リズ・ブルボーの『五つの傷』

 リズ・ブルボーの『五つの傷』を読みました。先月にもブルボーを3冊読んだので、
引き続き深めるために同じ著者のを読んでいます。

 『五つの傷』は、生まれてから、人がどのようにして、傷が作られていくのか?
傷が目覚める年齢や、同性の親か、異性の親から影響するのか?
どういったことが原因でそうなるのか?など、分析がありました。

①自分自身でいる喜び
②自分自身ではいられないという苦痛。
③怒りと反抗
④あきらめ

こういったステップを通り傷ができていくそうです。

 第一章からかなり説得力がありました。
自分が自分でいられないという苦痛は子供時代に作り上げられるとは。
でも、親のせいではなく、傷を持って生まれてくるそうなので、
自分の傷が目覚める親を選んで生まれてくるそうです。

本書では、五つの傷を

①拒絶による傷
②見捨てによる傷
③侮辱による傷
④裏切りによる傷
⑤不正による傷

と分けられています。

 いろいろなデータや実際の事例をもとに、五つの傷が体系化されたと思いますが、
1つ1つ章ごとに傷の特徴が、かなり特徴が詳しく書いてありました。
読んでいくと、自分に多目に当てはまりすぎでしょ!という章があって、
ドキッとしました。2つくらいありましたね…。


 最後の章に、どうすれば癒せるか?についても書いてありました。
そして、それぞれの傷別に、どんな状態ならば、癒しの進んでいる証拠か?まで
解説されており、すごくわかりやすかったです。


第一章で、いきなり、ハッとした文がありました。

「経験を受け入れることと自分を受け入れることは、はっきりと違うのです。つらい経験を受け入れ、かつ自分を受け入れるのは、極めて難しいことです。というのも、私たちが受け入れることのできない経験は、自分自身が他者に対して同じように振る舞っているという事実に私たちを気づかせるために存在する、ということをエゴは受け入れようとしないからです。あなたが、誰かを何かの理由で非難している時、相手もまた同じ理由であなたを非難している、と言うことにあなたはもう気づいているでしょうか。」


 私は、何か出来事が起きると、自分の学びとして、受け入れることが、大事なことだと、30歳の頃読んだ、「生きがいの創造」で知りました。その頃から、受け入れる力が自然と身に着いたと思います。問題が起きたら、次の失敗を起こさないようにするために、自分の欠点を受け入れ、改善することが、乗り越えることなのかと思って考えるようにしてきました。


 受け入れられた証拠に、自分がいつも心地よい気分でいられること、嫌な出来事が起きなくなりました。つくづく自分に必要な学びに気付かせるために、起こる出来事を自分で引き寄せているなぁと感じています。

 過去のことも、今、受け入れる考え方を知れば、過去は変えられるかもしれません。この本を読んで、自分はこういうところがあるかも、と自覚するだけでも癒しの一歩かもしれませんね。ハッとすることがいっぱいあることでしょう。是非、読んでみてくださいいね。






今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自分のことを癒していますか?