90日コーチングと単発セッションを合わせた形で3年間くらいお付き合いのあるクライアントさんとの久々のセッションでした。
最初は職場の人間関係や自分の仕事の仕方についてが、主な内容でした。
2年目になると、自分に向き合うことがテーマとなって行きました。
今、私が扱うセッションは、「自分と向き合う」が多くなっていますが、もしかしたらその方とのセッションが、「自分と向き合う」ことについて初めて考えたセッションだったかもしれません。なので、ビジネスでどうやって成果を出すか? のような、成果がゴールではないセッションの始まりとでもいうのでしょうか。
私も好きな本、『食べて、祈って、恋をして』を紹介してくれたのも、そのクライアントさんでした。その方は、英語でも読み、日本語も読んだとおっしゃっていました。取り組み出すととことん真剣な方です。
そこまで向き合うことに真剣な方なのですが、なぜか「過去の自分を思いだせない」ほどでした。感情に蓋をしてきたのでしょうか。
「過去の自分を思いだせません」「忘れてしまっているようです」。
その様な人は、たまにいらっしゃるのです。傾向としては、仕事に一生懸命に打ち込んでいて、自分のことを考える時間を持てないタイプに多いようです。
そんなとき、どこから質問をしていったらいいのか? 私も一緒に考えていきました。
まずは、忙しすぎるところがあるので、自分の生活の中に少しでも余白を作るようにと、お稽古ごとを辞めていったり、友達と会うのも、本当に会いたいときにしか会わないようにしたり、自分対自分の時間、「ゆっくり」する時間を増やすようにしました。
ゆっくりしていると、次第に過去とリンクするような感情がたまに起きるようになっていくようで、その感情から過去のことをいくつか思い出し始めていきました。
そして、今からその過去の出来事を考えるとどうだったのか? ということについて、セッションで話し合っていくようになりました。
そうなると、シンクロも沢山起きるようになり、過去の人に会う機会ができて、わだかまりが解消される話合いも実際にしたそうです。
過去のわだかまりとして、一番大きなものになっていたのは、恋愛についてでした。
去年の秋のタイミングで、相手との思い出の地である、海外で会うことに決めて、本当にじっくりと話し合ったと言っていました。たまたま、お互いに仕事で行くタイミングだったそうです。
お互いに本当に言いたいこと、あの時言いたくても言えなかったことなどを話し合ったようでした。話し合ったから、なにかまた生まれるのか? ということではなく、話していなかったことを話したということです。
相手に向き合うことは、どちらかというと避けていたことだったようですが、ある日、「話さなくては」と何の迷いも起こらずに、行動に至ったという話を聞いて私も驚きました。相手もちょうどいいタイミングだったようです。話すことで、かなり気持ちもスッキリしたそうです。
また、健康について、食生活の見直しや早寝早起きの実施もしたそうで、今回は、久々にお会いしましたが、顔が明らかにスッキリされていました。
私もその方と同じ時期から「ゆっくり」しはじめたので、自分と向き合う時間が多くつくれる私の方が一歩先に何かが解消されて、その時の気づきをお話しさせていただくことで、またその方のものの見方が変容する助けにもなれたようで、共時性を感じずにはいられませんでした。
その方とのセッションで印象に残っている出来事があります。
気になる人がいたのですが、相手はすでに相手がいることが分かって、落ち込んでしまった日、私にSOSメールを送ってこられました。
こんな時は、どう返事をしたらいいのだろう? と私もふと考えました。
そして、考えついた返事は「辛い気持ちを消そうとしないで、じっくり味わって下さい。そういう辛い気持ちが出てきたときは、向き合うチャンスで、味わい尽くせば昇華するものです」と。
そこが、結構ターニングポイントになりました。それからも「辛い」と感じる気持ちがあったら、自分に寄り添うようにして、感情を味わい尽くすことを繰り返し行っていきました。
「向き合う」ってこうすればいいんだ、と腑に落ちていたようでした。
過去と今は感情という線でつながっているのですね。
過去は、忙しさもあって、そういう気持ちが出てきたら、ポジティブな考え方で、無理矢理納得させて、前進してきたのですから、昇華しきれていなかったのでしょう。
未来へ進むときの足かせとなるもののようです。
この3年のセッションを通して、大きく変化したところは、「評価」とか「いいわるい」とか、「周りはどう思うか?」などで、迷路に入ることがなくなって、すっと出てきた「楽しそう」とか「いいな」と感じる直感に従える自分になれたのではないかと。
そう頭では分かっているけれど、行動できないときは、本当にできないもの。
実際にすっとできるようになると、本当にすっとできるものなのです。
迷路に入っていた頃を、いま客観視してみたら、あの頃「左脳をとった方がいいですよ(笑)」と笑いごとのように話していたのを思い出しました。それくらい、自分の決定に対して、怖れや不安が沢山あって、行動できなくなっていたんですね。
過去に忘れてきた向き合う時間を、今、作ることもできるのだと、改めて思いました。
きっと、これからは、その都度向き合うから、過去をおいてけぼりにしないことでしょう。
向き合った先、どうなるのか?
「自分の気持ちに素直に従うだけ」と、シンプルになっていく。
それは、何かしなくちゃ、と焦って思いつくものとは違って、内側からふっと湧いてくる、そんな感覚なのではないかと思っています。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
自分の気持ちに寄り添っていますか?
