自分にとっては100人のお客様。お客様にとっては1対1なのだ。

20代後半の男性、Kさんのセッションでした。

最近の忙しさにかまけて、お客様の対応の際、

ただ伝えたいことだけ伝えるような伝書鳩的になってしまい、

火に油を注ぐことになった・・・と反省していました。


それだけでなく、毎日の対応でも、同じ業務の繰り返しが続き

ちょっとうんざりしてしまったようです。


どう考えていけば、日々焦らずにしっかりと取り組んで行けそうか?

をテーマにしました。



私の頭の中でもイメージを膨らませるために

どのような状況でそういったことが起きたのかと聞いてみると、

18人の対応のために電話をしなくてはいけなくて、

最初の3人は、持っている不満を伝えること、

あとの15人は異動することを伝える業務だったようです。


それを聞いて、私が感じたことを伝えました。

「Kさんにとっては、18人のお客様だけど、
お客様にとっては、1対1ですからね。1回1回、自分よりが
何を伝えるか?にフォーカスするよりも、
相手の思いの方に立って考えて、言葉を発するといいかもですね」


それを聞いて、Kさんは、忙しさのあまり、

同じような電話があると「またか・・・」

というニュアンスを持ってしまった自分に気づかれそうです。


その話は、Kさんの望む「毎日楽しい、新鮮な気持ちを持ちたい」

にもつながっていきました。


私も、販売員をしていたときに、ある日ふと気付いたことがありました。

「毎日接客ばかりで、変わり映えのない日々だ・・・。

これを面白いと感じるためにはどうしたらいいのだろうか?」と。


そして、出てきた答えは、

「毎日の接客を出会いに変えよう」という発想でした。

すると、お客様との会話が変わり始め、自然と販売点数も伸びて、

さらに、自分が必要と思える人物が、お客様の中から、

たまたま現れるようにもなっていったのです。



自分が飽きないようにする工夫も大事ですよね。

ボイトレのレッスンで、宝地先生が

「歌っているほうが飽きるともうだめだから」

と言われていたことがありました。


まさにそうで、私も店長講演は毎回同じ内容の話をしますが、

1回1回違うテーマを自分の中に設けて、自分が話すことに集中できる

工夫を持つことにしました。


すると、依頼主の方に「堀口さんの話って、何度もされていると思うのですが、

始めて話したかのように聞こえました!」と言われたことがありました。

心の中で、意識を変えるだけで、伝わり方が変わるのだということを

実感したことがあります。


クライアントさんが、ミュージカルが好きで、

CATSの舞台は、1回1回違ったとも言っていました。



自分の意識次第で、相手に伝わるものがよりよくなれるんですね。


「1回1回、ジェントルマンな対応で!」とKさんに言ったら

男性だから、結構ヒットしていました。


自分を楽しくするのも、相手にいい気持ちを持ってもらうのも、

いつでも自分次第ですね。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?


毎回の対応について、自分を客観的に観察してみよう。