今の仕事が向いていないってこと、認めたらどうですか?

 2週間開けて、連続単発対面セッションの方でした。1回目は現状把握。2回目は、具体的な第一歩を決めることになりました。

 初めてお会いする方だったので、40分くらいお話しをお聴きしたあとに、フィードバックしました。「自分の理想どおりにコントロールして、そうなろうとしていたけれど、なれない。それでうまくいっていないと感じるならば、180度変えることですね」というところで、1回目が終わりました。

 そして2回目。「コントロールしない」ということでの、周りの変化があったそうです。もちろん、クライアントさんにとってはうれしい変化の兆しでした。


 最近、あるところで自己分析テストをしたそうです。そうすると、やっぱりTOPダウンの組織よりも、自由度の高い会社か、自分で決めてやった方が向いているという結果がはじき出されたようでした。現在、体を壊して、休養中ですから、その結果からすると、組織に属すことで、ストレスが生まれやすいということが浮き彫りになりました。

 休職中にやっていることや、好きなことなどを話してもらうと、ことごとく今の会社と逆なことばかりでした。話の中にも、「思い出しましたけど、昔は・・・が好きでしたね。卒論も…」と、「そもそも描いていた未来」の話も出てきたのです。これまでの過去は、流れに逆らう鮭のようになっているようにも感じました。

 もし、それをやったら、こんな未来になる、という話まで少し進みました。でも、「この年だし」、「親に・・・と言われて今の会社にはいりましたし」…など、過去のよかった時代の話や、変わりたいけれど、いろいろな理由がついて、新しい扉を開ける手前にはいらっしゃるのでしょうが、開けたと思っては、閉じる・・・みたいな話の流れに…。


「で、結局、どこから始めればいですか?」

「今の仕事が向いていないってこと、認めたらどうですか? 参りましたですよ」

 まるで、スピリチャルカウンセラーの久保さんが乗り移ったようなセリフとなりました。(笑)


 まずは、認めるところから。そうしないと、区切りつきませんから。前に進めませんから! 過去の重いものを持ったまま、進もうとすると、重いですから!

「わかりました。断捨離ですね!」


 セッションが終わってから、エントランスまでの間にも、気になった決断を聞かれました。

「良いと思いますよ!」と私は答えました。

 「真心に従え」と180度変えるのですから、不安に決まっています。だけど私のスタンスとしては、それが真心からの決断であると、話の流れからそう思ったならば、背中を押してあげることはできますし、実際に多くのクライアントさんの「この選択でいいのか?」の背中を押してきて、うまく流れに乗っている人は多いはず。過去をいったん切らないと、前に進めないのです。