最初は職場の人間関係や自分の仕事の仕方についてが、主な内容でした。
2年目になると、自分に向き合うことがテーマとなって行きました。
今、私が扱うセッションは、「自分と向き合う」が多くなっていますが、もしかしたらその方とのセッションが、「自分と向き合う」ことについて初めて考えたセッションだったかもしれません。なので、ビジネスでどうやって成果を出すか? のような、成果がゴールではないセッションの始まりとでもいうのでしょうか。
私も好きな本、『食べて、祈って、恋をして』を紹介してくれたのも、そのクライアントさんでした。その方は、英語でも読み、日本語も読んだとおっしゃっていました。取り組み出すととことん真剣な方です。
そこまで向き合うことに真剣な方なのですが、なぜか「過去の自分を思いだせない」ほどでした。感情に蓋をしてきたのでしょうか。
「過去の自分を思いだせません」「忘れてしまっているようです」。
その様な人は、たまにいらっしゃるのです。傾向としては、仕事に一生懸命に打ち込んでいて、自分のことを考える時間を持てないタイプに多いようです。
そんなとき、どこから質問をしていったらいいのか? 私も一緒に考えていきました。
まずは、忙しすぎるところがあるので、自分の生活の中に少しでも余白を作るようにと、お稽古ごとを辞めていったり、友達と会うのも、本当に会いたいときにしか会わないようにしたり、自分対自分の時間、「ゆっくり」する時間を増やすようにしました。
ゆっくりしていると、次第に過去とリンクするような感情がたまに起きるようになっていくようで、その感情から過去のことをいくつか思い出し始めていきました。
そして、今からその過去の出来事を考えるとどうだったのか? ということについて、セッションで話し合っていくようになりました。
そうなると、シンクロも沢山起きるようになり、過去の人に会う機会ができて、わだかまりが解消される話合いも実際にしたそうです。
過去のわだかまりとして、一番大きなものになっていたのは、恋愛についてでした。
去年の秋のタイミングで、相手との思い出の地である、海外で会うことに決めて、本当にじっくりと話し合ったと言っていました。たまたま、お互いに仕事で行くタイミングだったそうです。
お互いに本当に言いたいこと、あの時言いたくても言えなかったことなどを話し合ったようでした。話し合ったから、なにかまた生まれるのか? ということではなく、話していなかったことを話したということです。
相手に向き合うことは、どちらかというと避けていたことだったようですが、ある日、「話さなくては」と何の迷いも起こらずに、行動に至ったという話を聞いて私も驚きました。相手もちょうどいいタイミングだったようです。話すことで、かなり気持ちもスッキリしたそうです。
また、健康について、食生活の見直しや早寝早起きの実施もしたそうで、今回は、久々にお会いしましたが、顔が明らかにスッキリされていました。
私もその方と同じ時期から「ゆっくり」しはじめたので、自分と向き合う時間が多くつくれる私の方が一歩先に何かが解消されて、その時の気づきをお話しさせていただくことで、またその方のものの見方が変容する助けにもなれたようで、共時性を感じずにはいられませんでした。
その方とのセッションで印象に残っている出来事があります。
気になる人がいたのですが、相手はすでに相手がいることが分かって、落ち込んでしまった日、私にSOSメールを送ってこられました。
こんな時は、どう返事をしたらいいのだろう? と私もふと考えました。
そして、考えついた返事は「辛い気持ちを消そうとしないで、じっくり味わって下さい。そういう辛い気持ちが出てきたときは、向き合うチャンスで、味わい尽くせば昇華するものです」と。
そこが、結構ターニングポイントになりました。それからも「辛い」と感じる気持ちがあったら、自分に寄り添うようにして、感情を味わい尽くすことを繰り返し行っていきました。
「向き合う」ってこうすればいいんだ、と腑に落ちていたようでした。
過去と今は感情という線でつながっているのですね。
過去は、忙しさもあって、そういう気持ちが出てきたら、ポジティブな考え方で、無理矢理納得させて、前進してきたのですから、昇華しきれていなかったのでしょう。
未来へ進むときの足かせとなるもののようです。
この3年のセッションを通して、大きく変化したところは、「評価」とか「いいわるい」とか、「周りはどう思うか?」などで、迷路に入ることがなくなって、すっと出てきた「楽しそう」とか「いいな」と感じる直感に従える自分になれたのではないかと。
そう頭では分かっているけれど、行動できないときは、本当にできないもの。
実際にすっとできるようになると、本当にすっとできるものなのです。
迷路に入っていた頃を、いま客観視してみたら、あの頃「左脳をとった方がいいですよ(笑)」と笑いごとのように話していたのを思い出しました。それくらい、自分の決定に対して、怖れや不安が沢山あって、行動できなくなっていたんですね。
過去に忘れてきた向き合う時間を、今、作ることもできるのだと、改めて思いました。
きっと、これからは、その都度向き合うから、過去をおいてけぼりにしないことでしょう。
向き合った先、どうなるのか?
「自分の気持ちに素直に従うだけ」と、シンプルになっていく。
それは、何かしなくちゃ、と焦って思いつくものとは違って、内側からふっと湧いてくる、そんな感覚なのではないかと思っています。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
自分の気持ちに寄り添っていますか?
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