毎日を振り返る習慣をつけたいそうで、3週間前から「日報」を私にメールをし始めた男性の管理職のクライアントさんがいらっしゃいます。その日、その日でやることをしっかりやって、成果も出されている人です。ここで、今まで自分がやってきたことの成功体験を言葉にして振り返ってみたい、と言われたことが発端でした。
「毎日の振り返りはどうされていますか?」と聞くと、何もやったことがないとのこと、するとクライアントさんから「日報」を書いてみます、とおっしゃいました。
最初、「日報」はその人の書きたいやり方で進めてもらいましたが、なかなか毎日続けるのが難しくなりそうだったので、私の方で「問い」を4つほどご提案しました。
①今日の自分の気分を天気で表すと? その理由は?
②今日の「ありがとう」は?(他人へのねぎらい)
③自分がよくやれたことは?(自分へのねぎらい)
④もっとできるようになりたいことは?
以前にも、クライアントさんに「今日の感謝すること」「今日の楽しかったこと」を書いてもらうエクササイズを行ってもらいました。しかし、いまの私から考えると、それだけでは、バランスが悪いと思ったので、今回、新たに質問を追加してみたのです。
それぞれの質問について解説していきますね。
■今日の自分の気分を天気で表すと? その理由は?
自分の内側に向けた問いを作りました。自分の気持ちに向き合うことは、とても大事だからです。たとえば、大雨の日があったとしても、「ああ、こんな風に思っているんだな」と気持ちを客観視するだけでも、自分が満たされた感覚になります。すると、次の自分のとる行動もすぐに見つかり、くよくよ、イライラしている時間が短縮されます。
■今日のありがとう(他人)、良くやれたこと(自分)。
「今日のありがとう」は、他人に対してのことをピックアップする人が多かったので、自分の承認もできるように、良くやれたことも入れてみました。「相手理解」と「自分理解」ということで、バランスが良くなったと思います。
また、「良くできた」という問いにすると、「できたかどうかと言われるとなぁ…」と謙虚な人だと書きにくいと思ったので、「よくやれたこと」と、単に行動を承認できるように、配慮しています。
■もっとできるようになりたいことは?
「できるようになりたい」と成長を意識した問いにしました。「問い」を持って過ごすことで、考え続けるので、いい答えが、自然と導き出されると思います。
ここで、成長を意識した問いについてちょっと深めてみます。
このクライアントさんは、部下の面談がこれからあるそうです。
部下に振り返りをしてもらうときに、「起きたこと」でなく「起こしたこと」を是非、語ってもらいたいとおっしゃっていました。「起きたこと」だと、単にニュースのような実況中継になりますよね…と。
それを聞いて、私も思い出したことがありました。
店長をしているとき、取締役が、「堀口さんが渋谷店で成長できたことはありますか?」と質問してきたので、私は「マネジメントということで、部下たちが働きやすい環境を作りました」と答えました。
これは、まさに「起きたこと」しか語っていません。私も、そのクライアントさんの危惧する「起きたことを語る部下」じゃないですか!笑
その取締役は、こう言いました。
「それは、堀口さんがやったことでしょ、やったことと成長したことは違うんですよ」と。
「ガーーーーーーーーーーン」となって、奈落の底でした。
私は、それから猛烈に「成長ってなんだ?」「成長って何だ?」って探しまくりました。
「やったこと」は、私がもうすでにできていることを実行しただけ。
「成長したこと」は、新しい何かアクションを起こさなくてはいけないのだ!と気づきました。
取締役の一言で、その1年後、快進撃となりました。
上司の「問い」加減で部下の動きは変わってしまうものですね。
しかも続きがあります。今の私は、その問いをずっと持ち続けているのです。
「成長したことは何ですか?」と。毎日、自分に問いかけています。
今日は、早速ありました。今朝のセッションで、新しいアプローチからクライアントさんに考えてもらうことがうまく行きました。「それ、約束していたのですか?」というフィードバックです。そうやって、日々ちょっとしたことを成長と捉え、自己承認をしています。
「問い」を投げかけておけば、ずっと考え続けますし、行動し続けます。
自分で考え、自分で行動し、自分で評価するようにサポートするのがコーチの仕事。
私はアドバイスしないので、聞かれても「知らない」と言います。
でも、案外皆さん自分で考えたいようなので、聞かれることは少ないものなのです。
人間は、自分で考えたいんですね。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
日報の4つの質問。
7日間ほどお試しで、いかがでしょうか?
①今日の自分の気分を天気で表すと? その理由は?
