

「何をするにも、本当に心をこめたらどうなるのでしょうかね?」

「そうですよね。本気度、足りていませんでした…奨学金団体にメールをして聞いてみたいんですよね。でも、政治団体に聞くようで怖いですね」

「きっと大丈夫ですよ。いろいろな問い合わせをいろんな人からされているだろうから、向こうからしてみれば、どうってことないと思いますけど。一回で、結果を出そうとして、失敗を恐れて行動しない人が多いですからね。何回でもリベンジはきくんですから!内容を一生懸命に考えてメールをして、だめなら、ベストを尽くしたことに後悔はないはず」

「そういう言葉、元気が出ますね」

「ところで、今の自分の本気度は、自己採点で何点なのですか?」

「43点くらい。何事も心をこめて行えば、80点は行きそうです」

「いっきに上がりましたね。先ほどおっしゃっていた『悔しい』と思う気持ちは、自分の本気度が欠けているところに、つながっているのかもしれないですね。きっと、本気度を上げることで、本当に自分のやりたいことも見えてくると思いますよ」


セッションが終わってから、メールを頂きました。

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セッションではありがとうございました。早速FBシートもお受取しました。
今日のセッションでは、本気度を上げると言う言葉が今の自分に非常に響きました。

また、下記の言葉で、とても大事なことを思い出させていただきました。
今までわたしはそういう気持ちを大事にしてきたはずだったのに、
私はどうして忘れてしまったんだろう・・・とも。

>内容を一生懸命に考えてメールをして、
>だめなら、ベストを尽くしたことに後悔はないはず。

それから、次の言葉で今の自分のモヤモヤした気持ちを
代弁していただいたと思います。

>悔しい、と思う気持ちは、自分の本気度が欠けているところに
>つながっているのかもしれない。

ありがとうございました。

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 モヤモヤした気持ちが、自分が本気を出さずに燻っていたところにつながったのです。それが、自分らしさを十分に発揮できず、これからの道も見えづらくしていたようでした。気持ちを言葉にして吐き出すことで、気づくことは多いのです。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

あなたの本気度は、100点中、何点くらいですか?