主体性のなさをここ何年も感じている。ブロックを外したい。

 90日コーチング1回目のセッションの方です。長年の癖になっていることがあるから、そこのブロックを外したい…ということでした。オリエンのときは、迷宮入りのご様子でしたし、事前に回答いただく質問集を読んでいても、これは大変そうだなと私は少しだけ不安を感じました。
 しかし、これまでも不安を感じながらも、出来たではないか! と思いなおしまして、とにかく、クライアントさんが流れるように話が出来るような質問とフィードバックを入れていくことに集中しました。そして、60分のセッションで、そのブロックを外してもいい、という許可のところまで辿りつくことができました。終わってみたら、とても楽しいセッションでした。

 自分の意見よりも、他人の意見のほうに流されてしまいがちで、ある意味、中立的な立場をとっていたり、適応性があったりもするのですが、主体性のなさをここ何年も感じていらっしゃるようでした。趣味でしているスポーツでも、主体性のなさが影響し、瞬時の動きが必要となる場面で、弱気になってしまい、とくに本番に失敗を繰り返しているということにふと気づいたときに、コーチをお願いしようと思ったとのことでした。

 オリエンのときには、子供の頃の厳しい父親の話が出てきたのですが、1回目のセッションでは、現在、主体性がないと感じている自分が、家族、仕事、スポーツ仲間との中で、どのようになっているのか? 客観的に見ていったのです。 

 セッションのなかでは、「主体性がない」と感じていることでのマイナス面、プラス面にフォーカスしました。とくにプラス面にフォーカスをしたところから、さらに色々と見えてきました。
 もともとは、突拍子もない意見を言ったり、昔からの友達には、わがままと映っているということが、出てきました。その発言から、「いつから、わがままを控えたのか?」と質問をしました。

 すると、「子供の友達関係が、お母さんの友達関係に影響してしまうことを知ってから、あまり自分の意見を言わなくしようと、決めたんです」と、スタート地点が見えたのです。その結果、お子さんの友達関係もよく、個性を伸ばす子育てへもつながっていました。しかし、お子さんが大きくなってきたので、そろそろ、クライアントさんいわく「お母さんづら」をやめてもいいのでは? という話になったのです。

ク「これ、どうすればやめられますかね?」

私「自分でやめることもできます。扉を1枚開くくらいのことですから。人からの助けが必要なら、助けを呼んでもいいですし」

ク「そうですよね。自分でやめればいいですよね」

 私も実は同じような経験がありました。なので、私が言った台詞は、以前に知人から言われたセリフそのままです。(笑)そのとき、私が知人からされた喩はとても笑えました。

 「天照大神が隠れてしまって、世の中が真っ暗になって困ってしまったので、どうやって出そう?ということになり、周りでどんちゃん騒ぎをしたら、天照大神が、『いったい何事?』と少し岩戸を開けて様子を見ようと出てきて、光が戻ったって話ですよ」

 今回のクライアントさんも笑って下さいました。(笑)そこから、周りでどんちゃん騒ぎをしている無邪気な人が多いというスポーツ仲間の話、お子さんの話がでてきました。その人たちをみると、あんなふうに生きられていいな~と思うのだそうです。

 クライアントさんは、「このままでいくと、愚痴っぽい老人になりそうだから、そんな老人にならないように、子供の部分を解放して、1つ1つおろしていき、0歳児に戻っていくように、生きていけば、昔のように自分の好きがわかったり、直感的になれそうですね」とご自身で気づかれていました。

 それにしても、子供のために自我を消すのは、「愛」だなと、セッションが終わってから温かい気持ちになりました。そういう役割を自分に課していたんですね。
 コーチとして、またこうして発信するものとして、「自我を消すこと」に私もここ数年取り組んでいます。バランスをとるために、両極端になる時期も必要だったのだと、今は感じています。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自分にどんな役割を課していますか?