「自分自身に主体性を感じにくいので、その辺りを対話したい」とセッション準備シートに書いてありました。「自分がどう感じているのか? について、ただ話したい」。
そういうセッションもよくあるのです。
仕事とプライベートの活動があって、プライベートの活動は、主体性を持って楽しく行えているのだそうですが、仕事に関しては、主体的にできていないのではないかと感じたということでした。
ただ、対話をしたいということなので、現状とこれまでの人生の中ではどんな時に主体性を発揮してきたのか、また、どんな時は発揮していないと感じていたのか? など聞いていきました。
段々話して行くうちに、夢中になれる時とそうでないとき、というのがはっきりしていることが分かって行きました。
そして、今の仕事の話に戻ったとき、前回も聞いたことのある話に戻っていきました。
つまり、いくら話しても、「堂々巡り」だったのです。
結局、「話してみることで不満を自覚したので、次にどうするか考えたいと思います」とおっしゃって、その話はそこで終わりました。
クライアントさんが、自分の口から解決策を言って、どうやら自分の中で、やたらと納得している様子が伝わってきたので、ただ聞いていた私の方が、逆に拍子抜けでした。「ああ、自分で気づいたんですね。よかった(笑)」と。
それから、主体性を発揮できているプライベートの活動については、生き生きとお話しされていました。
そのあと、少し時間があったので、次の話題に行きました。
その方は、コーチングの勉強をされています。
自分が、まだちゃんと出来ていない感じがすることで、セッションの機会を持つことに抵抗を持っているという悩みでした。
「何がちゃんとできていないと思うのか?」と聞いてみると、「相手に話してもらうこと」をもっと促せたらいいなということでした。
その方の傾聴の考え方は、「質問よりも、相手に話してもらうことで気づいてもらうこと」のようです。
「話しやすい人になるにはどうしたらいいか?」私の体験談をシェアしました。
質問をされたら、ティーチングタイムにチェンジです。
まさに、この日のセッションは、「話してもらうことで、相手が自分で気づく」の典型的なセッションでした。私は、あまり質問もしませんでした。
コーチング用語で「オートクライン」というのがあって、「相手が自分で話しながら、自分のアイデアに気付く」という意味で使われます。
私は、初めて知ったとき「へぇ」と思いました。自分のアイデアには、話してみないと気づけないというのです。
自分がコーチングを受けるとき、いつもオートクラインが起こり、セッション前には、出ていなかった、面白いアイデアが出てくるので毎回不思議なのです。
日々、いろいろなインプットをしていれば、知らぬ間に自分の体内のアイデアの貯蔵庫には、素材がいっぱいつまっているんですね。それをコーチング中に、コーディネートしている感じです。
人は、無意識で色々なことをインプットしているはずですから、素材はいっぱいなんです。
それを引き出していくのがコーチングです。
引き出すには、質問もそうですが、相槌が一番重要と言っても過言ではありません。
「ん?」と言うと、相手はより具体的に話してくれるようです。
「なるほどね」と言うと、相手はさらに深く話してくれるようです。
「はーい、はいはいはい」と言うと、相手はさらに話が弾むようです。
「そうですか」と、ずっと同じ相槌で言われると、この人話聞いてくれていないのかな?と不安になったりします。
言葉じゃないところで人は、この人なら話せそうとか、聞いてもらえそうとか、敏感に感じ取るようです。
たまに、スカイプで電波の調子が悪くなって、私の相槌が聞こえなくなってしまったとき、クライアントさんは、「あれ?」って反応を見せるので、「無声」になると、やはり不安になるんだなぁと。
しかし、「相槌」は、「相槌用語」を知ればできるのかというと、そうでもなくて、昔の私だったら、話を聞いていて「それはおかしいだろう」とか、「それは間違っている」と感じてしまうだけで、もう相槌なんか、出来やしない状態だったと思います。
「正解、不正解」、「いい、悪い」という概念を捨てて初めて、相槌が自由自在になるのかもしれません。
自分は体験したことない話だなぁというときの相槌は、「ほぅ」と、フクロウさんのようになっているかもしれませんけどね。(笑)「ほぅ」でも、相手はもっと話してくれます。
映画『ティンカーベル』で、ティンカーベルの友達の男の子が、フクロウに相談に乗ってもらうシーンが好きです。
「ほう」「ほう」「ほう」とフクロウが月明かりのした、言っているだけで、男の子は、自分で話をずっとしています。
やがて「フクロウさん、すごいね! わかったよ、ありがとう!」と言って、妖精なので、羽をキラキラさせて帰っていくシーンなんですけどね。
『おいおい、フクロウ、なにもしてないじゃん』と思いましたけどね。(笑)
要するに「ニュートラルな反応を返すこと」が大事なのだと思います。
それには、自分自身がニュートラルであること。相槌も、訓練が必要だったなぁと、自分を振り返ります。
自分で自分に話をするつもりで、ノートに書いてみたりしても、なかなか気付けなかったことが、話し相手がいるだけで、自分で解決策を言って、自分の中で納得する時間が短縮されるのですから、対話の時間は、ある意味、時間をおとくに使えるのかもしれませんね。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
話を聞いているとき、自分の状態はどのようになっていますか?
