【うつから帰って参りました脚本家一色伸幸さんの本。】

先日もちょっと紹介した、脚本家の一色伸幸さんの本、

「うつから帰って参りました。」の本がリアル過ぎてすごい。




脚本家が書く文章というものにも、興味があったし、

「ポジティブ依存」にも興味があって読み始めた。

頭痛薬をわざと空腹に大量に飲んでいたこと、

薬を求めに、同じ病院に行くとあやしまれるので、

遠くても違う病院を求めて歩き回ったこと・・・・


読んでみ始めると、自分を振り返っての俯瞰的な描写が

とてもイメージがわきやすく、どんどん先を読みたくなる。


そして、若いころの自分をこんなに批判的に書くなんて・・・・。


最初のほうから、記憶に残るフレーズがたくさん見つかった。


「首を絞めていたのは、秒針ではなく自分だった。」


やはり、適度の息抜きは必要だ。


私自身も、実は独立して半年後、アゴが痛くなって病院に行った。

そうしたら、相当歯を食いしばる癖があって、

歯のエナメル質まで削れていたこと明らかになった。


「ストレスです」と先生に言われたが、まったく思い当たる節は

微塵も感じていなかった。


ストレスを誰にも発散することなく、自分で自分の歯を削っていたのだ。

びっくりした。


それから、無意識で歯を食いしばることがある自分に

何度も気付き、今はそのくせが治ってきたと思う。


たとえば、何かうまくいかない時がある場合は、

全部自分のせいにしたり平気でしていたこともある。


自分のせいにしたら、誰も傷つけなくて済むと考えていた。

でも、誰でも傷つけないではなく、自分を傷つけていることに

まったく気付かなかった。


人のせいには絶対にしないのだが、自分のせいにする必要もなかった。

自分ねぎらいが足りていなかった自分は、

昔の友達に聞くと、昔は、力が入っているように見えていた。

と、今言われることがある。


最近思うのだが、一瞬話が合わなくなったと思った

昔の友達と、普通に話が合うようになったと・・・・

コーチの経験をたくさん積むことによって、

相手の価値観を理解できるようになったからだと思う。

それぞれの人に興味を持って、話を最後まで聞きたくてしょうがない。


一色さんの過去の描写から、何となく自分にも当てはめたりして、

今は、私も随分と力が抜けたんだな。と思った。


今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

あなたの昔を振り返って、今考えれば信じられないほど

ありがたい話はありますか?