「期待しない」とわかっても、吹っ切れないときの気持ちの整理の仕方。

 子供とのやり取り、友人とのやり取りなど、相手の事情があると頭ではわかるけれど、イライラしてしまったり、引きずってしまったりするそうです。そこで、「気持ちの整理の仕方について」考えてみたいとのことでした。
 セッションでは、普段の自分の気持ちの整理の仕方を客観視したあとに、他にもっとスッキリと手放せる気持ちの整理の仕方はないだろうか? と考えていきました。

 最近、友達とのやり取りで、気になったことがあったようです。友達に誘われて、予定を空けておいたのにもかかわらず、ドタキャンされてしまったそうです。相手が忙しくしているのはわかるけれども、もっと早く言ってくれたらよかったのに…と怒りの感情も湧き、2,3日気持ちを引きずってしまったようでした。

 以前は、たとえばデートの約束をして、相手が仕事で急に来られなくても、「じゃあ、こっちの友達」と切り替えができたそうです。しかし今は、海外に住んでおり友達も少ないので、誘ってもらえたことが嬉しくて、期待しすぎたのかなと、後々考えて思ったそうです。そして、「期待しない」という考えを持ったとしても、あまりスッキリとこないようでした。

 「期待しない」とわかっても、なかなか気持ちは吹っ切れないのは、「期待した自分が悪い」と自分を責めているままだからです。
 スッキリするには、感情を味わったり、もっと思考をしなやかにして、考え続けることが必要なのです。そうすれば、Let it go! することができます。

 私も独立してから、何度も期待通りに行かないことを味わってきました。たとえば、セミナーに思った人数が集まらないとか、申し込みを頂いたのに、キャンセルを頂くとか、メルマガ登録を解除されるとか…。ある人は、「メルマガ登録を解除されることは、お客様がもっとコアになるから、いいことなんだよ」と言っていましたが、そのときは理解できませんでした。


 そんな私でしたが、今は「相手の好きなように選択してくれれば、なにより」と思えるようになったのです。その境地に至るまで、こんな考え方をしてきました。


■対 相手
・相手も断るのは辛いもの。相手にどんな返事をしたらいいかな? 伝え方を磨く練習の場にしよう。
・相手のことを受け入れられた自分を褒める。
・相手のしてくれたことに着目し、そこを感謝することを忘れないこと。

■対 自分
・自分のイラっとした感情を感じる。
・そのイラっとした自分に向き合ってみる。何か発見があるのかも。

■対 目には見えないもの
・流れに身を任せることでうまくいく。そう流れたのも意味がある。
・宇宙は完璧。
・そのスペースに新しいものがきっとはいってくるのだ!


 私は、上記のような「気持ちの整理のひな型」を標準装備しているのです。
 ポジティブに考えて忘れようとするとか、イラっとしたままで終わらせません。何日かかけて、上記のような検証をしていくようにしています。すると、いつもそこに素敵な発見があって、境地がパワーアップした感じになり、ピンチはチャンスになっています。よくピンチから気づいたことを、他人にシェアするのですが、「神ですね」と冗談混じりに返されるので、面白いです。(笑)

 クライアントさんは、「期待しすぎたのかな?」と自分を責めたまま、気持ちの整理が最後まで終わっていなかったため、「執着」という形で、2,3日引きずってしまったのでしょう。気持ちを整理すれば、切り離すことができるものなのです。

今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

最近、イラっとしたことはなんですか?

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