メンタルケア・スペシャリスト養成講座@東京 4日目 参加。

 メンタルケア・スペシャリスト養成講座4日目参加しました。
「メンタルケア論Ⅱ」「青少年の心理」「医の心」の講義です。

 お医者さんならではのお話と、実際に青少年を研究していらっしゃるという女性の教授のお話しでした。 どう言うわけか、70代、80代のお二人の教授は、ほとんどテキストの内容と違う話をされていました。やはりそれだけ経験がおありですと、話しが広がる!(笑)ご自身でも「いつも脱線しちゃうんですよね」とおっしゃっていました。80歳で90分間立ちっぱなしでお話しされて、退場の際も、きびきびと歩いていらしたのが印象的でした。


 今日も、私自身の振り返りとして記録して行きたいと思います。

■メンタルケア論Ⅱ

・こころ…個人個人の精神活動。脳科学ではわからない。
・「こころ」というものは、時間の中で変わり、誰ひとり共通部分がない。
・サイエンスは、共通に起こること。論理的、客観性、普遍的。
・Cure…語源 Cura 世話する。
・Care…語源 Caru 心配する。
・世話するとは、「今」すること。
・心配するとは、「将来」のこと。
・健康とは、自覚的なもの。
・病気にかかったとしても健全であればいい。
・精神の健全…自分の役割を考えて生きている。


 「心配するとは、将来のこと」というのは、腑に落ちました。親が、心配するじゃないですか。(笑)そういうのは、未来のことに対して、気を使ってくれているってことなんですね。母親の仕事なのでしょうね。ナイチンゲールもそうですね。


今日も五月晴れ。
青空の下でお弁当を食べました。




日差しポカポカです。





しかし、さらっとしたロングワンピースを着ていたのですが、
素足では寒すぎましたね。笑



■青少年の心理

・思春期とは? 身体的、生物学的要素。第二次性徴。小5~中学生。
・青年期とは? 心理社会的要素。学術的に30歳くらいまでと言われている。中学生~30歳の間。
・自立とは、経済的、社会的、精神的 に自立していること。
・思春期は、受け止めざるを得ない、コントロールできないもの。
・思春期は、自意識が特に高い。
・自意識…自分がどう思われているか気になること。思いすごし、被害妄想。
その人にとっての事実。(私の心が作っている)
・周りの目を辛く厳しく意識する。人と比べてしまう。なぜか否定的。
・思春期のプラスの考え。自分が見えるようになったということ。自分も見えるし他人も見える。
・反抗期というのは、親と子の関係が縦関係というところから、子供が親を引きずり下ろす過程。親と子が横の関係になる、すなわち対等になるところがゴール。
子供の方が、親にあたって仕掛けて行く。
・反抗期がない人もいる。
兄弟を見ていて、自分はそうならないようにしようとか。
小さなころから親が対等の関係で接している親子。
→お互いが対等の関係になっていく過程は反抗期でなくても経ている。
・困るのは、ずっと親と子供が縦関係であること。
・思春期は、言語化することが苦手。誰かに伝えたらスッキリするもの。
・言葉が見つからない。プライド、反抗心、不信、甘え(言わないけど分かってよ)、申し訳ない(心配させたくない)
・爆発すると、病気になったり、自傷行為になる。
・心は何とか頑張れるが、体がアップアップになり、円形脱毛症、過呼吸、突発性難聴、胃潰瘍など・・・SOSがでる。
・心に耳を傾けることが大事。
・本音を言っているかどうかは、ノンバーバル(表情、声の調子、はり)などで感じる。
・子供の「いいなり」は違う。背景は理解してあげても、行動面は、「よくない」と言えるように。時には、ダメなことはダメと言う。
・校則は、生徒を罰するためでなく、子供を守るためにあるのだ。


 青年期が30歳くらいまで。というのは、案外長いと思いました。まあ、学術的なので、何歳だろうと、自分で決めてもいいのですが。

 反抗期とは、親子関係が、縦から横になるという話ですが、私にとっては、「独立」することで、「横の関係」の完成形にようやくなった気がしています。人によっては、子育ての段階で「横の関係になった」とおっしゃる方もいそうですね。
 
 「縦関係」から「横関係」になろうとする最初のスタートは、思春期にあるのだという、教授の考えですので、何度か爆発を繰り返しながら、段々と「横関係」になっていくのでしょうね。そういう人間成長の見方かぁ、なるほどなぁと思いました。

 講義内容とは別ですが、この講義の担当の教授は、話の組み立てがものすごくわかりやすかったので、自分のセミナーに生かしたいと思いました。


■医の心

・医療は戻してあげること。
・病気探しをしがち。
・段々と機能は衰える。歳で目が悪くなってきても、明るくして見えれば健康。
・健康とは、円滑に社会生活ができること。(病気はあってもいい)

 お医者さんの考え方として、「戻してあげる」というのが印象的でした。そうすると、例えばジムで体を鍛えるということは、健康状態をキープするというところだから、医療が、マイナスから0のところで、トレーニングは、0以上のことなのかなと思いました。
 それと、「病気を探そうとしているんですよ」とおっしゃっていたのも印象的でした。50歳以上になれば、誰でも病気を探そうと思えばあるもの。それまでの50年の間に自分の健康について分かっておく必要がありますと、おっしゃっていました。


 本日は、特に、思春期や青少年(30歳くらいまで)との対話に関して意識が高まりました。言葉にするのが苦手な時期で、ついつい辛く当たってしまうようですが、人間の成長段階の自然現象かと思えば、少しは安心できそうですね。


 今日までで11の講義が終わりました。
色々な講義を聞きながら、話に対して自分がどう心を動かされたかを体験することによって、自分が前に立って話すときの、相手の立場の疑似体験にもなっています。6月の自主開催セミナーに反映させたいと思います。

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