人の意見を引き出すには、どうしたらいいのでしょうか?(質問の仕方)

「人の意見を引き出すにはどうしたらいいのか?」

とセッションの準備用紙に書いていたRさんは、

半年くらいコーチをさせていただいていますが、

最初のころは、「自分が話すをの遠慮する」というテーマだったのに、

今は、「人の意見を引き出すには?」になっていたのですね。

Rさんは、とても変化されていたのだ!と、今、私気付きました。



さて、人の意見を引き出すには?どうしたらいいのでしょうか?

このテーマを見たときに「お!」となりました。

そして、なんだかとても話してみたくなりました。




まずは、どういう状況でそういうことが必要なのか聞いていきました。



Rさんは、ピアノの先生なのですが、

先生たちの集いがあるときに、生徒指導についてみんなで話し合う

という趣旨の会みたいでした。


しかし、いつも事例発表会となって、なんだか話し合いも、

本当に話したいことを言えていないのではないかという雰囲気で、

会を開くことを勧めてくれた大御所の先生も、会が深まらないことに

「何しているの!」と、突っ込みが入ったそうです。



これは、具体的な例を一つ取り上げて、私だったらどうするか?

というのを聞いてもらいながら、会のイメージを作り上げていくセッションを

していきました。



議題例)左手メロディーが出てきた時、スムーズに弾けるには? 


教えている事例が色々と出てくる。

ここまでは、普段の会でやっているところ。

ここで終わってしまっている現状です。



私がセミナーでお教えしている、

「聞く4つの領域マトリクス」の説明をまずしました。

それによって、会話を深めるイメージを持ってもらいました。



そして、深めるにはどんな質問をしたらいいか?例を出しました。

まず1つとしては、立場を変えて考えていくことです。


基本的には、自分が生徒にどう教えるか?を話しあっていますが、

「自分が教わるときはどういう感じだったのか?」

と質問をするだけで、ちょっと深まりますね。



それから、生徒の性質別に考えると、引き出しが増えるイメージです。

「感覚派と理論派と、生徒への教え方はそれぞれどうか?」

「そのほかの生徒のタイプは?」



さらに、もっと深くいくとすると、

そもそも、生徒が自分でその違和感に気づいて、

どうにかうまく弾こうと自分の頭で考えられることができたら最高ですよね。

そこをテーマにディスカッションもとても深まると思います。

「自分で考えてその問題を解消できるようにさせるには?」



ここまで話すと、かなり盛り上がることが想像されますね。

だから、事例発表会ではなく、感性を磨く場ですね。



もっと言うと、18、19世紀に、

芸術家たちが互いに影響しあう場、サロンのように。


そんな話をしていたら、

私の頭には、ハープシコードの演奏とモーツアルトが浮かび、

Rさんの頭には、シューベルトが浮かんでいたようです。笑



会の目的は、お互いが影響しあう場、

引き出しを増やしたり、感性を磨いて、切磋琢磨する場所。

ということがセッション最後にまとまりました。



このセッションを終えて気付いたことは、

私も、自身のセミナーをそういう風にしたいと思っている自分に気付きました。



 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

会話を深めることを日々意識できると、日々の気づきはどう変わりますか?