対話とは相手も自分も知らない「未知領域」の発見。

 2日にダウンロードのご案内をさせていただいた
小冊子「人のやる気を引き出す力」のダウンロードの数を確認したところ
沢山の方にダウンロードしていただいているようでありがとうございました。


ダウンロードはこちらへ


 『商業界6月号』を読んで、ただちに感想をくれたのは、母親でした。(笑)

「凄く具体的でよかったわよ。書いた人がどんな人かっていうのが、すごく伝わってくる文章だったわ。親の話を聞けないっていうのは、意外とそうよね、それができるようになったところがあなたの成長したところよね」と。

 こうして、いちいち感想をくれる、っていうのは、思えば子供のころからそうだったなぁと、思い出しました。ありがたいことです。だから、私もいちいち何か言うものだろうと、習慣化されているのでしょうか。(笑)

 これを書いたあと、こうして最近は、講座で勉強をしているわけなのですが、結局、私が言いたかった内容も「未知領域の発見」をしようということなので、つながり始めています。それには、「見えないものが大切なのだ」ということも含まれいるように感じます。

 
 以前、「質問メイクセミナー」というものをしていたことがあったのですが、その時に、ジョハリの窓を参考に、コーチングとは、「自分が知らない・相手が知らない」領域を対話によって気づいていくところなんですよ、という説明をしたことがありました。この図で、コーチングの領域を説明してあるものは、見たことがなかったので、いい図ができたなぁと、思っていたのですが、(笑)今回、1日目のメンタルケア論の講義で、私が作った図とほぼ同じで、ジョハリの窓を使って、対話とはについて語っていたので、いささか驚きました。

A 自分が知っている・他者が知っている(開放領域)
B 自分が知らない・他者が知っている(盲点領域)
C 自分が知っている・他者が知らない(隠ぺい領域)
D 自分が知らない・他者が知らない (未知領域)

となります。

 大切なことは、「未知領域」を対話していくうちに発見していくこと。
相互発見→変容→治癒していくというプロセスになるというお話でした。

 その、「相互発見の前に、相手の苦しみや悲しみを背負うという身体反応が起こることが精神対話士の仕事なんです」と、先生がおっしゃったことには、びっくりしました。

 それは、私もコーチングの時に、相手も自分もわからない未知領域に入ったときに、どことなく重さを感じることを体感していたからです。自分が重さを感じると、もし自分ならどんな質問をするかな? と自分の体験を思い出して、より相手との共感力を深めながら、質問をするようにしています。そして、セッションの中で対話が進んでいき、「発見」があると、私も一緒に体が軽くなるので、それを「気づき」のバロメーターにしているところがありました。

 憑依(?)してしまうのは、どうなんだろう? と思ってもいたのですが、別に疲れているわけではないから、いいかなとも思っていました。
 ところが、一緒になって考えるというのは、そういうことだと、先生の講義で確認できたので、それでよかったのかと安心しました。

 そして、相手だけではなく、一緒に治癒(癒されていた)というのは、「相手を救えたという自己発見」が起こるからだと、説明を受けて、なるほどと思いました。

 人間と言うのは、自我を超越して、どれだけ相手のためになれるか? というところへ至っていくのでしょうか? たまたま私にとっては、「聴く仕事」が修行の場なのだと思います。