そういうセッションもよくあるのです。
仕事とプライベートの活動があって、プライベートの活動は、主体性を持って楽しく行えているのだそうですが、仕事に関しては、主体的にできていないのではないかと感じたということでした。
ただ、対話をしたいということなので、現状とこれまでの人生の中ではどんな時に主体性を発揮してきたのか、また、どんな時は発揮していないと感じていたのか? など聞いていきました。
段々話して行くうちに、夢中になれる時とそうでないとき、というのがはっきりしていることが分かって行きました。
そして、今の仕事の話に戻ったとき、前回も聞いたことのある話に戻っていきました。
つまり、いくら話しても、「堂々巡り」だったのです。
結局、「話してみることで不満を自覚したので、次にどうするか考えたいと思います」とおっしゃって、その話はそこで終わりました。
クライアントさんが、自分の口から解決策を言って、どうやら自分の中で、やたらと納得している様子が伝わってきたので、ただ聞いていた私の方が、逆に拍子抜けでした。「ああ、自分で気づいたんですね。よかった(笑)」と。
それから、主体性を発揮できているプライベートの活動については、生き生きとお話しされていました。
そのあと、少し時間があったので、次の話題に行きました。
その方は、コーチングの勉強をされています。
自分が、まだちゃんと出来ていない感じがすることで、セッションの機会を持つことに抵抗を持っているという悩みでした。
「何がちゃんとできていないと思うのか?」と聞いてみると、「相手に話してもらうこと」をもっと促せたらいいなということでした。
その方の傾聴の考え方は、「質問よりも、相手に話してもらうことで気づいてもらうこと」のようです。
「話しやすい人になるにはどうしたらいいか?」私の体験談をシェアしました。
質問をされたら、ティーチングタイムにチェンジです。
まさに、この日のセッションは、「話してもらうことで、相手が自分で気づく」の典型的なセッションでした。私は、あまり質問もしませんでした。
コーチング用語で「オートクライン」というのがあって、「相手が自分で話しながら、自分のアイデアに気付く」という意味で使われます。
私は、初めて知ったとき「へぇ」と思いました。自分のアイデアには、話してみないと気づけないというのです。
自分がコーチングを受けるとき、いつもオートクラインが起こり、セッション前には、出ていなかった、面白いアイデアが出てくるので毎回不思議なのです。
日々、いろいろなインプットをしていれば、知らぬ間に自分の体内のアイデアの貯蔵庫には、素材がいっぱいつまっているんですね。それをコーチング中に、コーディネートしている感じです。
人は、無意識で色々なことをインプットしているはずですから、素材はいっぱいなんです。
それを引き出していくのがコーチングです。
引き出すには、質問もそうですが、相槌が一番重要と言っても過言ではありません。
「ん?」と言うと、相手はより具体的に話してくれるようです。
「なるほどね」と言うと、相手はさらに深く話してくれるようです。
「はーい、はいはいはい」と言うと、相手はさらに話が弾むようです。
「そうですか」と、ずっと同じ相槌で言われると、この人話聞いてくれていないのかな?と不安になったりします。
言葉じゃないところで人は、この人なら話せそうとか、聞いてもらえそうとか、敏感に感じ取るようです。
たまに、スカイプで電波の調子が悪くなって、私の相槌が聞こえなくなってしまったとき、クライアントさんは、「あれ?」って反応を見せるので、「無声」になると、やはり不安になるんだなぁと。
しかし、「相槌」は、「相槌用語」を知ればできるのかというと、そうでもなくて、昔の私だったら、話を聞いていて「それはおかしいだろう」とか、「それは間違っている」と感じてしまうだけで、もう相槌なんか、出来やしない状態だったと思います。
「正解、不正解」、「いい、悪い」という概念を捨てて初めて、相槌が自由自在になるのかもしれません。
自分は体験したことない話だなぁというときの相槌は、「ほぅ」と、フクロウさんのようになっているかもしれませんけどね。(笑)「ほぅ」でも、相手はもっと話してくれます。
映画『ティンカーベル』で、ティンカーベルの友達の男の子が、フクロウに相談に乗ってもらうシーンが好きです。
「ほう」「ほう」「ほう」とフクロウが月明かりのした、言っているだけで、男の子は、自分で話をずっとしています。
やがて「フクロウさん、すごいね! わかったよ、ありがとう!」と言って、妖精なので、羽をキラキラさせて帰っていくシーンなんですけどね。
『おいおい、フクロウ、なにもしてないじゃん』と思いましたけどね。(笑)
要するに「ニュートラルな反応を返すこと」が大事なのだと思います。
それには、自分自身がニュートラルであること。相槌も、訓練が必要だったなぁと、自分を振り返ります。
自分で自分に話をするつもりで、ノートに書いてみたりしても、なかなか気付けなかったことが、話し相手がいるだけで、自分で解決策を言って、自分の中で納得する時間が短縮されるのですから、対話の時間は、ある意味、時間をおとくに使えるのかもしれませんね。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
話を聞いているとき、自分の状態はどのようになっていますか?
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