楽しんではいけない自分。自分を制限する癖について。

 「楽しんではいけない自分。自分を制限する癖」がテーマのセッションでした。

 私にはもったいないと思いセーブする。苦しみが必要だという気持ちがある自分。人が楽しんでいるのをみるとやきもちを焼く自分と、あの人は真面目じゃないないんだなと思ってしまう自分。上司など、自分を評価する立場の人の前にいると、とたんに気持ちに重荷を感じてしまう自分。
 一方、うまくいくったり、すっと辿りつくと、「これはなくなってしまうのではないか?」と思うこともある。調子に乗らないように。浮かれないように。本当は見たいけど、見に行きたい気持ちを抑えているという自分がいるそうです。
 父親が真面目なので、その影響もあるのかもしれないと。でも、真面目でいる必要もないと思って、2014年は、エンジョイできる年にしようと決め、買いたいものを買うようにして、少しずつ解放の方向へ進んでいるようでした。

 そして友人にこんなメッセージを貰ったそうです。「悩んでいることは人にも通じて、他人も同じように苦しくなるかも。人を楽にしてあげよう、楽しくしてあげようと視点を変えて、抱え込んで考えるのをやめてみたら?」と。なので、その意見を取り入れてみようと思ったそうです。
 しかし、自分が抱えていると人のことを考える余裕がなくなるので、そもそも抱える気持ちを切り替えるためにはどうしたらいいんだろう? と思ったようでした。

 
 あるとき職場で、イレギュラーな仕事を頼んだ相手から「すごく楽しかったよ」と感想を貰った時、自分と視点が違うと思ったようです。自分だったら、イレギュラーな仕事を抱えてしまったと思って、楽しめていないだろうなと。でもそのときに、自分もそういうふうに楽しめたらいいなと思ったようでした。

 今は「抱えている感じで、楽しめていない」。理想は「楽しめること」です。一体、楽しめている人とどう視点が違うのでしょうか?

 こちらのクライアントさんとは2回セッションをしているので、まだ結果や評価に囚われているようにも感じました。結果や評価に囚われていると、アイデアも制限がついてしまい、楽しみが半減しそうです。「自分が楽しもう」とシンプルに思うだけでいいのかもしれません。

 私は、アパレルへ転職するとき、人生で初めて職務経歴書を書きました。アパレルとは接点がなかったので、マクドナルド時代の経験について、数字を用いて事実を書き連ねるだけです。そしてでき上った職務経歴書を印刷して見ると、なんだか堅苦しい感じになり、アパレルへ行くんだからとふと思って、A4用紙の右端下に「アイビー」の画像をちょこっと添えました。
 ちょっとしたことですが、自分のオリジナルを入れることは楽しいことです。「ニクイ演出をする」と考えているところがあります。あからさまではなく、小さく。アイビーのことは特に何も言われませんでしたが、逆に言われたらちょっと恥ずかしかった気もします。(笑)

 そんな話をクライアントさんにいうと、「ニクイ演出っていいですね」と返ってきました。そして、「少し意地悪な質問になるかもしれませんが…もし、ニクイ演出を気づかれなかったらどう感じますか?」と続いておっしゃったので、相手の反応について気にしない考え方をもう少し腑に落としたい感じに聞こえてきました。

 その反応を感じて、クライアントさんにこう言いました。
 ある意味、受け取る方も人が試されるわけです。自分の影の努力は人には見えないもの。人が見えるのは結果の部分。相手の人も努力するタイプの人だったら、その人も努力したんだろうなと想像することができるでしょう。言葉としても伝えてくれるかもしれません。自分が見えるものというのは、自分の中にもあるからです。でも、なかなか想像力を働かせて、伝えられる人も少ないと思います。なので自分は、相手の見えていないところ、こだわり、プロセスを感じ取り、伝えられる人でありたいなと思います。

 思えば、まだ見ぬ可能性にかけてくれた人に出逢えた時、私の人生が変わるターニングポイントになっているのです。いずれにしても「自分らしさ」を表現することを楽しめていることが、発端になっていると思います。
 芸能人でも「○○さんに面白いねと言われたことが発端だった」など、芸能界に入ったきっかけを言う方もいらっしゃるでしょう。

 クライアントさんが続けて質問されました。
「これだけやったのに・・・と思うとき。会社だったらそれでも給料が上がらないときはどう考えますか?」と。
「それ、私も思ったことがあります。じゃあ、独立だなってなりました。(笑)」

 最後にクライアントさんが、「これからはもう少しチャレンジングな職場へ行きたいと思います」とおっしゃいました。
 自分が楽しくなることを自分に許可する発言に自然と変わったように感じました。


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