もし、あなたがメンターから365日メールを貰えるとしたら?(about 教わり上手)

 昨日は、私が10年前に書いた『かないずむ』の小冊子を、一番ダウンロードしてほしい人がしてくれたようで驚きました。そのために書いたのが、そもそもの動機だったので。
 独立してすぐ、『かないずむ』というタイトルが閃き、書き始めました。最初からすらすらと書けて、36ページ目。面白く書けたから、メンターにメールをしてみたんです。すると、「小冊子にすれば?」という案を頂き、しかも30ページとかのレベルではなくて、「メールを全部載せてみたらどうか?」という提案でした。結果、異常なページ数「269ページ」となりまして、1か月の間に1500人ものダウンロードがあったのです。
 
 あのころ、『ユダヤ人大富豪の教え』も流行っていましたから、「教えシリーズ」全盛期に人の教えにノリよく乗ると、どんどん運ばれていきました。

 そう、やっぱり教えてもらうことは、流れに乗るために必要なことなのです。そのためには、「いい生徒」である必要があります。

 教わり上手とは、「ジャッジしないこと」。これをすると、一発で相手のやる気が失われます。部下のトレーニングや子育てにも言えるのではないでしょうか。

 2015年、初めて英会話の先生にイラストを頼んだときのこと。「1000問のソールサーチングクエスチョン」というスピリチュアルな名前で、そのタイトルも英会話の先生の発した言葉でした。私は漏れなく書き留めておきました。 

 表紙はどうしようかな? 私がまず作った表紙を英会話の先生に見せました。自分の中でベストなネイチャーなショットを組み合わせた綺麗目のものでした。

 人に教わりたいときは、自分でやったものも、あらかじめ用意をすることは鉄則です。相手のインスピレーションを引き出すために。

 英会話の先生に見せると、「とてもきれいだね」と。それから私は振りました。

「あなたに、表紙を描いてほしいのですが…」

「え!」と一発間が空き、「やってみるよ」と。

「何かアイデアは?」

「いやなにも…」

「本とか?」

「本??? まあ、本みたいな」

 


 そして、本にへんてこな顔のついたキャラが出来上がったのです! しかも、ちゃんと「1000」となっている! 深い!

 しかし、『え・・・私のコンテンツには、ありえない。このゆるさ…』と心では思いましたが、ぐっとこらえて、ゲラゲラ笑うしかありませんでした。

 それから、クライアントさんと私のコーチにも、私の作った表紙と英会話の先生が描いたイラストの両方の画像をメールして見比べてもらいました。ここでも、また人から教わろうとする姿勢です。すると、「なんだか、新しいから!」という理由で、満場一致で英会話の先生のイラストになりました。

 そして播磨さんが、「もっとイラスト描いてもらったら?」と言うのです。私は表紙だけのつもりだったのですが、皆の反応の良さを漏れなく英会話の先生に話してから、「次はどんな感じがいいでしょうか?」と、質問をしてみました。そんな感じで、毎回よい反応について語りつつ、じわじわと、かなりの量を描いていただけることになりました。

 教えてもらうために、かなり作戦を練っています。天然ではありませんね。(笑) 教えてもらうにも、受動でなくて、能動的ということです。

 もし、あなたがメンターから365日メールを貰えるとしたら、どんな作戦を練りますか?