90日コーチングのクライアントのHさんは、33歳の誕生日を迎えたタイミングで、色々な自分の顔を知ろうと思い、ポートレート撮影してくれるところを探していたそうなのです。しかし、「普段の自分の顔をそのまま撮影してくれるところが、なかなかなかったんですよ」とのことで、「私が撮りましょうか?」となりまして、このたび初めてのポートレート撮影のお仕事をさせていただくことになりました。
写真を撮ってもらいたい理由は、 「自分の嫌いな顔があるけど、そういう顔も自分で見てみて、受け入れたいんです」とのことでした。ライフコーチングともつながりのある理由なので、セッションでの変化とあわせて、相乗効果もありそうです。
私は趣味で、いろいろな人を撮影しますが、お仕事となると事前準備も必要なことになって、どこでどんなアングルで撮ろうか? とか、新しい行動をとる自分もいたりして、つくづく、仕事というものは、自分を磨くものだなと、改めて感じました。色々な仕事に積極的に取り組みたいという気持ちにさせてもらいました。
場所は、私がよく知っている東京湾岸方面です。
「どの服を着たらいいか?すごくわからなくなっちゃって、クロゼット空けっぱなしで、今日は来ちゃいました!」とおっしゃっていました。黒のタートルにデニム、レザージャケット、ブーツという組み合わせ。私の個人的なセンスですが、写真を撮るには、指し色が欲しいなと感じました。
とりあえず、私が巻いていたファーをHさんにつけてみたところ、それだけでも、パット明るくなって、Hさんも驚いていました。 元アパレル店長としては、服もかえていただいた方が、絶対いい写真になることを確信。まず、服を買いに行くことにしました。
その前に、海の近くで早速1シーン目の撮影です。
冬の光、空と海が自然にグラデーションを生みだしていました。
シーン2:年賀状用。(笑)
「HAPPY NEW YEAR 2014」入れました。
写真を撮る時間がなくなってしまうので、今日は1店舗、ZARAでトータルコーディネート。お店全体をとりあえず見回し、まずはこれという1枚を見つけました。白黒チェックのシャツです。カジュアルだけど、襟の感じとかコケティッシュな印象もあります。その雰囲気にも合わせて、エレガントな花モチーフのガラスのボタンがあしらわれているカーディガンを選びました。
グレーに合わせたい色と言えば、からし色かなと思い、売り場を見てみるとありました! Hさんは、かつて「からし色が似合うね」と言われたことがあるとのことで、巻いてみたら、しっくりきたようです。
あと、カバンも合うものを探したくなり、大きめのショルダーBAGを発見。ということで、マフラー、シャツ、カーデ、パンツ、BAGが揃いました。
ご購入後、着替えてお店からでてきたHさん、とても明るい表情で、「すごい!これだけで軽くなる!」とおっしゃっていました。
そのあと、ランチへ。冬は日が短いので、あまり時間とりたくなかったため、私のマクドナルド株主優待券を使いマクドナルドへ行くことに。するとHさん、「私、マックとロイホは、とくに好きで!!!」とそんなに喜んでくださるとは♪
あとあと特別に好きな理由が明確に。子供のころご両親がお忙しかったみたいで、家族で行ったことのない場所だったから、憧れていたんだ! と初めて気付いたようでした。きっと、インナーチャイルドも一緒に喜んでくれたかな。撮影用に、追加でソフトクリーム買っていました。ちなみに、初ビッグマックだったようです。
さてさて、もう15時。
日が落ちるまであと1時間くらいです。
せっかくなので、アップ写真も!
どんどん行きましょう。
日航ホテルのチャペル前で。
東京湾を背景に木の上で。
それから、ゆりかもめに乗って豊洲での夜景撮影へ向かいました。私は、ちょっと表情を変えたいなと思い、ニット帽を選ぶことにしました。
ところが、Hさんにとっては、初のニット帽! 抵抗感がありすぎていたようで、頬骨が目立ってしまうのではないかと、おっしゃるのです!
どこが! と他人からは思ってしまうのですが、そういうことってありますよね。しかし、いくつもかぶっていくうちに、大丈夫かもとなっていきまして、ZARAのものが、一番シンプルで結局よかったんです。色は、ブラックに近いネイビーで、絶妙にお似合いになりました。
すっかり夜になりました。
東京の夜景を背景にして、是非撮りたいと考えていました。
最後の2枚の写真、Hさんにとっても、私にとっても印象的なものになりました。
なんだろう・・・撮影している側が、グッと来てしまう感じ。そういう感覚を私は味わったのです。
私は、いつでも素の顔を狙おうとしていたのですが、Hさんは、いつも口角があがり気味で、瞳をまっすぐにしているつもりが、黒眼が上の方になってしまっていたのです。なんでかな? と。
しかし、最後のシーンは、顔に何も力の入らない状態で撮れました。これが自然だったのか! と気づかれたのです。「自分がもっと楽な方向は、もう少し下を向く感覚だったんですね!上の方を向くような視線で、いつも物事を見ていたのかも!」とHさん。彼女が思っているまっすぐは、上だった。もっと楽な感じが、下のほうにあるということに、この瞬間、初めて体感できたようでした。
私も色々な発見のあるポートレート撮影でした。
「ポートレート撮影」と検索をしてみると、「モデルさんの引き出し方」という言葉があり、まさに、私の今日の撮影は、Hさんと話しながら作り上げた感じでした。
私が撮ってみたかった素の表情が、Hさんも知ってみたかった自分の顔であり、自分が嫌いな顔というのは、目も口元も全体的に上に力が入っている感じのものだった。
最後に何枚か印刷をして一緒に見ていたのですが、「この顔も受け容れます!」と、Hさんがおっしゃったとき、何かが変わったような、そんな雰囲気がしました。
私にとってもこの体験。何かとても意味がありそうな気がしています。
追伸:『読むサプリ!!!』を書く時間がありませんでしたので、
12/16号は、17日に配信する予定です。
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