お客様からの電話で、用件を確認したつもりがきちんと伝わっていなかったことがあって、電話で話をするときに、話を聴けていない時がある気がすると思ったそうです。
特に、相手の会話の量が多い時に焦りやすいようでした。
そこで、相手との会話をするとき、どのような状態になっているのか? まずは、訊いてみました。
その相手の方は、他の方に比べると、用件以外にも色々とお話しをされるタイプの方のようです。クライアントさんとしては、「分かってほしい気持ちは何だろう?」とか「反応しなくちゃ」とか「何か返さなくちゃ」と、とても意識されているようでした。
何を一番意識しているのか? とお聞きしたら、「どういう気持ちでその話をしたのかな?」とか「私になにを知らせたいのかな?」を察することとおっしゃっていました。
つまり、「相手のそこにある感情を探る」聴き方ということです。
その時は、「忙しくて大変ですよね」と返事をしたそうでした。
私は、その話を聴いて、「相手の気持ちを理解するような聴き方」はとても思いやりのある聴き方でいいなと感じました。
しかし、もうひとつの見方をすると、「話を聴きながら、相手に伝えたいことを考える」という、1つの動作の中に、3つの動作をされていることが「焦る」につながるのではないかと感じました。
1度にできることは1つと考えてみましょう。焦りは激減するでしょう。
先日のブログ記事“に「聴く」「考える」「伝える」を1つずつ行う”ということを書いたのを、クライアントさんがお読みになって、そのことについてメモもされていたのに、いざとなるとできていなかったと、おっしゃっていました。
相手が話している時に、言いたいことがムクムクと湧いてくるのは、相手の話を聴けていないのではないかと、私は、失敗を通して感じました。
また、自分が話し手のときに、こちらが話している時に、相手は言わないように我慢しているような感じで、相手に何か言いたそうな顔をされると、話づらいと個人的には感じます。
つまり、「相手が話し終わるまで、ただ聴く」。
話し終わってから、その話について考える。
その動作で、まったく遅いことはないのです。
例えば、映画鑑賞時、映画を見ながら、言いたいことがムクムクと湧いてきても、映画館で観ていれば、上映中なので声を出したらマナーとしていけませんから、最後まで観ると思います。そして、映画館から出たら、友達と感想を言いあうとか。1つ1つの動作をするということは、それと同じことだと思います。
話を聞いて、こちらが感じたことを伝える。
相手の心は、相手にしかわかりません。
「私になにを知らせたいのかな?」という察し方よりも、ただ聴いて「私はこう感じました」ということを伝えることしかできないと思います。その意識を持てば焦りは減り、しっかりと聴ける状態になれるでしょう。
次に、クライアントさんは「相手の気持ちを理解しようとして聴いている」とおっしゃっていましたので、そのことについての話へも発展して行きました。
「相手に寄り添う」上で、この心がけは、本当に大切です。
何を言ってあげたらいいのだろうか? と悩んだりもします。
「頑張っているのを見ていましたから、お辛い気持ちをお察しします」。
私は知人から、こんなセリフを言われたことがあって、とても心の温かい方だなぁと、その時感じました。
その時、「次まで楽しみがのびて嬉しいです」という、励ましのお言葉も頂戴したのですが、「お辛いですよね」のほうが、その時の自分には、しっくりきたというか。
「それが共感するとか、察するということなのだ」と、その知人から大変学ばせてもらいました。それから、私も相手の気持ちを察することをとても意識したと思います。
このように相手の気持ちを察する言葉というのは、やはり真剣に聴いて、相手に寄り添う、隣にいる気分にならないと、生まれてこないような気がするのです。
それには、最後まで聞くこと。「ただ聴く」ことで、自然と生まれると思います。
だから、途中で、「何かを言ってあげなくちゃ」とする必要もなく、途中で相手の気持ちを察したら、ただ、相槌にその気持ちを乗せて、「んー」「あー」「そうね」「なるほどね」と発すれば、相手がその相槌を、相手が取りたいように実は翻訳するのではないかと、私は考えています。
「聴く」「考える」「伝える」。
一つ一つの動作で、共感性が高まり、深みのある、思いやりのある、優しさ、察すること・・・そんな真心からの会話に自然となっていくのだと思います。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
何を焦っているのですか?
