「思いついたことは、全部やる」は、自分を満たすことにつながる。

 前回のセッションで、「人のために何かをやった方がいいと思う」とおっしゃっていたクライアントさんが、「人のためにやりたい」と言いきれなかった理由が、今回のセッションの始めに明らかになりました。

 「人のために何かをやったほうがいいって言うじゃないですか~。だから、何かをやらなくちゃって感じなんです」と発言されました。私もクライアントさんも「やりたい」と率直に言えないことに気づいて、笑ってしまいました。

 「で、何をしたいんですか?」と訊いてみると、3つ手段がでてきました。「この3つが思いつくんですが、どれからやったらいいかと考えているうちにやらないままになっています」とおっしゃるので、これまでのセッションでのことも踏まえて、「どれにするか決めようとしているから、決まらないんですよ。思いついたことは、全部やるんですよ」と私は言いました。

 するとクライアントさんが、「え?!全部ですか?!思いつかなかった。はい、思いついたこと全部やろうと思います!」と急に言葉にも覇気がでてきて、クライアントさんもご自身でびっくり。「3分前の私と全然違う!」とおっしゃっていました。

 そして、2週間後の今回のセッションとなりました。久しぶりにセッション準備用紙が添付されていました。これは何かが変わったぞと思い開いてみると、「思いついたことを全部やる」の項目に色々と書いてありました。ずいぶんネタが豊富になられていました。

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■思いついたことは全部やる。

・運動不足だったので連休明けにジムに入会した。
週二、三回 体操、マシンを使って運動。体も軽くなり、気持ちもスッキリする。
・言語不足。 DVDを借りて映画を観る。感想を書く、人の感想を読む。
・日々成長ノートを書く。
・お稽古後、車の中ですぐに要点をノートにまとめる。
(お稽古した生徒さんにも伝える)
・アクセサリーを作り社長親子にプレゼント。
・山登り。
・苦手だった人に会う。
・日曜日友人から来年三月に名古屋フルマラソンに誘われる。(抽選に当たれば参加できる)
「フ、フルマラソン・・それは無謀では?」と一瞬思ったが「出たい!」と即返事。

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 実際にお話しを伺ってみると、3日坊主とはならず、必要性を感じて、続けている段階に到達していました!そして前回、「人のためにやらなくちゃいけない」となっていた理由をご自身で客観視して語ってくださいました。

 私のセミナーがあり、遠方から度々来てくださる方なので、私の部屋に宿泊していただきました。翌日、クライアントさんが色々とお話しされていた中から行きたいところ察知して、ランチからディナーまで色々とお連れしたときのこと。「今日は骨密度の高い一日でした。1日をこんなに充実できるなんて。でも全くせかせかした感じもないし、1か所1か所ゆっくりできましたし」と驚いたご様子でした。今までもご一緒したクライアントさんには、大体同じことを言われるので、私の行動様式は、少しおかしいのかもしれませんが。(笑)

 その後のセッションで、私が1日のうちに「セッション・映画・英会話・ジムへ行った」という話をしたときに、「え?そんなにできるの?」と驚いたのと同時に、自分で「1日1予定」と決まりのようになっていたことに気づかれたそうなのです。「今日はお稽古の予定がある。それ以上の予定は入れない」という風に。

 しかし、課題が「思いついたこと全部やる」になって、できるだけのことをしてみたら、「1日に何個もできるわけだし」と言うことに気づいたそうです。
 今まで「1日1予定」となぜか決まりとなっていた分が消化不良となり、人のためにやろうとすると自己犠牲にもなるし、時間を無駄にしている感覚になっていた自分を責めることへもつながっていたと、気づいたそうでした。
 クライアントさんにとって、「思いついたことは、全部やる」は、自分を満たすものになったようでした。

 そこを踏まえたからなのか、クライアントさんが前回に「人のために何かやるほうがいい」とおっしゃっていたことを自分の元に引き寄せていました。人から仕事依頼を受けたそうなのです。
 そして、今回はその仕事をよくするために何ができるのか? という話になっていきました。自然に「人のために自分がスキルアップしたい」という本気さも伝わってきたのです。

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

今年の始めに思いついたこと、実行に移していますか?