「これからの方向性を探りたい」→どこにフックをみつけるか?

 「これからの方向性を探っていきたい」というセッションです。これもよくある悩みですね。今までやってきたことの中から見つけるのか?これから新しいことを始めるのか?自分がどこを望んでいるのかも自分でもよくわからないというケースです。


「今何をしているのか?」

「そもそもなぜ始めたのか?」

「これまでの転職のきっかけは何だったのか?」

「これまでの仕事でどんな働き方をしてきたのか?」

など、聞いていきました。


 しっかりと仕事を向き合って取り組んでいらっしゃるかたのようでしたが、私としては、なんか核心に迫っていないと言うか、なにか話がほかにあるんじゃないかなぁ?というのを感覚的に思っていたら、実は、という話がでてきました。これこそ、キーになるものでした。


 本当は志していたものがあったが、やめたことだったので、罪悪感のようになっていて、話しにくくなっていたのかもしれません。30歳をめどに、見切りをつけて、再スタートをしたようなのです。でも、その再スタートした仕事は、これまでのキャリアを活かすと言うよりも、別の出所からの欲求であることが分かりました。それから5年経っており、その欲求は満たされたから、次の何かを探そうとしているような気がしたので、そうフィードバックしました。


 「これって逃げだと思いますか?」と話を聞いていて、私がどう思ったのか? を質問されました。私は、話を聞いていて、逃げているのではなく、ちゃんと欲求ベースで進んでいるように感じました。自分の深めるべきものとは、ちょっと違ったようですが、「自分を満たす」ための5年間だったのではないかと感じたからです。
そこを確認できたあたりから、自分が今後目指すところを見付ける方向へ、急に話が進んでいきました。


「興味を持つところから始めればいいんですよ」と言ったら、
「興味ってどうやったら見つかるんでしょう?」と聞かれました。


 私が、コーチングを始めたきっかけは、店長をしていた時に、もっとセールスを上げたいと思って、たまたま読んでいた本に、コーチングってワードが出てきのが始まりです。そこからコーチをやっている人を検索して、ブログから直接お便りして、会っていただいたんです。そして、その人が勉強しているところで、私も勉強しよう、と決めました。コーチになろうとは全く思っておらず、単に会社に貢献するためにコーチングを学ぼうと思ったのです。だから、最初からコーチになるためのマイルストーンを置いたというよりも、単に興味から道は開かれていきました。


 だから、「これになるんだ」ってまだわからなくてもよくて、とりあえず興味のあるところの周辺に身を置くことだと思います。


 「興味」の話になったら、趣味がいっぱいあることが出てきました。そして、それは子供のころから繋がっているし、30歳まで志していたものとのつながりも出てきたんです。となると、趣味とつながりそうな業界に、とりあえず携わり始めることがスタートでいいと思います。


 私も、そうだったように、全く興味のないところに入るよりも、少しでも興味のある近くにいた方が、自分を喜ばしてあげることができるのではないかと思います。そのほうが、よっぽど何かも見えてきそうです。そして、宇宙も味方になって、いい流れが自然と出てくることでしょう。


最初のフックは、そんな小さなものでいいのです。

今日は、「自分が逃げているのか?」そこを「逃げているのではない。むしろ向かっている」と解釈が変わったところもキーだったと思います。自分だと、自分を厳しく見てしまって、出来ていないんじゃないか、と罪悪感に思うことも、フェアな目線で見ていくと、「ああ、これでよかったのか」と納得できることもありますよね。話してみることは改めて大事だと思いました。



 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

あなたが大切にしてるものは何ですか?