特に、相手の会話の量が多い時に焦りやすいようでした。
そこで、相手との会話をするとき、どのような状態になっているのか? まずは、訊いてみました。
その相手の方は、他の方に比べると、用件以外にも色々とお話しをされるタイプの方のようです。クライアントさんとしては、「分かってほしい気持ちは何だろう?」とか「反応しなくちゃ」とか「何か返さなくちゃ」と、とても意識されているようでした。
何を一番意識しているのか? とお聞きしたら、「どういう気持ちでその話をしたのかな?」とか「私になにを知らせたいのかな?」を察することとおっしゃっていました。
つまり、「相手のそこにある感情を探る」聴き方ということです。
その時は、「忙しくて大変ですよね」と返事をしたそうでした。
私は、その話を聴いて、「相手の気持ちを理解するような聴き方」はとても思いやりのある聴き方でいいなと感じました。
しかし、もうひとつの見方をすると、「話を聴きながら、相手に伝えたいことを考える」という、1つの動作の中に、3つの動作をされていることが「焦る」につながるのではないかと感じました。
1度にできることは1つと考えてみましょう。焦りは激減するでしょう。
先日のブログ記事“に「聴く」「考える」「伝える」を1つずつ行う”ということを書いたのを、クライアントさんがお読みになって、そのことについてメモもされていたのに、いざとなるとできていなかったと、おっしゃっていました。
相手が話している時に、言いたいことがムクムクと湧いてくるのは、相手の話を聴けていないのではないかと、私は、失敗を通して感じました。
また、自分が話し手のときに、こちらが話している時に、相手は言わないように我慢しているような感じで、相手に何か言いたそうな顔をされると、話づらいと個人的には感じます。
つまり、「相手が話し終わるまで、ただ聴く」。
話し終わってから、その話について考える。
その動作で、まったく遅いことはないのです。
例えば、映画鑑賞時、映画を見ながら、言いたいことがムクムクと湧いてきても、映画館で観ていれば、上映中なので声を出したらマナーとしていけませんから、最後まで観ると思います。そして、映画館から出たら、友達と感想を言いあうとか。1つ1つの動作をするということは、それと同じことだと思います。
話を聞いて、こちらが感じたことを伝える。
相手の心は、相手にしかわかりません。
「私になにを知らせたいのかな?」という察し方よりも、ただ聴いて「私はこう感じました」ということを伝えることしかできないと思います。その意識を持てば焦りは減り、しっかりと聴ける状態になれるでしょう。
次に、クライアントさんは「相手の気持ちを理解しようとして聴いている」とおっしゃっていましたので、そのことについての話へも発展して行きました。
「相手に寄り添う」上で、この心がけは、本当に大切です。
何を言ってあげたらいいのだろうか? と悩んだりもします。
「頑張っているのを見ていましたから、お辛い気持ちをお察しします」。
私は知人から、こんなセリフを言われたことがあって、とても心の温かい方だなぁと、その時感じました。
その時、「次まで楽しみがのびて嬉しいです」という、励ましのお言葉も頂戴したのですが、「お辛いですよね」のほうが、その時の自分には、しっくりきたというか。
「それが共感するとか、察するということなのだ」と、その知人から大変学ばせてもらいました。それから、私も相手の気持ちを察することをとても意識したと思います。
このように相手の気持ちを察する言葉というのは、やはり真剣に聴いて、相手に寄り添う、隣にいる気分にならないと、生まれてこないような気がするのです。
それには、最後まで聞くこと。「ただ聴く」ことで、自然と生まれると思います。
だから、途中で、「何かを言ってあげなくちゃ」とする必要もなく、途中で相手の気持ちを察したら、ただ、相槌にその気持ちを乗せて、「んー」「あー」「そうね」「なるほどね」と発すれば、相手がその相槌を、相手が取りたいように実は翻訳するのではないかと、私は考えています。
「聴く」「考える」「伝える」。
一つ一つの動作で、共感性が高まり、深みのある、思いやりのある、優しさ、察すること・・・そんな真心からの会話に自然となっていくのだと思います。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
何を焦っているのですか?
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