セッションが慣れたなと思うと、今までと違うパターンというものに出会い、また自分を成長させるチャンスが向こうからやってきます。独立して7年経ちますが、その繰り返しです。
クライアントさんに、セッション全体の感想を伺うと、早いタイミングで「わかりません」という返答がきたとき、ふと、困ったと感じたことがありました。
「んー。すぐにはわかりません」は、よくあります。相手と自分との間に、「そのうちわかるものだ」という共通認識がある感じがするので、困ったとは感じません。
私も「今は、わかりません」とよく言うほうなのですが、「そのうちわかる」とか「わからないくてもいい」と言うニュアンスが相手にも伝わっているようなので、相手も「そうですか」と答えてきます。
しかし、「わからない」ということを理解して欲しいという「わかりません」もあるのだと、最近になって気づいたのです。
すぐには、どういうものか見当がつきませんでしたが、自分が「わかりません」というときの気持ちについて考えているうちに色々思い出してきました。
子供の頃、算数の引き算を親に教えてもらっていました。ビジュアルでもわかるように、リンゴをテーブルの上に乗せて教えてくれていたそうです。しかし、私が無言でいると、母親は、できの悪さに怒って、私のお尻を叩いていたそうです。母から「ごめんなさい」と今ごろ謝られましたが。私は、そんなこと全然覚えていませんでした。
もしかしたら、親にがっかりされることを繰り返すにつれ、親には言ってもしょうがないと言葉にするのを諦めていた節もある気がします。すぐに決めないと「早くしなさい」と言われるだろうと思い、レストランへ行ったとき、すぐに目についたものを頼むか、いつものをオーダーしていました。本当は、ゆっくり考える時間が欲しいのに、「わからない」と言ってはいけないもどかしさがあったかもしれません。
また、英語の語学力の問題で、「わからない」になったやり取りを思い出しました。
相手に英文メールを書いているとき、本当は日本語にすると、沢山の言葉になるのだけれど、気持ちに合う単語を見つけるのにとても時間がかかりそうなので、簡単な英語で返事を書いたのです。最後に「色々話したいことはあるけれど、結局は、○○ということです」と書きました。
すると、翌日相手から「話したいことがあると書いてあったけど…」と突っ込まれました。受け止めてくれていると感じたので、時間はかかるけれど、本当に言いたかったことを書くことにしました。
そして、「なんて返答していいかわからないけれど、楽しく読ませてもらったよ」と返事が来ました。自分のことばかりを書いてしまって、相手に申しわけないなと思っていたので、相手の受け止め方にふっと肩の力が抜けました。
そのやりとりを思い出すと、相手が待ってくれていると私が感じたから、言葉が引き出されたのだということです。信頼感は、こうしてできていくのでしょうか。
「わからない」と言うことを、まずは受け止めることが大切なのだと感じました。
相手は、「わからないでいいのか」と思えるところから、言葉にしてみようと思い始めるのかもしれません。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
どんなとき、言葉が引き出されますか?
┏━┓
┃☆┃SEMINAR
┗━╋...──────────────────────────────
■堀口ひとみ&播磨弘晃 冬コミコレクション テーマ「バランス」
2013.1.19 sat 東京開催。
相手と自分の「バランス」について考える冬コミは、「共感」の入り口からスタートします。
日頃、どんな共感をしているのか? 自分の普段の対話を振り返ってみたり、
共感表現を考えたり、言葉の裏にある感情を汲み取る対話について、
考えるコミコレになりそうです。
★詳細はこちらです★
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■聴くことは幸せにつながるセミナー 2013.1.26 sat 東京開催
7年間「聴く仕事」をしている私の視点から気付いた
様々なことを時間をかけてじっくりシェアしたいと思っています。
セミナーが終わったあとから、新しい視点へと変化し、
世の中の見方、感じ方がより幸せに変化する体験となるでしょう。
【内容】
・「聴く」知性のシェア。
・「その人の存在価値をそのまま生かす」世界の創造。
・「聴く」=「受け容れる」ことで体験できる感動を味わう。
詳しくはHPをご覧くださいませ。
★詳細はコチラです★
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