②今日の「ありがとう」は?(他人へのねぎらい)
③自分がよくやれたことは?(自分へのねぎらい)
④もっとできるようになりたいことは?
「毎日の振り返りはどうされていますか?」と聞くと、何もやったことがないとのこと、するとクライアントさんから「日報」を書いてみます、とおっしゃいました。
最初、「日報」はその人の書きたいやり方で進めてもらいましたが、なかなか毎日続けるのが難しくなりそうだったので、私の方で「問い」を4つほどご提案しました。
①今日の自分の気分を天気で表すと? その理由は?
②今日の「ありがとう」は?(他人へのねぎらい)
③自分がよくやれたことは?(自分へのねぎらい)
④もっとできるようになりたいことは?
以前にも、クライアントさんに「今日の感謝すること」「今日の楽しかったこと」を書いてもらうエクササイズを行ってもらいました。しかし、いまの私から考えると、それだけでは、バランスが悪いと思ったので、今回、新たに質問を追加してみたのです。
それぞれの質問について解説していきますね。
■今日の自分の気分を天気で表すと? その理由は?
自分の内側に向けた問いを作りました。自分の気持ちに向き合うことは、とても大事だからです。たとえば、大雨の日があったとしても、「ああ、こんな風に思っているんだな」と気持ちを客観視するだけでも、自分が満たされた感覚になります。すると、次の自分のとる行動もすぐに見つかり、くよくよ、イライラしている時間が短縮されます。
■今日のありがとう(他人)、良くやれたこと(自分)。
「今日のありがとう」は、他人に対してのことをピックアップする人が多かったので、自分の承認もできるように、良くやれたことも入れてみました。「相手理解」と「自分理解」ということで、バランスが良くなったと思います。
また、「良くできた」という問いにすると、「できたかどうかと言われるとなぁ…」と謙虚な人だと書きにくいと思ったので、「よくやれたこと」と、単に行動を承認できるように、配慮しています。
■もっとできるようになりたいことは?
「できるようになりたい」と成長を意識した問いにしました。「問い」を持って過ごすことで、考え続けるので、いい答えが、自然と導き出されると思います。
ここで、成長を意識した問いについてちょっと深めてみます。
このクライアントさんは、部下の面談がこれからあるそうです。
部下に振り返りをしてもらうときに、「起きたこと」でなく「起こしたこと」を是非、語ってもらいたいとおっしゃっていました。「起きたこと」だと、単にニュースのような実況中継になりますよね…と。
それを聞いて、私も思い出したことがありました。
店長をしているとき、取締役が、「堀口さんが渋谷店で成長できたことはありますか?」と質問してきたので、私は「マネジメントということで、部下たちが働きやすい環境を作りました」と答えました。
これは、まさに「起きたこと」しか語っていません。私も、そのクライアントさんの危惧する「起きたことを語る部下」じゃないですか!笑
その取締役は、こう言いました。
「それは、堀口さんがやったことでしょ、やったことと成長したことは違うんですよ」と。
「ガーーーーーーーーーーン」となって、奈落の底でした。
私は、それから猛烈に「成長ってなんだ?」「成長って何だ?」って探しまくりました。
「やったこと」は、私がもうすでにできていることを実行しただけ。
「成長したこと」は、新しい何かアクションを起こさなくてはいけないのだ!と気づきました。
取締役の一言で、その1年後、快進撃となりました。
上司の「問い」加減で部下の動きは変わってしまうものですね。
しかも続きがあります。今の私は、その問いをずっと持ち続けているのです。
「成長したことは何ですか?」と。毎日、自分に問いかけています。
今日は、早速ありました。今朝のセッションで、新しいアプローチからクライアントさんに考えてもらうことがうまく行きました。「それ、約束していたのですか?」というフィードバックです。そうやって、日々ちょっとしたことを成長と捉え、自己承認をしています。
「問い」を投げかけておけば、ずっと考え続けますし、行動し続けます。
自分で考え、自分で行動し、自分で評価するようにサポートするのがコーチの仕事。
私はアドバイスしないので、聞かれても「知らない」と言います。
でも、案外皆さん自分で考えたいようなので、聞かれることは少ないものなのです。
人間は、自分で考えたいんですね。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
日報の4つの質問。
7日間ほどお試しで、いかがでしょうか?
①今日の自分の気分を天気で表すと? その理由は?
②今日の「ありがとう」は?(他人へのねぎらい)
③自分がよくやれたことは?(自分へのねぎらい)
④もっとできるようになりたいことは?
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