二人でやることなのに助けてくれない…不公平感を抱くとき。

 90日コーチングのオリエンがありました。海外での暮らし、子育て、パートナーシップなど、色々な場面において、イライラとしたり、ムッとすることが増えてしまって、生活を楽しめていない。そんな現状を変えたいとのことでセッションのご依頼を受けました。

 お子さんのことで、あまりよくないことがあると、自分のせいでそうなってしまったのかな? と思いすぎることがあったり、海外暮らしで、言葉の違いやメンタリティーの違いから、ストレスが溜り気味。日本にいたときのようなストレス発散方法もあまりなくて、子育てに追われ、家事もはかどらず、片付いていない様子を見るとまた疲れる…という繰り返しのようでした。

 現状を良くするために、子育てに関しては本を読んだりして、以前よりもストレスも減り、段々と元気になってきたようです。次第に、次に向き合うのは自分なのかな? と思い内面を見る系の本を読み始めたところで、コーチも依頼しようと思ったとのことでした。


 外国人の旦那さんとのパートナーシップは、子供が生まれてから変化することもでてきたようで、子育て担当は私ばかり・・・と感じてしまい、不公平感を抱くこともあるようです。もう少し、旦那さんにも育児に関わってほしいそうです。

 私がBLOGでお薦めしていた本、『LOVE LOVE LOVE』を読み、パートナーに対して、不公平と思う感覚を許せればと思ったそうなのですが、でもなかなか難しいとおっしゃっていました。

 夜泣きがあった頃、助けてもらわなかったという気持ちが残っているとか。今でも強く残っている気持ちについて、もう少し見ていくことにしました。

 他のクライアントさんから聞いたことがあるのですが、子供のとき、父親がまったく子育てにかかわらなかった印象があるという方がいらっしゃいました。しかし、大人になってから真実が見つかって、本当は関わろうとしたけれども、うまく出来なかったことに、父親が断念してしまったというのです。もしかしたら、今回のクライアントさんも、そんなことがあるのかなと思い聞いてみました。

 やはり、夜泣きのときに助けてあげることを何度か試みたそうなのですが、うまくいかなくて、「お前の方がいいからと言われた」ようです。そのあたりから、父親としての役割は外で働くこと、母親は子育てと暗黙のうちに役割ができてきたのかもしれません。

 子供が話せる歳になって、父親も子供と関わることができるようになり、休みの日はかなりパパっ子になるようでした。そんなとき、「ママはあっち行って!」と言われてしまうそうです。だけれども、トイレへ連れて行くとか、遊び以外のお世話に関しては、「ママ~」となって、そこにも不公平感がでているように感じるようでした。

  その話を聞いて、私の経験と似ているなと思いました。私は、姪っ子に会いに週末に実家へ行きます。私が到着すると「ひとみちゃーん!」と姪っ子二人が飛んできて、ご飯を食べるときは、二人の間に私が座らせられることに。大人気なのです。しかし、泣いてしまうときは、ママのところへ行ってしまうのです。また、私はおむつ交換をしたことがありません。これは、してはいけないのです。(笑)つまり役割があるのです。

 夜泣きに関わろうとしたが、うまくいかず。しかし、今は、子供も話せるようになって、どこかへ連れて行ったり、父親としての役割が出てきて、そこに関しては活躍できる場になってきている。自分が出番のときは、関わっているから、それでOKなのかもしれないと、捉えてみるとどうでしょうか。

 クライアントさんが、「役割と思うと、感じ方が変わりますね」とおっしゃいました。役割と思うと、いい、悪い というよりも、ニュートラルに捉えられるようになる気がします。


 もうひとつ、パートナーシップについてもお話しを聞きました。旦那さんは国のプライドがとてもあるそうで、国民性の嫌なところを言うと、「じゃー日本は?」と反撃にあうとか。

 ジャッジして言いきるとき、相手と違う場合、ネガティブな感情が湧きやすそうですが、その状況をありのままを見るようにして言えば、「なるほどね」と相手も受け取りやすくなるのかと思います。
 ニュートラルな見方から、言葉をアウトプットできるようになることで、意見交換になり、面白い話が繰り広げられそうです。


 クライアントさんが、日本にいるときに心理学の勉強をされていたというので、「国際結婚ですから、異文化コミュニケーションを理解するために、心理学が生かせそうではないですか!」と私がいうと、「そうですね。心理学生かします!今、色のついた眼鏡で見てしまっているのかもしれませんね」とおっしゃいました。

 そのほか、自然の豊かな国だからこそできそうなことや、そもそもの趣味についてのお話しもお聞きしました。

 オリエンの感想をお聞きすると、「明るいっていいですね~!」と、きっと私もケラケラ笑ってばかりいたのもありまして、そう言われました。(笑)

 自分の映し出す鏡が曇っていれば、曇りが映るのです。セッションの中盤くらいから「明るいっていいですね~」と何度かおっしゃっていたので、その辺りから段々とクライアントさんの鏡が光を映し出せるようになっていったのかもしれませんね。


今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

あなたの鏡はどんなものを映し出していますか?